| 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24-32-40-608/704 | 3.4% | 8.0% | 13.6% | 48% | 73% |
まず正直な話から。勝率3.4%・複勝率13.6%、単勝回収率48%と、種牡馬としては厳しい数字です。手広く買う対象ではありません。
ただし複勝回収率は73%と、単勝ほどは落ちていません。勝ち切れないが3着内には来るタイプで、狙うなら複勝やワイド、3連複の相手という向き合い方になります。
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝 | 15-20-23-331/389 | 3.9% | 14.9% | 67% | 87% |
| ダート | 9-12-17-277/315 | 2.9% | 12.1% | 25% | 55% |
芝のほうが明確に上です。単勝回収率で67%対25%、複勝回収率で87%対55%。父ビーチパトロールはアメリカの芝でGⅠを3勝した馬で、その適性はきちんと伝わっています。
ここに性別を掛け合わせると、さらにはっきりします。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牝馬×芝 | 5-8-5-139/157 | 3.2% | 11.5% | 100% | 142% |
| 牡馬(セン馬含む)×芝 | 10-12-18-192/232 | 4.3% | 17.2% | 45% | 50% |
| 牡馬(セン馬含む)×ダート | 8-12-15-196/231 | 3.5% | 15.2% | 30% | 72% |
| 牝馬×ダート | 1-0-2-81/84 | 1.2% | 3.6% | 13% | 10% |
好走率がいちばん高いのは牡馬の芝(複勝率17.2%)ですが、回収率で見ると牝馬の芝が単勝100%・複勝142%と逆転します。牡馬のほうが人気を集めるぶん、牝馬に妙味が残るという構図です。
そして最も落ちるのが牝馬のダートで、勝率1.2%・複勝率3.6%。84走してほぼ何も起きていません。同じ牝馬でも、芝なら妙味・ダートなら消しと正反対になります。
| 距離帯 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m以下 | 5-4-3-62/74 | 6.8% | 16.2% | 160% | 209% |
| 芝1400〜1600m | 0-1-0-57/58 | 0.0% | 1.7% | 0% | 9% |
| 芝1600〜1800m | 2-5-3-94/104 | 1.9% | 9.6% | 92% | 86% |
| 芝1800〜2000m | 7-11-12-150/180 | 3.9% | 16.7% | 69% | 83% |
| 芝2000〜2200m | 6-7-12-111/136 | 4.4% | 18.4% | 28% | 52% |
| 芝2200m以上 | 3-4-8-62/77 | 3.9% | 19.5% | 23% | 40% |
芝は1800m以上の中長距離で複勝率が16〜19%と安定します。父が芝2000m前後のGⅠを勝った馬なので、ここは血統どおりです。
一方で驚くのが芝1400〜1600mで、58走して勝ち星ゼロ・複勝率1.7%。マイル前後だけがすっぽり抜け落ちています。前後の距離帯では走るのに、ここだけ機能しません。
※芝1200m以下の単勝回収率160%・複勝回収率209%は、74走という限られたサンプルで、最高配当を除くと単勝88%まで落ちます。勝率6.8%はこの産駒で最高なので傾向としては本物ですが、数字ほどの妙味を期待しすぎないでください。
| 距離帯 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダ1200m以下 | 0-0-0-60/60 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
| ダ1300〜1400m | 2-5-3-54/64 | 3.1% | 15.6% | 43% | 81% |
| ダ1700〜1800m | 6-6-9-123/144 | 4.2% | 14.6% | 33% | 42% |
もうひとつの「ゼロ」がここです。ダート1200m以下は60走して1頭も3着以内に来ていません。勝ち星どころか連対もゼロ。これほどはっきりした消し条件も珍しいところです。
ダートで多少なりとも走るのは1700〜1800mですが、それでも勝率4.2%・単勝回収率33%。ダート自体を避けるのが基本方針になります。
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝良 | 11-15-18-278/322 | 3.4% | 13.7% | 73% | 66% |
| 芝稍重 | 2-3-4-34/43 | 4.7% | 20.9% | 15% | 252% |
| 芝重 | 2-2-1-15/20 | 10.0% | 25.0% | 99% | 98% |
| 芝不良 | 0-0-0-4/4 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
| ダ良 | 5-10-14-186/215 | 2.3% | 13.5% | 22% | 68% |
| ダ稍重 | 2-2-1-47/52 | 3.8% | 9.6% | 39% | 21% |
| ダ重 | 1-0-2-30/33 | 3.0% | 9.1% | 30% | 47% |
| ダ不良 | 1-0-0-14/15 | 6.7% | 6.7% | 17% | 8% |
芝は渋るほど上向きます。良で勝率3.4%、稍重で4.7%、重では10.0%・複勝率25.0%。時計がかかる馬場のほうが向いているようです。
ダートはどの馬場でも変わらず低調です。馬場を見るのは芝のときだけで構いません。
※芝の重は20走、不良は4走しかありません。芝重の勝率10.0%は2勝によるもので、断定できる水準ではないことは断っておきます。芝稍重の複勝回収率252%も1回の好走による数字です。
| 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ(1番手) | 3-1-1-15/20 | 15.0% | 25.0% | 225% | 504% |
| 先行(2〜4番手) | 5-6-6-74/91 | 5.5% | 18.7% | 50% | 51% |
| 中団(5〜9番手) | 2-6-9-94/111 | 1.8% | 15.3% | 62% | 87% |
| 後方(10番手以下) | 2-4-5-95/106 | 1.9% | 10.4% | 8% | 52% |
芝で最も高いのは前走で逃げていた馬の勝率15.0%です。前走2〜4番手だった先行馬も勝率5.5%・複勝率18.7%と続き、中団以降は勝率2%を切ります。
※前走逃げは20走しかなく、単勝回収率225%は最高配当を除くと34%、複勝回収率504%も同13%まで落ちます。勝率の高さは頭に入れつつ、回収率の数字は当てにしないでください。
| 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ(1番手) | 0-0-0-8/8 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
| 先行(2〜4番手) | 2-5-4-36/47 | 4.3% | 23.4% | 27% | 46% |
| 中団(5〜9番手) | 5-6-7-72/90 | 5.6% | 20.0% | 57% | 71% |
| 後方(10番手以下) | 2-1-5-123/131 | 1.5% | 6.1% | 12% | 66% |
ダートは芝と違い、前走逃げていた馬が8走して馬券圏内ゼロ。先行より中団のほうが勝率が高いという逆転も起きています。どの位置も単勝回収率60%以下で、脚質で狙いを絞れる状態にはありません。
まとめると脚質が判断材料になるのは芝だけ。ダートは脚質以前に、条件そのものを見送るのが正解です。
単勝回収率48%という種牡馬なので、頭で狙う条件はほぼありません。3着内率が上がる条件を集めました。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝×前走4角5番手以内 | 9-9-10-108/136 | 6.6% | 20.6% | 106% | 144% |
この記事で最も使える条件です。単複とも回収率100%超で、勝率6.6%は産駒全体の3.4%の約2倍。
芝で前走10番手以下だった馬は複勝回収率52%ですから、前走の通過順を見るだけで倍以上の差がつきます。この産駒を買うなら、まずここを確認してください。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1〜3着 | 11-8-11-63/93 | 11.8% | 32.3% | 77% | 62% |
勝率11.8%は産駒全体の3.4%の3倍以上、複勝率も32.3%。この産駒でいちばん数字が跳ねる条件です。
前走10着以下だと勝率0.9%まで落ちます。調子が上を向いているかどうかが極端に出るので、前走着順の確認は必須です。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1勝クラス | 10-7-8-116/141 | 7.1% | 17.7% | 76% | 109% |
クラス別では1勝クラスが最も安定し、勝率7.1%・複勝回収率109%。未勝利(勝率2.0%)や3勝クラス(同1.7%)とは別物です。
勝ち上がった直後がいちばん通用し、上のクラスでは苦しくなるという、力量の限界がはっきり出た形といえます。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m以下 | 5-4-3-62/74 | 6.8% | 16.2% | 160% | 209% |
勝率6.8%はこの産駒で最も高い距離帯です。父はアメリカの芝中距離馬でしたが、産駒はスプリントもこなします。
※74走と限られたサンプルで、単勝回収率160%は最高配当を除くと88%まで落ちます。勝率の高さは信頼できますが、回収率の数字をそのまま期待しないでください。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走4〜6番人気 | 6-9-9-87/111 | 5.4% | 21.6% | 106% | 82% |
単勝回収率106%と、この産駒では貴重なプラス条件です。前走で上位人気だった馬より、中位人気だった馬のほうが妙味があります。
前走7番人気以下だと勝率1.4%・単勝回収率12%まで落ちるので、「前走はそこそこ人気があった」という線引きが効きます。
| 馬齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2歳 | 5-5-5-141/156 | 3.2% | 9.6% | 111% | 54% |
| 3歳 | 9-13-21-270/313 | 2.9% | 13.7% | 20% | 80% |
| 4歳 | 8-10-12-132/162 | 4.9% | 18.5% | 55% | 64% |
| 5歳 | 2-2-2-47/53 | 3.8% | 11.3% | 27% | 84% |
ピークは4歳で、勝率4.9%・複勝率18.5%。2歳・3歳のうちは複勝率が10%前後にとどまり、古馬になってから形になるタイプです。
※2歳の単勝回収率111%は、最高配当を除くと65%まで落ちます。複勝率9.6%と好走率は低いので、2歳が買えるという意味ではありません。
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 戸崎圭太 | 1-2-3-9/15 | 6.7% | 40.0% | 33% | 67% |
| 田口貫太 | 0-5-2-13/20 | 0.0% | 35.0% | 0% | 82% |
| 菊沢一樹 | 1-1-2-18/22 | 4.5% | 18.2% | 67% | 92% |
| 横山琉人 | 1-1-1-20/23 | 4.3% | 13.0% | 101% | 180% |
| 原優介 | 0-0-1-21/22 | 0.0% | 4.5% | 0% | 50% |
戸崎圭太騎手が複勝率40.0%、田口貫太騎手が同35.0%と3着内率は高い水準です。ただしどちらも騎乗数は15〜20鞍にとどまります。
※この産駒は主戦騎手が定まっておらず、最多でも23鞍です。しかも上位に0勝の騎手が並びます。騎手を理由に買うにはデータが不足しているので、参考程度にとどめてください。
| 当日人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 6-2-0-8/16 | 37.5% | 50.0% | 114% | 67% |
| 2〜3番人気 | 7-7-13-36/63 | 11.1% | 42.9% | 49% | 77% |
| 4〜6番人気 | 7-10-18-83/118 | 5.9% | 29.7% | 87% | 81% |
| 7番人気以下 | 4-13-9-481/507 | 0.8% | 5.1% | 37% | 71% |
1番人気は勝率37.5%・複勝率50.0%、単勝回収率114%です。
ただし3年間で1番人気に支持されたのは16回だけ。それだけ人気にならない産駒だということでもあります。
そして7番人気以下は勝率0.8%・複勝率5.1%。人気薄の一発はまず期待できません。中位人気までで組み立ててください。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダ1200m以下 | 0-0-0-60/60 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
| 芝1400〜1600m | 0-1-0-57/58 | 0.0% | 1.7% | 0% | 9% |
| 前走10着以下 | 2-9-6-196/213 | 0.9% | 8.0% | 10% | 110% |
| 牝馬×ダート | 1-0-2-81/84 | 1.2% | 3.6% | 13% | 10% |
この産駒は消しのほうがはっきりしています。とくに上の2つは3年間で結果がほぼゼロです。
ダート1200m以下は60走して連対なし、芝1400〜1600mは58走して勝ち星なし。ここに該当したら、人気に関係なく評価を下げて構いません。
加えて前走10着以下(勝率0.9%)と牝馬のダート(同1.2%)。この4つを避けるだけで、無駄な出費をかなり減らせます。
ビーチパトロールは2013年生まれの黒鹿毛、アメリカ産。父:Lemon Drop Kid、母父:Quiet American。現役ではアメリカの芝GⅠを3勝しました。
3歳時にセクレタリアトステークスを制すると、4歳時にはアーリントンミリオンとジョーハーシュ・ターフクラシックインビテーショナルを優勝。アメリカの芝中距離路線で頂点に立った馬です。
引退後の2018年に日本へ輸入され、種牡馬入りしました。
父:Lemon Drop Kid はベルモントステークスなどアメリカのGⅠを複数勝った名馬で、種牡馬としても成功しました。母父:Quiet American はアメリカのダート血統です。
本馬自身は芝でこそ結果を残した馬で、産駒にもその適性が伝わっています。芝の複勝回収率87%に対しダートは55%という差が、それを示しています。
ただし日本の高速馬場で求められる瞬発力はやや不足気味です。芝でも1400〜1600mが機能せず、時計のかかる重馬場で勝率が上がるのは、そのあたりの事情と考えると理解しやすいところです。
この3年でJRAの重賞を勝った産駒はまだ出ていません。そのなかで最も勝ち星を挙げているのがサンマルパトロールです。
産駒全体で見ても、3年間で3勝を挙げた馬が最多という状況で、突出した一頭がまだ現れていないのが現状です。だからこそ大物の存在に引きずられず、条件だけで淡々と判断できるとも言えます。
今後、重賞戦線に乗る産駒が出てくれば評価も変わります。現時点では「芝で、前に行けて、前走好走」という形に絞るのが確実です。
この産駒は買える条件より、消せる条件のほうがはっきりしているタイプです。ダートの短距離と芝のマイル前後という2つの穴を覚えておくだけでも、判断はかなり楽になります。
産駒数が限られるため、今後の出走で数字が動く可能性があります。データが増え次第、本記事も更新していきます。予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。
出典:TARGET frontier JV