マジェスティックウォリアーは、とりあえず米国からやってきて、産駒はダートをよく走ることは知っているんだけど、一体どういう馬で、産駒にはどのような傾向や特徴があるのか?
という疑問をこの記事では解決できます。
ぜひ最後まで読んでいってください!
マジェスティックウォリアーの現役時代
北米デビューで現役時代は7戦2勝のキャリア。
サラトガ競馬場で行われているホープフルS(GⅠダ1400m)が主な勝ち鞍になります。
ホープフルSのあとは、シャンペンSに出走も6着。
この時の2着馬が日本では馴染み深いダート種牡馬のパイロでした。
その後もパイロや後にアメリカダート2冠馬となるビッグブラウンと同じレースに出走しますが、結果は奮わず。
最後はウッディースティーヴンスS(G2)で4着となり現役を引退となりました。
マジェスティックウォリアーの血統背景
父はエーピーインディ。
今は系統として語られることも多いダートの大種牡馬。
ダート競馬においては、どんな馬場状態・傾向になろうと走らない場面がないので、芝でいうところのサンデーサイレンスと覚えておくと便利です。
マジェスティックウォリアーの母、ドリームシュプリームは現役時代重賞6勝。
テストS(GⅠダ1400m)
バレリーナH(GⅠダ1400m)
など、1200m〜1400mの舞台で活躍。
この点に加えて、マジェスティックウォリアーも短距離で結果を残したという点から、産駒も短距離馬が多くなるのでは、という考察もできます。
しかし、父が中距離で活躍のエーピーインディに加え、マジェスティックウォリアーのクロスは
Secretaria 3×4
Bold Ruler 4×5×5
Buckpasser 4×4
と米国ダート中距離における名馬が強められている構成。
そのため産駒もダート中距離を得意とする馬が多く出てきていると考えられます。
これまでの産駒傾向【2024年1月末までのデータ】
参考 マジェスティックウォリアーのこれまでの産駒成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.5% | 14.7% | 22.5% | 75% | 74% |
・勝ち星は約9割がダートで早熟ではない
・その中で一番の勝ち星はダート1800m戦
・ダート馬らしく、ある程度ポジションを取りたい
勝ち星の9割はダートで早熟ではない
150勝はダートで挙げており、好走配合は繁殖牝馬にダートをこなせるフジキセキ、アグネスタキオン、スペシャルウィークなどを持っているサンデーサイレンス系が多い傾向にあります。
また、米国血統馬ということで早熟傾向が強いと勘違いされがちですが、長く活躍する産駒は多い印象です。
早熟、晩成といったような成長型を意識するより、
「自分の得意な形でレースができた時とそうではなかった時の差が激しいタイプ」
であることを覚えておくと扱いやすくなります。
ダート1800m戦が1番の勝ち星
阪神、中京、中山の順で勝ち星を挙げており、パワーに優れたダート馬が多く出ています。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
9.7% | 18.1% | 26.2% | 96% | 92% |
全体成績からの比較でも単勝、複勝回収率ともに上昇しているので、人気薄でも激走も見込め、得意条件と言えます。
好走のため、ある程度ポジションを取りたい
最初のコーナーが7番手以下だった場合の成績と5番手以内で回った場合の成績を比較します。
7番手以下
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
3.2% | 7.3% | 12.5% | 44% | 48% |
5番手以内
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
14% | 26.5% | 37.3% | 111% | 112% |
と初角である程度ポジションが取れないと、好走は厳しいという傾向は明らか。
一方で、ある程度序盤からポジションが取れた際には、好走率が高いことがよく伺えます。
馬券に活かしたいマジェスティックウォリアー産駒の特徴3選
・ダート不良馬場の外枠(6枠より外)
・ダート2000m戦はピンかパーも良く走る方
・札幌ダートは穴もあけるし得意!
ダート不良馬場の外枠(6枠より外)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.5% | 19.6% | 39.3% | 124% | 123% |
さらに新馬戦に限定すれば、枠に関係なく
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
36.4% | 45.5% | 54.5% | 240% | 108% |
ダートの不良馬場は適性がハッキリと出る馬場状態でもあるので、新馬戦のマジェスティックウォリアー産駒には要注意です。
ダート2000m戦はピンかパーも良く走る方
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
23.5% | 41.2% | 41.2% | 266% | 102% |
サンプル数も少ないので、数値は高め。
これから下がっていくことが予測はされますが、それでもこの条件は、マジェスティックウォリアー産駒の特徴が良く出ているとも思うので、今後もかなり安定的に走ると予想しています。
札幌ダートは穴もあけるし得意!
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
13.6% | 25.9% | 40.7% | 164% | 134% |
ただし極端な内枠(1、2枠)では、凡走も目立つので注意。
まだサンプル数が少ないので、何とも言えない部分もありますが、本質的には1800mまでの適性を強い傾向にあるため、2400m戦の成績は奮っていません。
今後注目の産駒
ラムジェット
今後弱点さえ克服してくれれば、マジェスティックウォリアー産駒の最高傑作候補にもなりえる存在だと個人的には評価しています。
新馬戦では驚くべき末脚を繰り出し、上がり最速も、ただの最速ではありませんでした。
上がり2位の馬とは1.8差とこの時点で相当な潜在能力を秘めていることを証明。
その後は幼さも相まって苦戦するレースも続きましたが、2歳暮れから連勝でヒヤシンスSを制しました。
「スタートダッシュが鈍い」「砂を被ることを嫌がる」という弱点も目立つものの、こういったところを克服できれば、将来は非常に楽しみです。
祖母には関東オークス馬のラヴェリータ。
距離はまだ伸びても対応できるかなというイメージを持っています。
ノットイナフ
祖母には牝馬2冠馬ファレノプシス。
曽祖母は日本ダービー馬であるキズナの母、キャットクイル。
さらに遡って4代母のPacific Princessからはビワハヤヒデやナリタブライアンを送り出した名牝・パシフィカスの名も。
ノースヒルズの誇る名一族の一頭で、デビューからは少し時間がかかったものの、1戦ごとに良化を見せ、未勝利、1勝クラスと連勝。
特に1勝クラスを突破する際には、休み明けで大きく馬体を増やしながらも上がり最速で駆け抜けました。
展開が向いた面もあるとは思いますが、この時の内容は優秀。
良馬場かつ、砂の被らない競馬が叶いそうな枠でという存在。
バグラダス
スピード能力の高さからマジェスティックウォリアー産駒ながら芝でも健闘してきたバグラダス。
ただ切れ味勝負になってしまった際の分の悪さは、クラスが上がるごとに露見してきている印象で、近走はダートへシフト。
ここでも勝ちきれないレースが続いてはいますが、マジェスティックウォリアー産駒は傾向として決して早熟の傾向が強いわけではないので、さらにもう一皮むけてくることに期待したいと思います。
もとは芝のスピード勝負で、適性的にどうかな?というところでもしっかり対応してきているので、能力自体は相当高いと考えていますし、あとはきっかけ一つといったところ。
マジェスティックウォリアーの関連馬
◆産駒
◆同系統
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