このページでは種牡馬・アメリカンペイトリオットの産駒成績やこれまでの傾向、気になる重馬場やダート成績についてまとめています。
【参考】これまでのアメリカンペイトリオット産駒の成績
(集計期間:2021.6.6~2024.3.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.8% | 15.7% | 23.5% | 78% | 77% |
◆ダート成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.5% | 15.2% | 22.7% | 35% | 69% |
この後紹介する芝での比較では、人気薄の台頭が少ないです。
人気馬は堅実に走りますが、人気薄がダートで穴をあけるシーンはあまり見られません。
アメリカンペイトリオット産駒は芝においては定期的に穴を出します。
◆芝×5番人気以下の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
4.5% | 9.9% | 15.0% | 140% | 88% |
前走着順が悪い場合でも、1200m~1800mのレンジであれば、穴馬候補として狙ってみてもいいかもしれません。
集計期間内の74勝中66勝が、新馬、未勝利、1勝クラスの条件で挙げられたもの。
重賞ウィナーは、スプリングSを制したビーアストニッシド以外出ておらず、2勝クラス以降は苦戦傾向にあります。
芝で穴をあけるのも上級戦というよりかは、新馬、未勝利、1勝クラスが中心です。
まずは芝1200mの成績から
◆小倉芝1200m
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.5% | 31.6% | 47.4% | 165% | 195% |
次に芝1800m戦の成績
◆小倉芝1800m
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
21.4% | 28.6% | 35.7% | 242% | 95% |
現状、芝では「重」発表まで成績が下降していません。
Aコースであっても、Bコースであっても結果を出しているので、夏冬関係なく、積極的に狙っていくといことがあるかもしれません。
ただし、あくまでも下級条件に限るということは忘れてはいけないところです。
ダートの人気薄が走らないと紹介しましたが、それならば人気馬が堅実に走る条件を探してみました。
アメリカンペイトリオット産駒は水を含み、脚抜きが良い馬場との相性が良さそうです。
まずは、ダート馬場状態「重」の成績から
◆ダート「重」
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
17.3% | 23.1% | 28.8% | 98% | 99% |
とここまででも結構良い成績ですが、次はこの条件に1番人気を加えると
◆ダート「重」×1番人気
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
62.5% | 75.0% | 87.5% | 151% | 107% |
不良までコンディションが変わると、数値を落とすので、注意が必要です。
先ほどの「芝の穴馬種牡馬として一考の価値あり」でご紹介したものよりもより限定的になりますが、新馬戦は甘く見られがち。
◆5番人気以下×芝の2歳新馬戦
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.7% | 13.8% | 21.5% | 485% | 151% |
集計期間中の5勝の単勝は全て10倍越え。
単勝万馬券も含むものなので、かなり派手な数値になっています。
約3年で5勝ですから、多少我慢が必要な条件ではありますが、一撃の破壊力は今年の新馬戦でも期待したいところです。
北米、英国でキャリアを重ね通算14戦5勝。
主な勝ち鞍として、メイカーズ46マイルS(GⅠ芝1600m)、ケントS(GⅢ芝1800m)
3歳1月と遅めのデビューも、ケントSではレコード勝ちを決め、非凡さを示す走りを見せます。
この年はセクレタリアトS(GⅠ芝2000m)でビーチパトロールの3着が主だった成績。
4歳になりメイカーズ46マイルSを制すると英国のロイヤルアスコットへ遠征。
芝質の違いに対応しきれず、13着に敗れたのがケチのつき始め。
帰国後も勝利を挙げることができず、引退となりました。
父はウォーフロント。
血統本やネットの系統分けではノーザンダンサー系としてカテゴライズされています。
しかし、国内ではザファクターやデクラレーションオブウォーとも類似した特性を持つので、ウォーフロント系として扱ってもいいかもしれません。
母のライフウェルリヴドは、ドバイワールドCを制したウェルアームドの全妹という良血。
また、3代母のLady Argoはシンボリクリスエスの母であるTee Kayの全姉と牝系からも大物が出ています。
5代内では、シアトルスルーのクロスを有するのみで、父から受け継いだ豊かなスピードが最大のセールスポイントと言うことができるでしょう。
3代母は名牝スキーパラダイス。
ペリエールやシルヴァーソニックと同牝系の一頭。
短距離1200mを中心に活躍。
大崩れの少ない堅実派で、3勝クラス昇級戦も2着に好走。
4歳シーズンは牝系由来の成長力に期待です。
3代母シンコウエルメスはシンコウラヴリイの母。
父の影響強く、短距離向きに出ている血統馬で、競馬の形からしてもウォーフロント系のスピードを活かす逃げの競馬で結果を出してきています。
母方の構成から渋った馬場も上手にこなしてくれそうで。
クラスが上がってここから試金石な感がありますが、テンには速く、人気落ちしても簡単に見限るべき存在ではないと思います。
母父ディープインパクトに加え、母のペブルガーデンはとても欧州色の強い血統構成でアメリカンペイトリオットらしくない距離適性が長めに出そうなタイプ。
祖母のワシントンシティはチリ1000ギニー、チリオークスの優勝馬。
完成までには時間がかかりそうな印象も、順調ならOPでも。
荒れた馬場もこなせることは弥生賞で証明済み。
開催が進んだ馬場や、水を含んだ馬場で一つ注目したい存在です。