この記事では、オルフェーヴルの産駒の傾向や特徴、馬券に役立つヒントについて解説しています。
また、同じステイゴールド×メジロマックイーンの「黄金配合」と呼ばれるゴールドシップの記事も投稿していますので、ぜひこちらもご覧ください。
【参考】これまでのオルフェーヴル産駒の成績
(集計期間:2017.6.24~2024.1.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
8.6% | 16.8% | 24.7% | 74% | 76% |
現在JRAで施行されている距離で、勝ち星がないのは、
・芝2300m
・芝3200m
・ダート1300m
のわずか3つ。
父から受け継いだ気性で、短距離でも突っ走れてしまう産駒もいれば、闘争心を道中はグッと抑えつつ直線で爆発できる産駒と幅の広さは魅力でしょう。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
9.2% | 17.6% | 24.9% | 90% | 74% |
勝ち星の3分の2はダートにおける勝ち星ですし、単勝回収率や勝率は全体成績を上回ります。
マルシュロレーヌやウシュバテソーロのような世界ナンバーワンの馬も誕生しましたし、同じ【黄金配合】と言われつつも、ゴールドシップとの大きな差はこのダート適性にあります。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
9.2% | 21.9% | 29.4% | 84% | 107% |
全体成績との比較での馬券率は上昇。
さらにベタ買いでも複勝はプラスになるという結果に。
芝の重馬場がこなせるというのは、ゴールドシップと共通と言えます。
まず、2500m以上の成績から
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
13.3% | 20.8% | 32.5% | 107% | 101% |
と単複ともにプラスの値。
中でも1番人気の支持を集めた際には
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
44.0% | 56.0% | 72.0% | 132% | 106% |
気性的にムラっぽいところもあるオルフェーヴル産駒ですが、長距離戦は比較的安定感があります。
◆福島ダート戦の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.1% | 16.4% | 22.4% | 298% | 106% |
◆福島芝2600m
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
23.9% | 30.4% | 47.8% | 231% | 129% |
福島ダート戦は定期的に穴が出ますが、1200m戦は期待値が低いので注意です!
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
11.0% | 18.3% | 25.3% | 141% | 81% |
オルフェーヴル産駒はキャリアを重ねるごとに成績を上げてくる強い傾向があります。
4歳で完成する馬も多いようで、中でもダート戦では度々穴を空ける場面も。
馬場不問ですので、どのコンディションでもオルフェーヴル産駒の穴馬には警戒したいところです。
通算21戦12勝(海外2勝)。
主な勝ち鞍として牡馬三冠、有馬記念(2回)、宝塚記念、フォワ賞(連覇)。
レースでは行きたがる面が強すぎるあまり大敗を喫したり、勝ち切れないことも多かった同馬ですが、これまで陣営が教え込んできたことが3歳春で開花。
皐月賞・日本ダービー・菊花賞と圧倒的なファンの支持に応える格好で、牡馬三冠を達成し、その年の有馬記念までをも勢いで制します。
4歳初戦の阪神大賞典では、2週目の3角で後ろから馬が来たことに反応し逆手前でコーナーに進入。
かなり外へと膨れてしまったものの、馬群に再度取り付いて、ギュスターヴクライと差のない2着まで追い上げて負けて強しを証明。
次走の天皇賞(春)では、気難しい面を見せてしまい11着に大敗も、宝塚記念ですぐさま名誉挽回。
そして秋は凱旋門賞を目標に調整されます。
レースでは直線で完全に抜け出すシーンを作りましたが、そこからこの馬の最大の個性と呼べる「気の悪さ」が露見。
ソレミアの猛追に遭い、日本競馬の悲願はあと一歩で夢と散りました。
翌年の春は、昨年の阪神大賞典と同じローテーションを踏まずに大阪杯から始動し、フランスへ直行。
フォワ賞を連覇し、臨んだ2度目の凱旋門賞でしたが、今回はトレヴに完全に水を開けられ完敗の2着。
帰国しラストランとなった有馬記念では、8馬身差の圧勝で世界トップレベルであることを改めて証明。
自ら引退の花道を自ら飾る結果でターフを去りました。
ゴールドシップしかりですが、ステイゴールド産駒の個性派として大変ファンも多かった優駿でした。
この馬の最大の個性である気の悪さは、言い換えれば闘争心の証ともいえますが、コントロールをすることに陣営は手を焼いたでしょうね。
父はステイゴールド。
母オリエンタルアートは現役時代は重賞3勝馬。
兄にはグランプリホースのドリームジャーニーを持つ良血馬。
ノーザンテーストの4×3というクロスを持ち合わせたステイゴールド産駒。
そして母父がメジロマックイーンであることから、非常に成長力に優れた血統構成。
産駒は、繁殖牝馬や牝系の色を出しつつ、爆発的な気性の激しさと成長力を伝えているイメージです。
気性の激しさがレースのほうに向きさえすれば成績も伴いますが、そうではないとコントロールが難しく、奮わない産駒も多くいることは確かで、安定感には少し欠ける印象です。
秋華賞4着馬。
荒れた馬場や水を含んだ馬場でもこなせるという面が大きなアドバンテージ。
純粋なキレ味勝負では少し分が悪いタイプかなという走りも、タフな条件になった際には狙い目。
能力自体も重賞級のものがあると思うので、今年は牝馬重賞戦線における活躍に期待したいと思います。
序盤から前目で競馬ができるセンスを有している一頭。
3勝クラスまでは出世できる器と見ていますが、少し気難しい面があるのと、瞬発力勝負では厳しいという点が難点。
母のマコトブリジャールは人気薄ながら福島牝馬SとクイーンSを連勝した穴馬ホース。
ユーバーレーベンの弟。
新馬戦勝利の後に骨折してしまったものの、復帰後は1勝クラスを突破。
格上挑戦で挑んだ菊花賞では追走に苦労し最下位に。
その後は脚部不安を発症、長い休養に入ってしまっていますが、スケール感は大きなものがあると思うので、なんとか復帰した姿を見たいと思っています。