| 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 45-60-69-653/827 | 5.4% | 12.7% | 21.0% | 39% | 71% |
先に厳しい数字を出しておきます。単勝回収率39%。手広く単勝を買えば負けが込む種牡馬なので、狙う条件を絞る前提で読んでください。
ただし複勝率は21.0%と悪くありません。勝ち切れないが3着内には来るタイプで、狙うなら複勝・ワイド・3連複の相手という付き合い方になります。
※タワーオブロンドンは2020年から種牡馬入りしたため、産駒が出走しているのは2024年6月以降です。本記事の集計期間も約2年ぶんとなり、他の種牡馬記事(3年ぶん)より短い点はご了承ください。
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝 | 27-29-39-354/449 | 6.0% | 21.2% | 49% | 70% |
| ダート | 18-31-30-299/378 | 4.8% | 20.9% | 28% | 72% |
わずかに芝が上です。父タワーオブロンドンはスプリンターズステークスを勝った芝の短距離馬なので、ここは血統どおり。ただし単勝回収率は芝でも49%にとどまります。
| 距離帯 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m以下 | 19-12-24-202/257 | 7.4% | 21.4% | 50% | 52% |
| 芝1400〜1600m | 8-16-14-127/165 | 4.8% | 23.0% | 56% | 108% |
| 芝1600〜1800m | 2-7-9-75/93 | 2.2% | 19.4% | 31% | 80% |
勝率が高いのは芝1200m以下(7.4%)、複勝回収率が高いのは芝1400〜1600m(108%)。父と同じ短距離からマイルまでが主戦場です。
1600mを超えると勝率2.2%まで落ちます。芝で1800m以上に出てきたら評価を下げてください。
| 距離帯 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダ1200m以下 | 8-16-11-146/181 | 4.4% | 19.3% | 29% | 79% |
| ダ1300〜1400m | 6-8-5-86/105 | 5.7% | 18.1% | 35% | 56% |
| ダ1700〜1800m | 4-5-9-49/67 | 6.0% | 26.9% | 25% | 69% |
ダートは1700〜1800mが複勝率26.9%と最も高い水準です。ただし単勝回収率は25%と、どの距離帯も回収には遠く届きません。
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝良 | 21-25-29-275/350 | 6.0% | 21.4% | 47% | 63% |
| 芝稍重 | 4-2-7-57/70 | 5.7% | 18.6% | 65% | 105% |
| 芝重 | 2-2-3-22/29 | 6.9% | 24.1% | 41% | 72% |
| ダ良 | 12-24-19-209/264 | 4.5% | 20.8% | 19% | 69% |
| ダ稍重 | 4-5-8-59/76 | 5.3% | 22.4% | 56% | 82% |
| ダ重 | 1-0-1-21/23 | 4.3% | 8.7% | 28% | 77% |
| ダ不良 | 1-2-2-10/15 | 6.7% | 33.3% | 41% | 53% |
馬場が渋っても崩れません。芝は良6.0%・稍重5.7%・重6.9%とほぼ横並びで、ダートも同様です。
わずかに妙味があるのが芝の稍重で、複勝回収率105%。良馬場の63%より明確に上です。少し渋ったときのほうが人気を落とすぶん、複勝で拾える場面が出てきます。
※芝重は29走、ダ重は23走、ダ不良は15走と限られたサンプルです。芝不良は出走がありません。渋った馬場の数字はいずれも参考程度に見てください。
| 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ(1番手) | 0-3-6-22/31 | 0.0% | 29.0% | 0% | 63% |
| 先行(2〜4番手) | 10-9-10-80/109 | 9.2% | 26.6% | 85% | 81% |
| 中団(5〜9番手) | 9-5-10-93/117 | 7.7% | 20.5% | 73% | 54% |
| 後方(10番手以下) | 4-5-5-73/87 | 4.6% | 16.1% | 32% | 112% |
主戦場の芝では前走2〜4番手が勝率9.2%・単勝回収率85%で最上位です。
一方で前走で逃げていた馬は31走して勝ち星ゼロ。前に付けること自体が正解なのではなく、「番手」という位置が合っています。この傾向はダートでさらに極端になります。
| 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ(1番手) | 1-5-5-31/42 | 2.4% | 26.2% | 9% | 34% |
| 先行(2〜4番手) | 12-15-6-66/99 | 12.1% | 33.3% | 71% | 92% |
| 中団(5〜9番手) | 3-8-14-103/128 | 2.3% | 19.5% | 12% | 60% |
| 後方(10番手以下) | 1-2-4-65/72 | 1.4% | 9.7% | 16% | 114% |
ダートではこの傾向がさらに強く出ます。前走2〜4番手だった馬だけが勝率12.1%・複勝率33.3%で、産駒全体の5.4%の2倍以上。
ところが同じ前めでも逃げていた馬は勝率2.4%、中団以降も2%台。「ハナ」でも「中団」でもなく「番手」という、かなり限定的な形が正解になります。
単勝回収率39%という種牡馬なので、ここで挙げるのは連系の軸として使える条件です。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダート×前走4角2〜4番手 | 12-15-6-66/99 | 12.1% | 33.3% | 71% | 92% |
| 芝×前走4角2〜4番手 | 10-9-10-80/109 | 9.2% | 26.6% | 85% | 81% |
この産駒でいちばん確かな条件です。ダートなら勝率12.1%・複勝率33.3%、芝でも9.2%。産駒全体の5.4%を大きく上回ります。
前走の通過順が2〜4番手だったかを見るだけで判定でき、しかも芝ダを問いません。まずここを確認するのがこの種牡馬の第一手になります。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝1400〜1600m | 8-16-14-127/165 | 4.8% | 23.0% | 56% | 108% |
複勝回収率108%で、この産駒では貴重なプラス条件です。勝率は4.8%と低いものの、2着・3着が多く連系向きの形をしています。
後述するパンジャタワーがNHKマイルカップと京王杯2歳ステークスを勝ったのも、まさにこの距離帯です。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 京都芝 | 3-7-5-46/61 | 4.9% | 24.6% | 40% | 156% |
複勝回収率156%は、この記事で最も高い数字です。複勝率24.6%と好走率も産駒全体を上回ります。
※61走と限られたサンプルで、最高配当を除くと単勝15%まで落ちます。単勝で狙う条件ではなく、あくまで複勝・ワイドの軸としての評価です。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2歳 | 19-27-27-240/313 | 6.1% | 23.3% | 52% | 80% |
仕上がりは早く、2歳で勝率6.1%・複勝率23.3%。3歳(勝率5.2%・単勝回収率31%)より明確に上です。
父が2歳夏から走ったスピード型だけに、デビューから動ける産駒が多いのが特徴。新種牡馬らしく若い世代が中心なので、2歳戦は素直に評価してよさそうです。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝稍重 | 4-2-7-57/70 | 5.7% | 18.6% | 65% | 105% |
芝が少し渋ったときの複勝回収率105%。良馬場の63%と比べて明確に妙味が出ます。
勝率・複勝率は良馬場とほとんど変わらないので、走りは落ちないのに人気だけ落ちるという構図。雨の予報が出たら、この産駒の複勝は拾っておく価値があります。
| 当日人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 16-10-11-25/62 | 25.8% | 59.7% | 66% | 78% |
| 2〜3番人気 | 16-21-18-65/120 | 13.3% | 45.8% | 65% | 81% |
| 4〜6番人気 | 9-18-22-154/203 | 4.4% | 24.1% | 54% | 66% |
| 7番人気以下 | 4-11-18-409/442 | 0.9% | 7.5% | 22% | 69% |
1番人気は勝率25.8%・複勝率59.7%、単勝回収率66%です。
この1番人気の複勝率59.7%という数字は、他の種牡馬記事で扱ってきた水準(おおむね65〜75%)より低めです。理由ははっきりしていて、この産駒の出走の53%が1200m以下、76%が1400m以下という短距離偏重にあります。
短距離戦は道中で位置を取り直す余地が小さく、枠順・スタート・展開のわずかな綾がそのまま着順になります。力量どおりに決まりにくいぶん、人気馬でも取りこぼします。短距離種牡馬に共通する構造で、この産駒も例外ではありません。
問題は下位人気で、7番人気以下は勝率0.9%・複勝率7.5%。全体の単勝回収率39%を押し下げているのはここです。上位人気が取りこぼすからといって、その受け皿が人気薄になるわけではない点に注意してください。
※後述するパンジャタワーはNHKマイルカップを9番人気で制していますが、これは例外中の例外です。産駒全体では下位人気の激走は起きていません。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 当日7番人気以下 | 4-11-18-409/442 | 0.9% | 7.5% | 22% | 69% |
| ダート×前走4角10番手以下 | 1-2-4-65/72 | 1.4% | 9.7% | 16% | 114% |
| 芝1600〜1800m | 2-7-9-75/93 | 2.2% | 19.4% | 31% | 80% |
| ダート×前走4角5〜9番手 | 3-8-14-103/128 | 2.3% | 19.5% | 12% | 60% |
消しの中心はダートで前走が2〜4番手以外だった馬です。中団(勝率2.3%)も後方(同1.4%)も、単勝回収率は12〜16%しかありません。
加えて当日7番人気以下と芝1600m超。この4つを避けるだけで、無駄な馬券をかなり減らせます。
タワーオブロンドンは2015年生まれの鹿毛、ノーザンファーム産。父:Raven’s Pass、母父:Dalakhani。現役では2019年のスプリンターズステークスを制しました。
2歳夏のデビューから走り、京王杯スプリングカップ、セントウルステークス、アーリントンカップと重賞を4勝。短距離からマイルまでこなすスピード型でした。
2020年から種牡馬入りし、初年度産駒が2024年にデビュー。まだ供用開始から日が浅い種牡馬です。
父:Raven’s Pass はブリーダーズカップクラシックを制したアメリカの名馬。母父:Dalakhani は凱旋門賞馬です。
本馬自身は芝の短距離で結果を出しましたが、父系はアメリカのダート血統。産駒がダートでも芝と遜色ない成績を残しているのは、この背景があるためと考えられます。
ただし現時点では芝ダともスピードで押し切る形に偏っており、前走で番手を取れていた馬以外は苦戦しています。
この産駒を一躍有名にした一頭です。2025年のNHKマイルカップを9番人気で制覇し、父に初のGⅠタイトルをもたらしました。
2歳時には京王杯2歳ステークス(GⅡ)を8番人気で勝っており、2度の重賞制覇がいずれも人気薄という異色の存在。2025年8月にはキーンランドカップ(GⅢ)も2番人気で制し、実力を証明しました。
勝ち鞍は芝1200〜1600m。買い②で挙げた芝1400〜1600mを主戦場としており、この産駒の適性をそのまま体現しています。
※ただしパンジャタワーは産駒全体の傾向からは外れた存在です。人気薄での激走は産駒全体では起きておらず、この馬だけを根拠に下位人気を狙うのは避けてください。
重賞タイトルにはあと一歩届いていないものの、産駒のなかで最も安定して重賞戦線を戦っている一頭です。2026年はシルクロードステークス(GⅢ)とオーシャンステークス(GⅢ)でいずれも2着、高松宮記念(GⅠ)でも5着に入りました。
19戦5勝。出走はすべて芝1200〜1400mで、条件戦を会津ステークス(3勝クラス)まで順当に勝ち上がってきました。2026年6月の函館スプリントステークス(GⅢ)では1番人気に推されて3着。
母父はエンパイアメーカー。パンジャタワーのような人気薄での一発ではなく、人気に応えて堅実に走るタイプで、この産駒の本来の姿に近い一頭といえます。
2026年の函館2歳ステークス(GⅢ)を制した牝馬です。デビューは同年6月21日の函館・芝1200m新馬戦で、3番人気に応えて勝ち上がりました。
新馬勝ちから重賞制覇まで最短距離で駆け上がった格好で、買い④「2歳戦」で見た早期からの動きをそのまま示しています。母父はハーツクライ。
※本記事の集計は2026年7月12日までのため、函館2歳ステークスの結果は表の数字には含まれていません。
この産駒の判断はほぼ一点に集約されます。前走の通過順が2〜4番手だったか。ここが合っていれば連系の軸として使え、外れていれば手を出さない。それだけで十分です。
供用開始から日が浅く、産駒はまだ2歳・3歳が中心です。世代が揃うにつれて傾向が変わる可能性があるので、データが増え次第、本記事も更新していきます。予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。
出典:TARGET frontier JV