このページでは、札幌芝2000mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
4コーナーの奥のポケットからコース全体を使うというのが最大の特徴点とも言うべきでしょうか…というくらい癖のないコース。
札幌はよく小回りコースとして勘違いされがちですが、実はコーナーはゆったり。
全体的に丸みを帯びているトラックコースで直線が短めです。
コーナーでの走行距離が長いことから、早い時計は出ず、2000mともなるとスピード比べというよりかは体力勝負の傾向が強く、1800mから2000mのたった1Fの延長でもその傾向は割と顕著に感じます。
枠順別成績に関しては、ホームストレッチが長いことからも大きな偏りはなく。
脚質的には開催前半は逃げ有利も、後半になるにつれ、外の先行馬、ちょい差しでレースを組み立てる馬に向きます。
◆枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 7-4-8-71/90 | 7.8% | 12.2% | 21.1% | 75.0% | 125.0% |
2枠 | 9-7-6-78/100 | 9.0% | 16.0% | 22.0% | 80.0% | 65.0% |
3枠 | 8-7-8-81/104 | 7.7% | 14.4% | 22.1% | 28.0% | 76.0% |
4枠 | 5-11-10-84/110 | 4.5% | 14.5% | 23.6% | 37.0% | 91.0% |
5枠 | 12-8-11-83/114 | 10.5% | 17.5% | 27.2% | 194.0% | 117.0% |
6枠 | 11-7-12-88/118 | 9.3% | 15.3% | 25.4% | 56.0% | 79.0% |
7枠 | 5-13-6-94/118 | 4.2% | 15.3% | 20.3% | 38.0% | 88.0% |
8枠 | 10-8-5-98/121 | 8.3% | 14.9% | 19.0% | 180.0% | 96.0% |
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オルフェーヴル | 7-5-2-19/33 | 21.2% | 36.4% | 42.4% | 197.0% | 189.0% |
ドゥラメンテ | 6-2-4-32/44 | 13.6% | 18.2% | 27.3% | 92.0% | 97.0% |
ハーツクライ | 5-2-2-46/55 | 9.1% | 12.7% | 16.4% | 132.0% | 117.0% |
ゴールドシップ | 4-2-5-38/49 | 8.2% | 12.2% | 22.4% | 27.0% | 155.0% |
モーリス | 4-2-2-23/31 | 12.9% | 19.4% | 25.8% | 54.0% | 45.0% |
1800m以下では見られなかったステイゴールドの系譜の2頭が急激に台頭する結果に。
上の項にも書いたように、1800から1F延長をするだけでもスタミナ勝負になりやすいことがこの種牡馬成績から読み取ることができるかと思います。
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
キングカメハメハ | 3-8-6-38/55 | 5.5% | 20.0% | 30.9% | 18.0% | 88.0% |
シンボリクリスエス | 3-3-1-14/21 | 14.3% | 28.6% | 33.3% | 36.0% | 147.0% |
ハーツクライ | 3-0-1-16/20 | 15.0% | 15.0% | 20.0% | 164.0% | 98.0% |
ウォーエンブレム | 3-0-0-7/10 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 526.0% | 112.0% |
ディープインパクト | 2-3-8-39/52 | 3.8% | 9.6% | 25.0% | 11.0% | 55.0% |
母父成績に関しては混戦模様も、1800m以下では上位に名を連ねていなかったシンボリクリスエスがここでランクイン。
ロベルト系の踏ん張る力がこの舞台への適性を補完しているのでないか、という考察ができます。
他、種牡馬成績のオルフェーヴル、ゴールドシップ産駒同様ハーツクライのようにノーザンテースト持ちの馬は注目かもしれません。
ウォーエンブレムは勝ち星は全て違う馬。父系はミスタープロスペクターも、日本の芝にも対応できる産駒が種牡馬時代にも出ていたため、この洋芝の舞台では穴で一つ注目。
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
横山武史 | 7-7-5-25/44 | 15.9% | 31.8% | 43.2% | 45.0% | 71.0% |
横山和生 | 7-3-3-23/36 | 19.4% | 27.8% | 36.1% | 165.0% | 112.0% |
ルメール | 6-2-2-21/31 | 19.4% | 25.8% | 32.3% | 50.0% | 43.0% |
丹内祐次 | 4-6-4-39/53 | 7.5% | 18.9% | 26.4% | 23.0% | 60.0% |
武豊 | 4-1-4-21/30 | 13.3% | 16.7% | 30.0% | 108.0% | 68.0% |
集計期間内では、なんと横山兄弟がトップタイ。
ただし、回収率ベースでは兄の和生騎手のほうが旨味有り。
それにしても弟の武史騎手は、この札幌コースではどのコースでもほぼトップの成績で、中心視はせずとも、連系で馬券を組むなら相手には必要な存在でしょう。
・枠順での大きな偏りはなし
・ステイゴールド父系が台頭できる舞台、距離不足と考えず狙える
・母父は混戦も持久力に優れている馬がベター
・横山兄弟がトップ争い、ここも武史騎手が優秀も回収率では和生騎手が上