このページでは、種牡馬・モーリスの産駒特徴と傾向、成績から見る馬券で狙いたい条件についてまとめています。
【参考】モーリス産駒のこれまでの産駒成績
(集計期間:2020.6.6~2024.3.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.3% | 18.3% | 26.2% | 79% | 72% |
集計期間中の勝ち星は、芝での勝ち星が約7割を占めていますが、ダートでも適応できる馬力を持つ産駒も多く出ています。
◆ダート成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
9.1% | 16.0% | 22.6% | 74% | 65% |
芝では、母父ディープインパクト、キングカメハメハが勝ち星が中心。
ダートであれば、母父ネオユニヴァース、フジキセキ、さらにはダンスインザダーク。
フレンチデピュティとも好相性です。
◆480kg以上の馬の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
13.7% | 22.3% | 32.1% | 102% | 82% |
近代競馬においては、馬体重が大きければ大きいほど成績も伴うという相関関係が存在しますが、モーリス産駒もその例に則っていると言えます。
◆新馬戦成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.0% | 19.6% | 29.2% | 105% | 92% |
モーリス自身は古馬になり覚醒!という現役時代からのイメージが強いですが、産駒は初戦から狙えるタイプが多いようです。
2歳7月から9月における芝の未勝利戦ではさらに複勝率は上昇しています。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
15.4% | 33.0% | 42.9% | 71% | 86% |
弱点がない反面、跳びぬけて良い条件がないという特徴があります。
◆モーリス産駒の1番人気の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
32.6% | 49.1% | 62.1% | 77% | 79% |
この中でも芝1600、1800、2000mの成績は
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
40.4% | 63.8% | 72.3% | 84% | 89% |
と馬券率が上昇。
ベタ買いでプラスにはなりませんが、馬券の軸としては狙いが定めやすそうです。
そして東京2000mは人気の上位人気は特注!
◆1番人気×東京2000m
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
50.0% | 80.0% | 90.0% | 94% | 102% |
東京2000mでは1番人気から3番人気まで範囲を伸ばしても安定感のある成績です。
◆東京芝2000m×1~3番人気
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
39.1% | 56.5% | 69.6% | 115% | 95% |
◆芝コースの成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
14.3% | 19.0% | 23.8% | 108% | 71% |
◆ダートの成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
18.2% | 34.1% | 40.9% | 138% | 142% |
特にダートでの期待値が高いことがよくうかがえます。
持久力勝負になりやすい舞台では活躍目立つモーリス産駒。
この条件はまさしく持久力勝負になりやすいので、今後も得意条件として推移していきそうです。
◆中央所属→外国人騎手での成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
18.4% | 36.8% | 43.4% | 134% | 92% |
(※ルメール騎手とデムーロ騎手は除外)
短期免許の騎手も日本へ適応できるか否かはハッキリと別れます。
ざっくりとした指定になってしまいますが、聞き馴染のある外国人騎手への乗り替わりの際に注目。
モーリス産駒は坂井瑠星騎手や横山武史騎手とも好相性。
馬をしっかりと動かしていけるタイプの騎手で成績を伸ばす傾向にあります。
通算18戦11勝。
主な勝ち鞍として、安田記念、天皇賞(秋)、マイルCS、香港C、チャンピオンズマイルなど。
新馬戦ではレコード勝ちも、3歳春までは目立った成績はなく。
そこから長期休養に入り、さらには吉田直弘厩舎から堀宣行厩舎に移籍。
そこからの快進撃はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、1000万下(現2勝クラス)から7連勝。
この中にはダービー卿チャレンジトロフィー、安田記念、マイルチャンピオンシップ、チャンピオンズマイルと重賞から国際GⅠまで一気にスターダムを駆け上りました。
安田記念では鞍上の精彩も欠く騎乗もあり2着。
続く札幌記念でも2着に敗れたものの、休養を挟んだ天皇賞(秋)では距離不安を言われながらも堂々の完勝。
ラストランとなった香港Cでは、最後の直線で狭い内からとてつもない猛追を見せ、最後の最後まで怪物っぷりは健在のままターフを去りました。
父はジャパンカップを制したスクリーンヒーロー。
母のメジロフランシスは現役時代の勝ち星はないものの、祖母のメジロモントレーは重賞4勝を制した名牝。
また同牝系にはメジロドーベルも名を連ねている背景を持ちます。
母父カーネギーは、サドラーズウェルズの直仔であり、1994年の凱旋門賞馬。
メジロフランシスはメジロ血統らしく、かなり重たい血統構成。
ここが持久力の源で、またロベルト系統としての影響もあってか、実馬の馬体も胸が深くいかにも心肺能力に優れたシルエット。
芝もダートでも、短距離から長距離まで産駒が走るのは、この特質をよく伝えているためでしょう。
ノーザンダンサーとヘイルトゥリーズンと現代的なスピードを補うクロスを強く持っているのも特徴的です。
エフフォーリア(父:エピファネイア)の妹。
牝馬ながらあ500kg近い雄大な馬格の持ち主で、まずこの時点で走るモーリス産駒の資質が十分。
ただしノド鳴りという弱点があるようなので、距離は1400mが現状ベストかなという印象。
父モーリスも母父ハーツクライも成長力が大きな武器で、ファミリーラインを見てもケイティーズからなる牝系と超のつく良血馬。
競走馬としての結果も楽しみではありますが、繁殖としても非常に価値のある血統馬ですので、今後を楽しみにしたいと思います。
母はヴィクトリアマイルを勢したアドマイヤリード。
まだまだ気性的に若く、テンションが上がりやすい面があるようですが、まだまだ伸びしろたっぷりな血統構成。
父モーリスのみならず、母父ステイゴールド、ノーザンテーストとこれから先が本当に楽しみな血統馬。
ジュニアカップでは軽快に飛ばして、後続を全く寄せ付けない走りで1着。
時計も良く、既にこの路線の重賞級と見ています。
母はヴィブロスであることから、ヴィルシーナやシュヴァルグランも名を連ねるハルーワスウィート牝系。
母同様あまり馬格のある馬ではないので、今後の成長力という点では、どうかなという部分もありますが、新馬戦ドスローからきさらぎ賞では重賞のペースにしっかり対応し、センスの高さは確かです。
そのきさらぎ賞では、少し落ち着かない面があったので、もう少し気性面で大人になってくれれば。