| 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 119-144-154-1458/1875 | 6.3% | 14.0% | 22.2% | 96% | 94% |
皐月賞馬イスラボニータの産駒は、中日新聞杯・新潟大賞典のヤマニンサルバム、北九州記念のヤマニンアルリフラなど、路線を問わず重賞馬を出し続けています。
特筆すべきは回収率です。単勝96%・複勝94%は、何も考えずに買ってもほぼ目減りしない水準で、種牡馬全体でも稀な優等生といえます。
フジキセキ系、もっというとサンデーサイレンスを源流に持っていながら人気の盲点になりやすい血統だけに、条件を絞れば十分にプラス圏を狙えます。
出馬表の段階で判定できる買い条件を5つにまとめます。
| 枠 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝の内枠(1〜3枠) | 34-29-35-249/347 | 9.8% | 28.2% | 190% | 127% |
| 芝の中枠(4〜5枠) | 21-27-27-202/277 | 7.6% | 27.1% | 59% | 82% |
| 芝の外枠(6〜8枠) | 24-36-30-321/411 | 5.8% | 21.9% | 83% | 111% |
この記事でいちばん推せる条件です。芝の1〜3枠に入った産駒は単勝回収率190%・複勝回収率127%。最高配当を1本除いても127%を保ち、勝ち星は27頭に散らばった、文句のない頑健さです。
一瞬の脚に優れたタイプが多く馬群に入ってもひるまない、しぶとさを備えた血統で、内でロスなく立ち回る競馬がぴったりはまります。
枠順が出たらまず内枠の産駒を探す、が合言葉になります。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新潟・福島の芝 | 14-16-14-150/194 | 7.2% | 22.7% | 234% | 95% |
ローカルでは新潟と福島の芝が狙い目で、合わせて単勝回収率234%。
最高配当を1本除いても154%と、野芝との相性が良く、水準を大きく超えてきます。
※上位2本の配当を除くと99%まで下がるため、実力より人気を落とした馬が大きな配当を運んでくる「穴で狙う」条件です。堅軸ではなく単勝・ワイドの妙味枠として使うのが向いています。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m以下 | 16-22-25-200/263 | 6.1% | 24.0% | 111% | 160% |
芝の短距離は複勝の宝庫です。複勝回収率160%は最高配当を1本除いても129%と頑健で、2〜3着に人気薄で潜り込むパターンが利益の源泉になっています。
北九州記念を勝ったヤマニンアルリフラの登場が象徴するように、近年はスプリント路線への適応が進んでいます。
単勝回収率111%は大穴頼みの面があるので、狙いは複勝・ワイドが基本です。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝×前走から距離延長 | 16-21-15-185/237 | 6.8% | 21.9% | 185% | 119% |
芝で距離を延ばしてきた馬は人気の盲点です。複勝回収率119%は最高配当を除いても102%と手堅く、単勝も185%と派手な数字が出ています。
※単勝側は高配当1本の影響が大きい(除外で92%)ので、軸は複勝寄りで考えるのが安全です。マイラーのイメージで延長を嫌われたときほど妙味が出ます。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牡馬(セン馬含む)×芝 | 56-45-39-391/531 | 10.5% | 26.4% | 145% | 94% |
性別では牡馬の芝が単勝の買いです。
勝率10.5%・単勝回収率145%で、除外後も104%と基準を満たします。
牡馬は馬群で我慢が利くぶん、内枠との相乗効果も見込めます。
牝馬の芝は勝率4.6%と勝ち切れない一方で複勝回収率124%を持っており、牡馬は単勝、牝馬は複勝と買い分けるときれいに整理できます。
| 距離帯 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m以下 | 16-22-25-200/263 | 6.1% | 24.0% | 111% | 160% |
| 芝1400-1600m | 39-52-42-331/464 | 8.4% | 28.7% | 118% | 104% |
| 芝1600-1800m | 38-44-34-307/423 | 9.0% | 27.4% | 129% | 93% |
| 芝1800-2000m | 19-17-25-206/267 | 7.1% | 22.8% | 112% | 79% |
芝の1200〜1800mで幅広く回収率100%超。
活躍の幅が広いのはフジキセキとコジーン由来のものを感じさせるものがあります。
中心はマイル前後で、複勝率28.7%と好走率も最も高くなっています。
芝2200m以上になると走る数自体が少なく、基本はマイラーの血統です。ただし買い④のとおり、マイルから中距離への延長は妙味があります。
| コース | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 京都芝 | 19-8-14-86/127 | 15.0% | 32.3% | 102% | 96% |
| 東京芝 | 16-16-13-160/205 | 7.8% | 22.0% | 170% | 98% |
| 中山芝 | 14-18-16-101/149 | 9.4% | 32.2% | 84% | 126% |
| 中京芝 | 4-11-9-59/83 | 4.8% | 28.9% | 28% | 83% |
コースでは京都芝が勝率15.0%と圧巻です。
広いコースでスピードを溜める形も合っており、東京芝も好走率は水準以上です(単勝回収率170%は大穴1本の影響が大きく、除外で63%)。
中山芝は勝ち切れないものの複勝回収率126%と手堅く、複勝の軸に向きます。
広いコースながら中京芝だけは勝率4.8%と苦戦傾向、現状は割引が必要です。
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝良 | 68-82-85-609/844 | 8.1% | 27.8% | 107% | 113% |
| 芝稍重 | 4-7-6-123/140 | 2.9% | 12.1% | 19% | 73% |
| 芝重・不良 | 7-3-1-40/51 | 13.7% | 21.6% | 466% | 129% |
ベストは良馬場で、単複とも100%を超えます。
落とし穴は稍重で、勝率2.9%・複勝率12.1%と急落します。スピードを削がれる中途半端な渋り方が最も苦手です。
面白いことに、重・不良まで悪化すると一転して勝率13.7%と走ります。
ただし51走と小標本で、単勝回収率466%も大穴込みの数字(除外で159%)なので、「稍重は消し、どろどろの馬場なら一発警戒」という強い傾向として頭に入れておくのがよさそうです。
| 馬齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2歳 | 19-26-35-232/312 | 6.1% | 25.6% | 75% | 101% |
| 3歳 | 56-68-70-689/883 | 6.3% | 22.0% | 92% | 94% |
| 4歳 | 31-27-18-262/338 | 9.2% | 22.5% | 87% | 67% |
| 5歳 | 11-16-22-193/242 | 4.5% | 20.2% | 71% | 80% |
仕上がりの早い血統ながら、ピークは3歳後半から4歳にかけて訪れる曲線の馬が多いようです。
コジーンの血を引く馬は比較的晩成傾向が強く、4歳の勝率9.2%が最も高いのも頷ける成績です。
2歳戦も複勝回収率101%と悪くなく、世代を通じて大きな谷がありません。
5歳を過ぎると勝ち切りは減りますが、急落というほどではなく息の長さもストロングポイントと言えるでしょう。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝×前走先行(2-4番手) | 25-30-22-201/278 | 9.0% | 27.7% | 71% | 82% |
| 芝×前走中団(5-9番手) | 28-24-26-227/305 | 9.2% | 25.6% | 111% | 105% |
| 芝×前走後方(10番手以下) | 9-23-17-159/208 | 4.3% | 23.6% | 189% | 140% |
| ダ×前走先行(2-4番手) | 14-18-18-165/215 | 6.5% | 23.3% | 31% | 52% |
| ダ×前走中団(5-9番手) | 8-22-28-230/288 | 2.8% | 20.1% | 115% | 116% |
芝は前走の位置取りをあまり問いません。
先行・中団はどちらも勝率9%前後で、前走後方からの差し・追い込みでも複勝回収率140%(最高配当を除いても121%)と、後ろからでも馬券圏内に届きます。
俊敏に立ち回れる血統だけに、展開ひとつで台頭してくる形です。
ダートは逆に、どの位置取りでも勝ち切りが利きません。
前で運べても単勝回収率31%、中団からは勝率2.8%。
ダートの中団差しは複勝でだけ拾える、という限定的な扱いになります。
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 戸崎圭太 | 12-4-5-25/46 | 26.1% | 45.7% | 151% | 98% |
| 松山弘平 | 8-4-2-34/48 | 16.7% | 29.2% | 66% | 56% |
| 横山和生 | 6-4-1-29/40 | 15.0% | 27.5% | 60% | 67% |
| 大野拓弥 | 2-5-5-29/41 | 4.9% | 29.3% | 48% | 96% |
| 木幡巧也 | 1-3-3-34/41 | 2.4% | 17.1% | 31% | 91% |
目を引くのは戸崎圭太騎手で、勝率26.1%・単勝回収率151%。人気でも回収率が残っており(最高配当を除いても108%)、このコンビは素直に信頼できます。
松山弘平・横山和生騎手も勝率15%超と堅実です。騎乗数はいずれも50鞍前後なので、参考程度に構えつつ、戸崎騎手だけは明確な加点材料として覚えておきたいところです。
買い条件と同じく、出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダート×距離短縮 | 5-10-20-162/197 | 2.5% | 17.8% | 15% | 96% |
| 芝の稍重 | 4-7-6-123/140 | 2.9% | 12.1% | 19% | 73% |
| 中京芝 | 4-11-9-59/83 | 4.8% | 28.9% | 28% | 83% |
ダートの距離短縮は勝率2.5%・単勝回収率15%とほぼ勝負になりません。パサパサのダートで追走に忙しくなる形は、この血統のスピードが活きない典型です。
馬場では前述の芝の稍重、コースでは中京芝が低調です。ローカルの新潟・福島ダートも勝率1%台と厳しく、ダートで買うなら相当条件を選ぶ必要があります。
2011年生まれ、父フジキセキ、母イスラコジーン。現役時代は25戦8勝。2歳で東京スポーツ杯2歳ステークスを制し、3歳では共同通信杯から皐月賞を連勝。ダービーは2着に惜敗しましたが、2014年の最優秀3歳牡馬に選ばれました。
古馬になってもマイラーズカップや阪神カップを勝ち、マイルCS2着・3着など一線級で長く活躍。2018年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、種付料150万円で安定した人気を保っています。
父:フジキセキ、母:イスラコジーン、母父:コジーン。父はサンデーサイレンス初年度産駒の名種牡馬で、仕上がりの早さとスピードを伝えます。母父コジーンはBCマイルを制した快速馬で、グレイソヴリン系らしい俊敏さの供給源です。
スピードと素軽さ、そして立ち回りの上手さがこの配合の持ち味で、産駒が内枠と広いコースで走り、中途半端に渋った馬場を苦手とするのはこの血の性格どおりといえます。
中日新聞杯と新潟大賞典を制した中距離の実力馬です。マイラーのイメージを超えて2000m前後の重賞を勝ち、産駒の距離の幅を広げました。
北九州記念を制した現役のスプリンターです。芝1200mの重賞勝ちは産駒として新境地で、短距離路線への適応を象徴する一頭になっています。
福島牝馬ステークスを制し、阪神牝馬ステークスでも3着に好走した牝馬です。ローカルの芝で堅実に走る、この血統らしい活躍を見せました。
関屋記念を制したマイラーです。前々で運ぶ競馬で新潟の芝マイルを押し切っており、産駒の主戦場での強さをそのまま体現した勝利でした。
派手さはなくても、買って損をしにくい堅実な血統です。芝の内枠を最優先に、京都と新潟・福島、牡馬の単勝・牝馬の複勝と整理すれば、狙いはすっきりまとまります。変化があればそのつど更新していきます。予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。
出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.7.29〜2026.7.19、JRA平地)