このページでは、函館芝2000mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
スタートは4コーナーの奥。そこから緩やかに下り坂ながら1コーナーに入っていくことになります。
その影響もあり、極端なスローペースということは少なく、大分締まったラップが刻まれることが多い傾向に。
勝負所は上り坂になるため、結果、距離以上にタフさやスタミナを求められる舞台です。
この舞台での重賞競走である函館記念は、前半1000mのラップが1分を切るようなハイペースになることがほとんどで、先行勢が結果を出すのはなかなか難しい重賞として考えられます。
基本的には内枠有利という舞台であり、8枠の成績は全体的に見ても低迷しています。
馬場に水を含んだり、タフな馬場になるとこの傾向は強まり、内有利のトラックバイアスが発生する日もあります。
◆枠順別成績
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 8-6-7-53/74 | 10.8% | 18.9% | 28.4% | 81% | 91% |
2枠 | 11-8-5-52/76 | 14.5% | 25.0% | 31.6% | 368% | 123% |
3枠 | 2-9-7-65/83 | 2.4% | 13.3% | 21.7% | 10% | 58% |
4枠 | 8-7-13-60/88 | 9.1% | 17.0% | 31.8% | 97% | 105% |
5枠 | 10-9-6-70/95 | 10.5% | 20.0% | 26.3% | 45% | 78% |
6枠 | 10-4-6-79/99 | 10.1% | 14.1% | 20.2% | 123% | 62% |
7枠 | 5-11-8-77/101 | 5.0% | 15.8% | 23.8% | 167% | 106% |
8枠 | 4-5-6-93/108 | 3.7% | 8.3% | 13.9% | 24% | 43% |
クラス | 良 | やや重 | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
新馬戦 | 2:03.9 | – | – | – |
未勝利戦 | 2:01.8 | 2:03.0 | 2:06.0 | – |
1勝クラス | 2:01.0 | 2:02.4 | – | – |
2勝クラス | 2:01.0 | 2:01.4 | – | – |
3勝クラス | 2:00.6 | – | – | – |
良馬場においては、1勝クラスと2勝クラスに勝ち時計に差のない点がポイント。
重賞競走でもなかなか2分を切ってこないほどに、タフさが求められます。
父 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハービンジャー | 8-5-4-33/50 | 16.0% | 26.0% | 34.0% | 132% | 91% |
エピファネイア | 4-2-5-12/23 | 17.4% | 26.1% | 47.8% | 83% | 160% |
ジャスタウェイ | 4-1-2-10/17 | 23.5% | 29.4% | 41.2% | 542% | 150% |
ノヴェリスト | 3-3-2-9/17 | 17.6% | 35.3% | 47.1% | 118% | 250% |
ヴィクトワールピサ | 3-2-0-16/21 | 14.3% | 23.8% | 23.8% | 170% | 86% |
トップはハービンジャー産駒。
基本的に5歳以上は走らず、狙いは4歳まで。
他、エピファネイアやジャスタウェイ、ノヴェリストともに3着内率は40%越えとかなりのハイアベレージ。
ジャスタウェイ産駒の単勝回収率の高さは、アドマイヤジャスタが20年の函館記念を制し単勝77.3倍の影響が大きく。
ノヴェリスト産駒は、血統的にも時計勝負ではなくタフさが求められる中距離には高い適性をみせています。
母父 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス | 6-4-1-26/37 | 16.2% | 27.0% | 29.7% | 244% | 101% |
キングカメハメハ | 3-4-3-25/35 | 8.6% | 20.0% | 28.6% | 86% | 119% |
フジキセキ | 3-2-2-10/17 | 17.6% | 29.4% | 41.2% | 80% | 81% |
ディープインパクト | 2-6-8-35/51 | 3.9% | 15.7% | 31.4% | 15% | 74% |
アグネスタキオン | 2-1-1-23/27 | 7.4% | 11.1% | 14.8% | 60% | 48% |
サンデーサイレンスを筆頭に、以下その産駒が上位を占めています。
母父欄はサンデーサイレンス系やディープインパクト系の名があれば、適性面で減点する必要性はそこまでないのかなと思います。
騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
横山武史 | 8-7-9-20/44 | 18.2% | 34.1% | 54.5% | 112% | 111% |
丹内祐次 | 6-6-2-33/47 | 12.8% | 25.5% | 29.8% | 90% | 81% |
武豊 | 5-1-3-16/25 | 20.0% | 24.0% | 36.0% | 118% | 74% |
ルメール | 4-2-2-13/21 | 19.0% | 28.6% | 38.1% | 68% | 54% |
藤岡佑介 | 4-0-4-20/28 | 14.3% | 14.3% | 28.6% | 78% | 70% |
首位は横山武史騎手も枠に恵まれている感も。
8勝の内5勝が1枠と2枠。複勝率は確かも、極端な外は敬遠してみたいところ。
ルメール騎手はアベレージが少し低い印象も芝1800m戦の成績を考えれば、この舞台で上手く捌けないということはあり得ませんし、枠や騎乗馬に少し恵まれていない感も。
・馬場が重くなればなるほど、内枠向きに
・タフな条件になりやすいので、血統的にも体力面に優れた馬が優勢
・ハービンジャーは4歳までに限る
・母父は基本的にサンデーサイレンス系が優位
・ルメール騎手も内枠を引けば全く違うはず