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モーリス産駒の特徴や評判は?成績と買い方|東京芝・距離適性・母父ディープインパクトをデータで解説

結論:モーリス産駒は「東京芝」と「母父ディープ」で買う
マイラーのイメージが強い種牡馬ですが、買いどきははっきりしています。東京芝(全体で単勝回収率165%)、そして母父ディープインパクト。この2つが重なる東京芝×母父ディープは単勝回収率252%(大穴を除いた数字)に達します。
距離は芝1400〜2000mが中心で、2200m以上は勝率5.8%と限界

モーリス産駒の成績と全体像

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/JRA平地
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
258-230-247-2350/3085 8.4% 15.8% 23.8% 73% 72%

ジャックドールやピクシーナイトなど多くのGI馬を出す一方、全体の単勝回収率は73%。産駒層が厚く人気にもなりやすい傾向にあります。

そのぶん、走る条件と走らない条件の差がはっきりしているのがこの種牡馬です。本記事ではその線引きをデータで示します。

本記事の回収率の考え方

単勝回収率は、万馬券が1本混ざるだけで簡単に100%を超えます。そこで本記事では、その条件で最も高い配当を1走ぶん除いても、なお100%を超えた条件だけを「買い」としました。1本の大穴に支えられただけの条件は採用していません。

モーリス産駒の距離適性|芝1400〜2000mが中心のマイラー

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/芝・距離帯別
距離帯 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝1200m以下 36-29-24-335/424 8.5% 21.0% 66% 58%
芝1400-1600m 94-79-94-639/906 10.4% 29.5% 107% 88%
芝1600-1800m 86-92-94-690/962 8.9% 28.3% 64% 86%
芝1800-2000m 58-53-58-564/733 7.9% 23.1% 55% 73%
芝2000-2200m 31-15-27-295/368 8.4% 19.8% 86% 57%
芝2200m以上 9-7-8-130/154 5.8% 15.6% 53% 47%

現役時代は香港C(芝2000m)まで勝ちましたが、モーリス自身もベストパフォーマンスはマイルだったように産駒も短中距離でこそ。最も走るのは芝1400-1600mで勝率10.4%・複勝率29.5%・単勝回収率107%。マイル前後が本領です。

一方、芝2200m以上は勝率5.8%まで落ちます。「メジロ血統だから長距離」という先入観は禁物で、2000mを超えたら評価を一段下げるのが安全です。

モーリス産駒のコース適性|東京芝が別格

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/主な芝コース
コース 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
東京芝 32-36-40-252/360 8.9% 30.0% 165% 113%
京都芝 33-32-26-250/341 9.7% 26.7% 62% 87%
中山芝 29-20-20-217/286 10.1% 24.1% 55% 63%
新潟芝 21-16-12-155/204 10.3% 24.0% 81% 60%
函館芝 9-5-4-65/83 10.8% 21.7% 94% 62%
阪神芝 16-13-28-168/225 7.1% 25.3% 26% 66%

コースは東京芝が別格で、複勝率30.0%・単勝回収率165%・複勝回収率113%。買っても複勝でもプラスが出る唯一のコースです。広くて直線の長い高速馬場で、スピードの持続力が活きる形です。

逆に阪神芝は単勝回収率26%と不振。急坂で末脚を削がれる舞台は向きません。洋芝は函館(単勝回収率94%)は走りますが、札幌は単勝回収率36%と評価を落としており、同じ洋芝でも一括りにはできません。

モーリス産駒の買い方【狙い目3選】

ここまでを踏まえ、出馬表の段階で判定できる買い条件を3つにまとめます。

買い① 東京芝1400-1600m

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
東京芝1400-1600m 19-25-30-157/231 8.2% 32.0% 232% 140%

距離適性(芝マイル)とコース適性(東京芝)が重なる、本記事の一丁目一番地です。複勝率32.0%・複勝回収率140%と、軸にしても妙味十分です。

※単勝回収率232%には万馬券が1本含まれますが、その最高配当を除いても127%を保ちます。1本の大穴頼みではありません。母父がディープインパクトなら、さらに数字が跳ね上がります(買い②参照)。

買い② 母父ディープインパクト

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
母父ディープインパクト 52-47-45-424/568 9.2% 25.4% 129% 82%
母父ディープ×東京芝 8-7-11-54/80 10.0% 32.5% 554% 215%

種付料が上がってから、モーリスは主張の強い母父の適性を引き出す種牡馬になりました。その筆頭が母父ディープインパクトで単勝回収率129%。産駒全体の平均(73%)を大きく上回ります。

さらに母父ディープ×東京芝に絞ると単勝回収率は252%(最高配当を除いた数字)まで上がります。ジェラルディーナに代表されるように、母系にサンデーの瞬発力を持つ配合が東京の高速決着で最も輝きます。

買い③ ダート替わりの距離延長

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダート×前走から距離延長 13-9-12-152/186 7.0% 18.3% 154% 106%

ダートは基本的に苦手ですが、例外が前走から距離を延ばしたダート戦(単勝回収率154%・複勝回収率106%)です。最高配当を除いても101%を保つ、単複ともプラスの条件です。

忙しい短距離で脚を余していた馬が、距離延長で持続力を活かせる形。人気の盲点になりやすく、妙味の大きい狙い目です。

モーリス産駒は重馬場・道悪を走る?|芝の重は買い

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/芝・馬場状態別
馬場 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝良 159-142-148-1360/1809 8.8% 24.8% 71% 74%
芝稍重 23-22-24-221/290 7.9% 23.8% 105% 77%
芝重 12-4-11-76/103 11.7% 26.2% 85% 58%
芝不良 3-0-1-11/15 20.0% 26.7% 403% 111%

渋った芝はむしろ買い材料です。芝の重は勝率11.7%・複勝率26.2%と、良馬場の8.8%・24.8%を上回ります。勝ち星も12頭に分散しており、堅いのはこの重です。

稍重は勝率7.9%と横ばいながら、単勝回収率は105%。人気を落としたぶんが配当に乗る形で、こちらは妙味で拾える条件かなと。

不良は勝率20.0%・単勝回収率403%と派手な数字ですが、15走しかなく、うち1本の4650円が回収率の8割近くを占めています。最高配当を除くと100%まで下がるので、額面どおりには受け取れません。

パワーを兼備した血統で、時計のかかる馬場で人気の盲点になりやすいタイプ。雨が降ったらモーリス産駒を積極的に見直す価値があります。

モーリス産駒の牡牝差|牝馬のダートは避ける

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/牡馬にはセン馬を含む
性別 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
牡馬(セン馬含む) 183-156-166-1402/1907 9.6% 26.5% 82% 73%
牝馬 75-74-81-948/1178 6.4% 19.5% 58% 71%
牝馬×ダート 8-6-10-223/247 3.2% 9.7% 22% 42%

全体では牡馬が優勢(勝率9.6%対6.4%)です。スケールアップした2022年産以降、ジャックドールやピクシーナイトなど牡馬の活躍馬が続きました。

特に見逃せないのが牝馬のダートで、勝率3.2%・複勝率9.7%と壊滅的です。牝馬がダートに出てきたら、人気でも軸にはしない。これだけで取捨の精度が上がります。

モーリス産駒の母父別成績|サンデー系の中距離肌が合う

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/主な母父
母父 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 52-47-45-424/568 9.2% 25.4% 129% 82%
キングカメハメハ 32-17-34-193/276 11.6% 30.1% 80% 74%
マンハッタンカフェ 12-6-7-63/88 13.6% 28.4% 67% 61%
ハーツクライ 12-13-3-77/105 11.4% 26.7% 114% 66%
アグネスタキオン 5-8-15-54/82 6.1% 34.1% 26% 110%

母父はサンデー系の中距離肌がよく合います。母父ディープインパクト(勝率9.2%・単勝回収率129%)が質・量ともに突出し、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ、ハーツクライと続きます。

一方、母父アグネスタキオンは勝率6.1%・単勝回収率26%と勝ち切れません。複勝率は34.1%と来るには来るので、軸ではなくヒモ扱いが妥当です。

モーリス産駒の脚質|前走で前にいた馬を狙う

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/芝・前走4角位置別
前走4角 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番手 16-16-19-100/151 10.6% 33.8% 73% 89%
2-4番手 69-49-42-384/544 12.7% 29.4% 71% 67%
5-9番手 49-44-56-505/654 7.5% 22.8% 77% 70%
10番手以下 17-32-35-434/518 3.3% 16.2% 94% 84%

芝では前走で前めにつけていた馬ほど信頼できるというのは、標準的かなと。前走4角2-4番手だった馬は勝率12.7%と最も安定し、前走5番手以内なら勝率11.5%。

逆に前走10番手以下から差してきた馬は勝率3.3%まで落ちます。自分のペースで前々を運べるタイプが持ち味なので、出馬表で前走の脚質をチェックする価値があります。

モーリス産駒の消し条件

買い条件と同じく、出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。

【消し】手を出さなくてよい条件 ※各条件の詳細は下表と本文をご覧ください

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
牝馬 × ダート 8-6-10-223/247 3.2% 9.7% 22% 42%
芝2200m以上 9-7-8-130/154 5.8% 15.6% 53% 47%
阪神芝 16-13-28-168/225 7.1% 25.3% 26% 66%
6歳以上 16-6-15-235/272 5.9% 13.6% 64% 58%

最大の消しは「牝馬のダート」

いちばんはっきりした消しが牝馬のダートです。勝率3.2%・単勝回収率22%と、手を出す理由がありません。欧州色の強い血統で、牝馬がスピード不足からやむなくダートを使われるケースが多く、人気になっても信頼できません。

距離と年齢の壁

距離では芝2200m以上(勝率5.8%)が壁です。加えて阪神芝(単勝回収率26%)、6歳以上(勝率5.9%)も奮いません。2歳戦の勝率14.5%をピークに、年齢を重ねるごとにじわじわ成績を落とす傾向が現時点では見られます。

モーリス産駒と騎手|芝は横山武史騎手が狙い目

集計期間:2023.7.22〜2026.7.12/騎乗数上位・勝率順
騎手 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
C.ルメール 16-15-5-39/75 21.3% 48.0% 46% 62%
横山武史 12-9-7-29/57 21.1% 49.1% 106% 103%
川田将雅 9-5-7-25/46 19.6% 45.7% 69% 65%
北村友一 12-1-2-50/65 18.5% 23.1% 100% 44%
岩田望来 7-3-8-41/59 11.9% 30.5% 117% 88%

勝率だけならルメール騎手が上位ですが、人気を背負うぶん単勝回収率は46%と妙味がありません。同じ勝率21%台でも横山武史騎手は単勝回収率106%・複勝回収率103%と、買ってプラスが残ります。

岩田望来騎手(単勝回収率117%)や北村友一騎手(同100%)も、人気の盲点になりやすく妙味があります。テン乗りでも軽視できません。

モーリスのプロフィール

モーリスは2011年生まれの鹿毛、日高・戸川牧場産。父:スクリーンヒーロー、母:メジロフランシス。現役成績は国内15戦8勝、海外3戦3勝です。

3歳後半に堀宣行厩舎へ転厩すると素質が開花。4歳からマイルを中心に使われ、ダービー卿CT・安田記念・マイルCS・香港マイルと6連勝を達成しました。5歳でも天皇賞・秋と香港C(芝2000m)を制し、マイルから中距離までのGIを計7勝しています。

2017年に社台スタリオンステーションで種牡馬入り。2021年に種付料が800万円へ倍増し、質の上がった2022年産以降、産駒が一段とスケールアップしました。

モーリスの血統構成

父:スクリーンヒーロー(ロベルト系)、母父:カーネギー(サドラーズウェルズ系の凱旋門賞馬)。母メジロフランシスは、メジロボサツに遡る日本屈指のメジロ牝系の出身です。

欧州色の強い馬力型の血統で、母父にサンデー系の中距離肌(特にディープインパクト)を配すると、母系の瞬発力が引き出されて東京芝で輝きます。牡馬はサンデーを持たない母、牝馬は母父ディープと、性別で活躍馬の配合傾向が分かれるのも特徴です。

代表産駒① ジャックドール

大阪杯を制したトップマイラー〜中距離馬。札幌記念・金鯱賞も勝ち、逃げ・先行から押し切る自分のペースの競馬で、モーリス産駒の持ち味を体現しました。

代表産駒② ピクシーナイト

スプリンターズSを制した電撃戦のGIホース。産駒の層の厚さと、短距離での勝負強さを示した1頭です。

代表産駒③ ジェラルディーナ

エリザベス女王杯・オールカマーを制した牝馬の代表格。母は名牝ジェンティルドンナで、母父ディープインパクトという「牝馬×母父ディープ」の好配合を象徴する存在です。

代表産駒④ アドマイヤズーム

朝日杯フューチュリティステークスを制した2歳王者。種付料倍増後の2022年産で、産駒のスケールアップを世代の頂点で証明しました。



▲ 当ブログの買い条件に該当した今週の出走馬を、毎週noteで公開しています

まとめ:モーリス産駒の買い方

  • 東京芝1400-1600mが一丁目一番地(複勝率32.0%・複勝回収率140%)
  • 母父ディープインパクトは単勝回収率129%。東京芝と重なれば252%(大穴除外後)
  • ダート替わりの距離延長は単複ともプラス(単勝回収率154%)
  • 距離は芝1400〜2000mが中心。芝2200m以上は勝率5.8%の壁
  • 渋った芝はむしろ買い(重で勝率11.7%、稍重は単勝回収率105%)。騎手は横山武史が妙味
  • 牝馬のダートは勝率3.2%で最大の消し。阪神芝・6歳以上も割引

マイラーの看板の裏で、東京芝と母父ディープを軸に、芝1400〜2000mで前に行ける馬を狙う。この形を押さえておけば、人気に沈みがちなこの種牡馬の妙味を的確に拾えます。予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。

出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.7.22〜2026.7.12、JRA平地)

Tokuma

競馬とは物心ついた頃からの縁があり、 今は血統と展開読みに魅せられた人 有益な情報を鋭意発信していきます!