このページでは種牡馬・キズナの産駒のこれまでの特徴や傾向、更には馬券に役立つヒントについて記載しています。
【参考】これまでのキズナ産駒の成績
(集計期間2019.6.2~2024.1.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.1% | 19.2% | 28.1% | 100% | 90% |
ダートの成績も優秀なキズナ産駒ですが、特に芝では単勝ベタ買いでもプラスになるというデータが。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.0% | 19.5% | 28.6% | 106% | 95% |
中でも、馬場状態「良」ではさらに成績は向上します。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.2% | 20.0% | 29.3% | 110% | 100% |
キズナ産駒は牝馬で大物を出す傾向にあり、これまでもソングラインやアカイイトといったGⅠ馬が出ています。
◆芝コース×牝馬の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
9.9% | 19.1% | 27.8% | 118% | 100% |
馬券で買う上ではかなり優秀。
さらに馬場状態「良」のコンディションの際には
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
9.5% | 19.2% | 28.5% | 121% | 109% |
と数値は上昇します。
牡馬のダート成績は
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
11.0% | 20.1% | 30.1% | 98% | 90% |
全体成績との比較では、複勝率は上で馬券になる率は幾分高くなりますし、複勝回収率は90%と安定感があります。
次に◆牡馬×ダート×良馬場で見ていきます。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
11.1% | 18.7% | 29.6% | 115% | 94% |
キズナ産駒の牡馬は芝コースではキレ味不足になる産駒も少なくないので、ダート「良馬場」との相性も良いと覚えておくといいかもしれません。
1番人気でダート1800m戦を使われた際に成績は以下の通り
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
38.0% | 64.1% | 76.1% | 84% | 96% |
この中で最も勝利度数が多いのは阪神コースになりますが、その阪神コースを除くと成績はさらに上昇。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
51.1% | 71.1% | 88.9% | 116% | 114% |
キズナ産駒はダートをこなしますが、「ダートの大物」と言える存在はハギノアレグリアス以外は出てきていません。
ダートでの成績は2勝クラスで頭打ちになる感があり、クラスが上がると本格的なダート血統馬との対戦では及ばないという事実があります。
そこを逆手に取って、人気に拘らず未勝利戦で狙いを立てるのも有効です。
◆ダート1800m×未勝利戦
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.0% | 25.0% | 33.1% | 157% | 114% |
芝→ダート替わりよりかは、ダート継続のほうが成績は上昇する傾向にあります。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
41.3% | 60.9% | 73.9% | 123% | 105% |
基本的に上位人気に推されることになりますが、馬券の軸としてこのコンビは狙いやすいデータが出ていました。
この条件は、ファインルージュの印象が強いですが、条件戦でも様々に結果を出しているので、マークする必要性はありそうです。
少し条件が煩雑になってしまっていますが、
牝馬の芝の直線短いコース(札幌、函館、福島、中山)で1800m以上の成績は穴条件として優秀。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
14.6% | 22.1% | 32.8% | 234% | 115% |
小倉と新潟(内回り)が含まれないのは、どちらの競馬場も開催が進むごとに芝が荒れやすいからと考えます。
また、キズナ産駒は水を含んだ「重馬場」が苦手な産駒は少ないものの、荒れ馬場については少しパフォーマンスを落とす傾向にあるのかなと推理。
牝馬に関しては一瞬の切れ味を活かすタイプが多いので、道中タメて直線の一脚で抜け切る競馬ができるタイプはこの条件下でなおも狙い目と思います。
通算14戦7勝。
主な勝ち鞍として、日本ダービー、京都新聞杯、大阪杯、ニエル賞。
当初は佐藤哲三騎手が主戦を務めていましたが、落馬事故による怪我の影響で、引退。
この間に、当時大怪我の影響から不振に陥っていた武豊騎手に手綱が託されます。
弥生賞は進路が開かず不運の5着も、中2週で毎日杯では外から鮮やか差し切り。
続く京都新聞杯でも縦長の馬群、1角では最後方からの進入も、ここも最後は大外からの差し切りを決め、日本ダービーへの切符を手にします。
迎えた日本ダービーでも、慌てずにリズムを刻んだキズナ。
直線は若干進路が狭くなるような場面がありながらも、上り最速でゴール前でエピファネイアをとらえて世代の頂点へ。
武豊騎手の復活と、父ディープインパクトを彷彿とさせる末脚はファンだけではなく競馬関係者の心を掴み、夢は海外、凱旋門賞へと繋がります。
前哨戦のニエル賞を制し、海外でも適性を示したキズナ。
本番の凱旋門賞では、オルフェーヴルと共に日本代表として世界一を目指しますが、トレヴからは大きく放された4着。
年が変わって、古馬初戦の大阪杯では、この馬らしい末脚で差し切り勝ち。
人気を集め、挑んだ天皇賞(春)では直線で伸びきれず4着に敗れた後に骨折が判明。
復帰を果たすものの、以前のような鋭さが感じられず、5歳の天皇賞(春)にゴールドシップの7着に敗れ、これがラストランとなりました。
姉には牝馬2冠を達成したファレノプシスがおり、同馬はその15歳年下の弟で、母キャットクイルの最後の仔。
父ディープインパクトは最強馬として数えられる牡馬3冠を達成した一頭。
母のキャットクイルは、現役時代目立った実績はないものの、祖母のPacific Princess(パシフィックプリンセス)からは、ナリタブライアンやビワハヤヒデを産んだ母、パシフィカスが送り出されています。
3冠競走と縁のある牝系に、ディープインパクト×ストームキャットという成功例の多い構成で、牡馬牝馬ともに中距離戦線におけるキレ味に長けたタイプの優駿が多く出ています。
同牝系で早逝したナリタブライアンの分まで、種牡馬としても更なる活躍に期待しています。
これまで、種牡馬としては母父シンボリクリスエスと好相性。
母父ガリレオは、道悪における減速要素に強い産駒が多く出ています。
新馬戦、共同通信杯とともに上り最速で2連勝。
特に共同通信杯では上り3F32.6という驚異的な時計で駆け抜けクラシック候補へ名乗り上げています。
キズナ産駒の牡馬によく見られる「瞬発力不足」という弱点がこの馬にはなく、あとは一歩目の遅さをどう補うかがカギでしょう。
母のマーゴットディドは、英国ナンソープS(芝1000m)の優勝馬。
母父のExceed And Excel(エクシードアンドエクセル)はオーストラリアのデインヒル産駒ということで、現役時代は1200mと1400mのGⅠを勝利している優駿。
かなりノーザンダンサーの主張が強く、陣営の談話では「2400mも問題ない」とのことですが、血統的にはマイルがベストかなと見ています。
クイーンCを制した同馬は相当なスケール感。
リバティアイランドに続いて、サンデーレーシングチームから今年も大物牝馬の登場を思わせる存在です。
朝日杯FSを制したグレナディアガーズの妹であり、母のウェイヴェルアベニューはBCフィリー&メアスプリントを制した名牝。
雄大な馬体の持ち主で、桜花賞は最有力候補。
血統的にはオークスまで距離が延びると少し長い気もしていますが、クイーンCではオークスを意識した競馬をしていたと思います。
今年の3歳世代のキズナ産駒の牝馬の中では間違いのない有力候補です。
すこし気難しい面も持ち合わせているようですが、早い段階から芝でもダートでも結果を出せているのは能力の高さそのもの。
Coup de Folie(クードフォリー)やCrimson Saint(クリムゾンセイント)といった名牝のクロスを複数持ち合わせているとても考えられた血統構成で、今後の成長力にも期待がかかります。
体力面に優れているので、今後も時計のかかる場面で、注目です。
◆ディープインパクト産駒