このページでは種牡馬・ベストウォーリアの産駒特徴や成績、馬券に役立つヒントをまとめています。
ぜひ最後までご覧になって下さい。
ベストウォーリアの現役時代
現役時代は36戦9勝。
キャリア終盤はさすがに衰えを感じたものの、36戦中23戦は馬券に絡む活躍という超堅実派。
主な勝ち星は南部杯の連覇やユニコーンSなど、ダートの1400~マイル戦で滅法強さを発揮しました。
2歳11月デビュー。
新馬の頃から素質とセンスの高さが目立つ走りで、3歳時のユニコーンSが初の重賞勝ち。
4歳夏のプロキオンSからマイルチャンピオンシップ南部杯にかけての連勝で、初のGⅠ級制覇。
翌年の5歳シーズンにも同じローテーションで結果を残し、ワンターンのダート戦を得意舞台として活躍目立ちました。
南部杯連覇のあとは勝ち星を掴むことはできませんでした。
しかし、6歳シーズンのさきたま杯から7歳のフェブラリーSまで5連続で2着と長きに渡り存在感と地力の高さを証明し続けました。
ベストウォーリアの血統背景
父、マジェスティックウォリアーについては、同馬のページをご覧ください。
Secretariat 4 x 5 x 5
Mr. Prospector 4 x 4
Buckpasser 5 x 5
Bold Ruler 5 x 5
Broadway 5 x 5
と5代内では多重クロスを持つ存在。
5代母でクロスを持つBroadwayは、ダート1700mGⅡのセリマSの2着馬で、その仔Reviewerはダートスプリンター。
全体を通しても米国ダート指向の非常に強い血統構成。
それがベストウォーリアのキャリアにも表れていると思います。
祖母、Seductive Smileの兄には日本で供用されたニゾンの名が。
同馬は目黒記念を制したマウントニゾンや福島記念を勝ったレイクブラックといった重賞勝ち馬の父馬です。
これまでの傾向(2023年12月末までのデータ)
【参考】ベストウォーリア産駒の全体成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
4.5% | 7.9% | 12.4% | 40% | 65% |
芝では基本信用しなくていい
芝では過去23戦使われて0勝。
3着以内にも一度も絡めていない状況。
これからも変わらない傾向にあるのかなという印象です。
父との比較で距離適性は狭い
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
0.0% | 2.9% | 2.9% | 0% | 78% |
父マジェスティックウォリアー産駒は1800mが一番勝ち星を挙げており、中にはダート2000mで勝ち星を重ねる産駒もいますが、ベストウォーリア産駒はマイル以上では厳しい数値に。
これは中央競馬のみならず、地方競馬でも同じ傾向がみられているので、今後も大きく変わることはないのかなと予想しています。
ダートでの馬場状態は基本的に気にせず大丈夫
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
5.2% | 7.2% | 12.4% | 62% | 72% |
3.8% | 11.5% | 15.4% | 9% | 130% |
6.3% | 6.3% | 18.8% | 34% | 36% |
6.3% | 18.8% | 18.8% | 18% | 41% |
稍重【1-2-1-2/26】
重【1-0-2-13/16】
不良【1-2-0-13/16】
と成績面では大きなバラつきは無し。
それ以前に、稍重、重と不良はデータサンプルの数が少ないかもしれませんね…。
ベストウォーリア産駒の馬券に役立つデータ
・鞍上乗り替わりでの軽視
・ダート替わりで成績向上もさほど期待できない
・こなせる距離の限界は1600mまでと覚えておく
鞍上乗り替わりでの軽視
前走からの鞍上乗り替わりでの成績は良くないので予想的には下げていいかなという傾向がまず一つ。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
0.0% | 3.4% | 8.0% | 0% | 49% |
気性的に難しいタイプが多いのかな、という推測が立ちます。
対し、継続騎乗の成績は全体との比較でも良いデータが出ています。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.7% | 16.4% | 20.0% | 99% | 93% |
データは取れていませんが、これは地方競馬でも使用できそうなベストウォーリア産駒の特徴と言えるかもしれません。
芝からダート替わりでの成績向上も期待できない
ダート種牡馬の芝からダート替わりを狙うというのは定番ですが、ベストウォーリア産駒にはそれがあまり通用していない現状があります。
芝→ダート
の例はこれまで10戦ありますが、全て着外です。
こなせる距離の限界は1600mまでと覚えておく
これは先の[父との比較で距離適性は狭い]でご紹介した部分と全く重なりますが、馬券で切るデータとして使用することができます。
ベストウォーリア自身も1600mよりも長くなると壁を感じさせるレースが続いていました。
父のマジェスティックウォリアー産駒は1800をこなしますが、だからといってベストウォーリアもそれに当てはまるかというと異なっているということは覚えておきましょう。
今後注目のベストウォーリア産駒
アイファーシアトル
現在中央競馬における出世頭。
体質面の弱さを克服しながら未勝利から2勝クラスと3連勝。
テンのスピードに非常に優れているタイプで、小気味良い走りが特徴的。
直線は平坦コースで踏ん張りを効かせる競馬が得意なのだろうという推測も立ちます。
小回りコースでさらなる飛躍を。
クルマトラサン
地方競馬、船橋から一頭。
クルマトラサンは、昨年8月の新馬戦を難なく好タイムで快勝。
2戦目となった大井のゴールドジュニアでは、砂を被る競馬を経験しつつも、4番手から堂々の抜け出しで初重賞制覇なりました。
以降、ハイセイコー記念は3着、ニューイヤーCは2着と南関東勢の中では素質上位も、雲取賞では距離や相手関係の壁にあたってしまった印象。
この先は短距離戦線に目を向けるのであれば引き続き注目したいと思います。
リケアサブル
兄にはアジアエクスプレスの出世頭として当ブログ内でもご紹介したワールドタキオン。
ホッカイドウ競馬デビュー。
新馬戦勝利の後、すぐさま高知競馬へ移籍。
ローテーション的には秋のネクストスター高知を見据えてのものだったと推測できますが、そこでフリプロオールインが立ちはだかる結果に。
金の鞍賞でも同馬には現状逆転を果たせていませんが、遠征競馬となった今年の初戦、姫路の兵庫ユースCでは吉原寛人騎手を背に、終始手ごたえ良く進出し完勝。
もう一段の成長が3歳シーズンを通して期待されます。
まだ経験はありませんが、距離も1800mまでならこれから守備範囲として頑張ってくれないかなと見ています。
補足ですが、吉原騎手は兵庫ユースCで、現存する地方競馬場全場(ばんえいを除く)という偉業を達成しています。
ベストウォーリアの関連馬
◆父
◆同系統
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