このページでは、札幌ダート1000mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
札幌競馬場の特徴を書く上で欠かせない情報は、「小回りコースではない」ということ。
トラックコースは全体的に丸みを帯びており、コーナーは函館との比較では緩やか。
そして直線が短いというコース形態になります。
ダートの1000m戦においては、スタートから目一杯のダッシュ力を活かして先行、あとはそのままゴールに流れ込むというレース質がほとんど。
基本的にはスタート命で、そこでの失敗致命的です。
枠順別の成績を見ていくと、集計期間内(2021.6.21~2023.9.2)では外目の枠を引いている逃げ・先行馬が恵まれやすく、内枠では2枠、3枠の成績がなかなか苦しい傾向にあります。
◆枠順別成績
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 6-1-4-32/43 | 14.0% | 16.3% | 25.6% | 98% | 60% |
2枠 | 1-1-4-37/43 | 2.3% | 4.7% | 14.0% | 11% | 37% |
3枠 | 1-2-5-35/43 | 2.3% | 7.0% | 18.6% | 3% | 75% |
4枠 | 4-3-1-35/43 | 9.3% | 16.3% | 18.6% | 101% | 42% |
5枠 | 8-7-5-59/79 | 10.1% | 19.0% | 25.3% | 95% | 80% |
6枠 | 6-8-7-62/83 | 7.2% | 16.9% | 25.3% | 41% | 69% |
7枠 | 10-10-11-52/83 | 12.0% | 24.1% | 37.3% | 45% | 76% |
8枠 | 7-11-6-57/81 | 8.6% | 22.2% | 29.6% | 109% | 81% |
種牡馬名 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
キンシャサノキセキ | 3-3-1-14/21 | 14.3% | 28.6% | 33.3% | 86% | 85% |
シニスターミニスター | 3-2-0-8/13 | 23.1% | 38.5% | 38.5% | 210% | 83% |
ヘニーヒューズ | 3-1-0-14/18 | 16.7% | 22.2% | 22.2% | 127% | 58% |
アイルハヴアナザー | 2-4-0-4/10 | 20.0% | 60.0% | 60.0% | 56% | 108% |
リオンディーズ | 2-1-2-6/11 | 18.2% | 27.3% | 45.5% | 61% | 68% |
適性という点をしっかり考えていくのであれば、キンシャサノキセキ、シニスターミニスター、ヘニーヒューズの産駒は数字の通り、ダッシュ力に優れている馬が多いと思います。
ですが、この後が大変成績は混戦で、2勝を挙げているのは、アイルハヴアナザーとリオンディーズ産駒だけではありません。
この他にも
・モーリス
・スクリーンヒーロー
・ビッグアーサー
・エイシンヒカリ
・リアルスティール
・レッドファルクス
が集計期間内2勝を挙げています。
種牡馬成績にこだわるというよりかは、その馬がどんな馬なのか、という個性的な部分と枠番や他馬との関係性で力が発揮できるか否かを精査することがより重要になってくるという考察ができます。
種牡馬名 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 4-3-5-14/26 | 15.4% | 26.9% | 46.2% | 103% | 99% |
クロフネ | 3-2-0-13/18 | 16.7% | 27.8% | 27.8% | 237% | 80% |
ダンスインザダーク | 3-0-3-4/10 | 30.0% | 30.0% | 60.0% | 74% | 92% |
ロージズインメイ | 2-2-0-1/5 | 40.0% | 80.0% | 80.0% | 200% | 112% |
フレンチデピュティ | 2-1-3-6/12 | 16.7% | 25.0% | 50.0% | 102% | 125% |
母父成績で適性がハッキリ出やすいのは、芝レースやダートでも中距離以降になってがほとんどなので、このベスト5の表も、あまり参考にならないというのが正直なところではあります。
しかし、クロフネやフレンチデピュティに関しては親子2代で名前がある通り、改めてダートへの適性の高さを感じるところです。
騎手名 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
角田大和 | 4-1-1-6/12 | 33.3% | 41.7% | 50.0% | 175% | 83% |
武豊 | 4-1-0-7/12 | 33.3% | 41.7% | 41.7% | 155% | 68% |
小林凌大 | 3-3-2-19/27 | 11.1% | 22.2% | 29.6% | 94% | 114% |
池添謙一 | 3-0-3-6/12 | 25.0% | 25.0% | 50.0% | 56% | 89% |
ルメール | 3-0-1-5/9 | 33.3% | 33.3% | 44.4% | 68% | 60% |
スタートが決まるか否かが最大のカギであることから騎手成績も混戦模様。
ルメール騎手に関しては、複勝率44%と高いことには違いありませんが、この成績でも自身の成績の中では奮わない方です。
・テンの速さが大正義
・前走初角1番手だった馬は勝率16%、単回収148%!
・外枠先行馬から狙うがセオリー
・種牡馬は上位馬が勝ち星以上に適性面で抜けている印象。
・母父、騎手成績は混戦