本記事では、複勝とワイド総流しについて、レース選びのポイントや実際の事例を交えながら、馬券の戦略を深掘りし、競馬での勝利を手に入れるための道筋をお伝えします。
複勝は、選んだ馬が1着から3着のいずれかに入れば的中となる馬券です。
そのため、他の馬券に比べてリスクが低く、堅実に勝ちを狙えることが特徴です。
人気サイドの複勝を購入することで、大きなリターンは望めないものの、少額の投資で安定した利益を得ることが可能です。
単勝と合わせて、初心者に最もおすすめされる券種です。
一方、ワイド総流しは、選んだ2頭がどの順番でも3着以内に入れば的中するワイド馬券を、1頭を固定してその馬を軸に他のすべての馬と組み合わせる戦略です。
この戦略の魅力は、複勝以上に高配当が見込める点です。特に、出走頭数が多いレースや波乱が予想されるレースで有効です。
ただ総流しですので、最低でも1レースに賭けるレートは1000円を超えてくるという部分が少しばかりネックです。
ワイド総流しを成功させるためには、適切なレース選びが重要です。レース選びにおいては、出走頭数やレース条件に注目することが、成功の鍵となります。
ワイド総流しは、特に多頭数のレースで効果を発揮します。
出走頭数が多いと、人気馬以外にも実力を発揮する馬が多くなり、結果として配当が高くなる傾向があります。
例えば、出走馬が16頭以上のレースでは、3着以内に入る馬の予測が難しくなります。シンプルな確率では6.25%以下ということになります。
そういった際のワイド総流しは高配狙いで有効です。
軸馬が3着以内に入れば他の馬との組み合わせ次第で高配当が期待できます。
さらに、ローカル開催やハンデ戦も狙い目です。
ローカル開催では、実力が拮抗した馬が多く、またコースの形態から紛れが多く、レースが荒れる傾向があります。
これにより、思わぬ高配当が得られるチャンスが増えます。
また、ハンデ戦では、実力が見込まれた馬に重い斤量が課されるため、レース結果が不確定となりやすく、波乱が起こりやすいです。
★【参考】過去1年間の人気別成績
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 33.6% | 53.7% | 65.8% | 78% | 85% |
2番人気 | 20.5% | 37.6% | 52.3% | 82% | 83% |
3番人気 | 13.1% | 28.5% | 42.1% | 76% | 80% |
4番人気 | 9.7% | 21.2% | 34.1% | 79% | 78% |
5番人気 | 6.6% | 16.3% | 26.2% | 71% | 72% |
6番人気 | 5.4% | 12.6% | 21.2% | 82% | 75% |
7番人気 | 3.3% | 8.4% | 15.6% | 73% | 70% |
8番人気 | 2.5% | 7.0% | 12.9% | 68% | 73% |
9番人気 | 1.7% | 4.2% | 9.6% | 59% | 67% |
10番人気 | 1.5% | 4.2% | 7.9% | 80% | 70% |
11番人気 | 1.3% | 3.6% | 6.2% | 72% | 65% |
12番人気 | 0.9% | 2.4% | 4.7% | 59% | 65% |
13番人気 | 0.6% | 1.5% | 3.2% | 67% | 55% |
14番人気 | 0.5% | 1.6% | 3.4% | 68% | 75% |
15番人気 | 0.2% | 1.1% | 2.3% | 27% | 66% |
16番人気 | 0.2% | 0.5% | 1.5% | 22% | 45% |
17番人気 | 0.3% | 0.7% | 1.0% | 52% | 27% |
18番人気 | 0.5% | 0.5% | 0.9% | 151% | 51% |
★【参考】過去1年ハンデ戦人気別成績
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 25.9% | 42.1% | 56.3% | 71% | 82% |
2番人気 | 19.8% | 36.5% | 48.7% | 87% | 90% |
3番人気 | 11.2% | 25.4% | 38.1% | 66% | 82% |
4番人気 | 8.1% | 17.8% | 27.9% | 62% | 70% |
5番人気 | 7.1% | 18.8% | 26.9% | 71% | 82% |
6番人気 | 6.1% | 10.7% | 22.3% | 78% | 75% |
7番人気 | 7.6% | 11.2% | 19.8% | 124% | 84% |
8番人気 | 5.6% | 11.8% | 17.4% | 99% | 81% |
9番人気 | 2.6% | 7.8% | 14.0% | 61% | 79% |
10番人気 | 0.5% | 3.2% | 6.9% | 11% | 46% |
11番人気 | 1.1% | 3.8% | 6.6% | 69% | 59% |
12番人気 | 2.3% | 4.6% | 6.4% | 124% | 59% |
13番人気 | 1.8% | 3.6% | 5.5% | 169% | 80% |
14番人気 | 0.0% | 2.0% | 5.4% | 0% | 77% |
15番人気 | 0.9% | 4.4% | 4.4% | 109% | 110% |
16番人気 | 1.1% | 1.1% | 2.2% | 189% | 52% |
17番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
18番人気 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
ワイド総流しを狙うには、こういった条件を満たしたレースが理想的です。
軸馬の選び方も重要です。
狙いの立て方というのは様々ですが、堅実な的中を目指すのであれば当然人気サイドの馬を中心にすることになると思います。
この際に総流しした際の合成オッズと、総流しをそのまま行った際の複勝オッズの比較が大切です。
(合成オッズは、複数のオッズを組み合わせて一つのオッズにまとめたものです。ワイド総流しのように複数の馬券が的中した場合、その全体でのリターンを一つのオッズとして表すために使われます)
軸馬で人気サイドを狙う際には、ワイド総流しを行う方がお得なこともありますし、逆に人気薄を狙う際には複勝オッズの方が結果的にお得であった。
というパターンも少なくありません。
馬券購入の際には、購入するレースが荒れるのか否かという視点とオッズを吟味するようにしましょう。
複勝とワイドの組み合わせは、初心者から熟練の方でもリスクを抑えつつ、高い回収率を狙うための有効な馬券戦略です。ここでは、その具体的な方法を紹介します。
18頭立ての一戦で例えば、あなたが「この馬だ!」と思った馬が5番人気で複勝オッズは2.8~5.0倍のオッズ幅だとします。
ワイド総流しの合成オッズは、2点当たりで最小で1.1倍~最高25.9倍という振れ幅があります。
この場合ワイド総流し各100円と、複勝では1000円購入を行えば、元手を下回ることはありません。
もちろん当たらなければ、0になってしまうものの、軸馬が来て、相手が人気サイドで決まったとしてもトリガミになることはありません。
なおかつ、相手に人気薄が絡めばワイドの払い戻しだけではなく、複勝の払い戻しも後ろに傾き、一気に万馬券ということもあり得ます。
これがこのワイド&複勝両立馬券の最大の魅力と言えます。
この戦略の強みは、リスクを最小限に抑えながらリターンを最大化できる点です。
複勝で安定した利益を確保しつつ、ワイドでさらなる高配当を狙うことで、競馬での資金を効率的に運用することが可能です。
ただし、軸馬が人気サイドでは、1レースにかかる資金のがかなり多くなってしまう点がネックです。
競馬においてデータと信頼性の高い情報は、戦略の成功を左右する重要な要素です。
ここでは、複勝やワイド総流しの戦略に関連するデータと、その信頼性について説明します。
複勝馬券は、比較的リスクが低い馬券であり、その分配当も安定しています。
過去1年間のJRAレースにおける複勝馬券の平均的中率は約22%であり、特に1番人気や2番人気の馬に関しては、58.7%の確率で複勝圏内に入ることが確認されています。
改めて、複勝は長期的に見て安定した収益をもたらす馬券種であることがわかります。
ワイド総流しは、選ぶ軸馬とレース選びがカギを握ります。
上記にも書きましたが、多頭数のレースやハンデ戦でワイド総流しを行った場合は相手に人気薄が絡むことが多く回収率が100%を超えるケースが多く見られます。
ワイド総流しは「荒れそうだな」というレース選びをすることで、大きなリターンを得る可能性が高いことがわかります。
ただし、ワイドは控除率が75%であることや、近年は人気馬との組み合わせが想像以上に売れてしまい、総流しの効力が薄れてしまっていることもあるので、必ず購入前には合成オッズを確認するようにしましょう。
複勝とワイド総流しは、適切に組み合わせることで競馬における収益性を大幅に向上させることができます。この記事を総括すると
当ブログでは他にも、馬券で利益を増やすための考察や方法についてご紹介していますので、ぜひ他の記事もご覧になってください!