日本の名手、クリストフ・ルメール騎手。
近5年では、複勝率は53.3%と2回に1回は馬券になるという驚異的な数字を残しています。
この記事では、そのルメール騎手が得意としつつ、馬券回収率も良い条件と、逆に結果が奮わない条件をご紹介します。
参考 過去5年(2019年1月1日~2024年2月16日)の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
24.3% | 41.7% | 53.3% | 70.0% | 79.0% |
まずは、最初のコーナーを5番手以内で回った際の成績から
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
44.6% | 63.9% | 75.1% | 89.0% | 91.0% |
ある程度ポジションが取れる馬に騎乗した際には、かなりのハイアベレージ。
さらにこれを2番手以内に条件を変えると
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
51.0% | 69.0% | 77.3% | 106.0% | 93.0% |
ポジションが取れるか否かに関しては、前走成績や血統、メンバー比較をして予想するしか方法はありませんが、スムーズ先行なら良績です。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
53.2% | 76.6% | 85.1% | 106.0% | 103.0% |
と東京芝2400mはベタ買いでもプラス。
さらに先に挙げた初角5番手以内という条件と組み合わせると
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
55.0% | 75.0% | 90.0% | 114.0% | 110.0% |
と成績はさらに上昇。
東京2400mは“ルメールの庭”と言うことができますね!
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
25.9% | 46.9% | 53.1% | 60.0% | 68.0% |
ルメール騎手の騎乗馬は、馬質が高い≒芝良馬場でのトップスピードに優れている
という特性のサラブレッドがほとんどなので、馬場が水を含むと、パフォーマンスを落とす傾向にあります。
しかし、それでも複勝率は5割をキープしているので、むやみに切るというのは、厳禁。
ルメール騎手自身が雨馬場を苦手にしているというわけではなく、騎乗馬による外的要因からくる成績低下なので、
「重」や「不良」発表の際は、一頭一頭馬場をこなせるか否か、サラブレッドの個性をしっかりと把握する必要があります。
先に挙げた東京2400mの条件と少し被るところもありますが、ルメール騎手は長距離での成績が抜群。
芝のコースで2400m以上となると
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
34.7% | 55.1% | 68.1% | 107.0% | 99.0% |
単勝回収率では100%を超えるデータ。
ルメール騎手が中長距離戦で結果を出せている最大の要因は、彼が
“折り合いの達人”
だからでしょう。
馬と喧嘩せずにしっかり呼吸を合わせ、最後の直線ではトップスピードに乗せていく技術が卓越しています。
また過去には、ハーツクライがディープインパクトを負かした2005年有馬記念。
レイデオロで制した2017年日本ダービー。
2着に敗れはしたものの、外枠が不利を言われた中、積極策で結果を残したスターズオンアースの2023年有馬記念。
大舞台にも関わらず、スタートや道中と思いきった競馬をしてもバッチリ折り合えてしまうところがルメール騎手の名手たる所以です。
キズナ産駒で芝のレース騎乗した際には
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
42.9% | 61.2% | 73.5% | 130.0% | 105.0% |
騎乗数もしっかりありますし、そのうえでこの数値なので、これは非常に信頼できそうなデータです。
さらに牝馬×1600m以下に条件を限定すると
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
53.3% | 80.0% | 86.7% | 170.0% | 132.0% |
大きく成績が上昇します。
リアルスティール産駒に騎乗した際の芝とダートを合わせた成績は
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
35.7% | 50.0% | 71.4% | 105.0% | 106.0% |
優秀な数字が出ています。
さらにダートに限定すると
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
44.4% | 66.7% | 88.9% | 115.0% | 144.0% |
かなり期待値や回収率ともに上昇しますが、まだサンプルも多くないので、リアルスティール産駒は全体的に吟味が必要です。
この記事では、クリストフ・ルメール騎手の
・1番人気の狙い時と軽視するタイミング
・得意としているのは中長距離
・結果が出ている相性の良い血統
についてまとめていきました。
トップジョッキーで、乗鞍も多いルメール騎手の取り扱いが上手になれば、その分馬券で勝てるチャンスも間違いなく拡大します。
この記事が、より良い馬券ライフのお役に立てれば、大変幸いです。