このページでは種牡馬ビッグアーサーの産駒の特徴や評判、馬券で使えるヒントについてまとめいます。
ビッグアーサー産駒のこれまでの傾向
【参考】これまでのビッグアーサー産駒の成績
(集計期間:2021.6.13~2024.1.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.0% | 14.1% | 21.2% | 45% | 57% |
イメージ通りの短距離種牡馬
集計期間に積み重ねた72勝中、69勝は1400m以下。
ビッグアーサーの現役時代同様、基本的には短距離で走る産駒が多く、そのイメージを持って繁殖も配されていると思うので、今後もこの傾向は続きそうです。
また、キャリアを重ねて成績を向上させる傾向にあるようです。
ダートの成績は奮わないものの「重」は穴激走有り
ビッグアーサー産駒のダート成績は
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
4.4% | 10.4% | 15.7% | 26% | 48% |
と正直厳しい成績。
しかし、馬場状態「重」と脚抜きが良くなり、スピードを活かせる馬場になった際には
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.0% | 18.0% | 22.0% | 112% | 101% |
と数は少ないですが、成績は向上します。
1番人気の信頼度は低め
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
26.7% | 41.6% | 58.4% | 62% | 78% |
1番人気の馬の成績は、7割前後が標準的なので、それを思うとビッグアーサー産駒の1番人気の際の信頼度は低め。
原因として、「まぎれの多い短距離中心の起用のため」ということが考えられます。
ビッグアーサー産駒を馬券で狙う際のポイント
基本的に小回り直線平坦でこそ
芝の1200m戦は基本的に良績ですが、中でも小回り平坦コース(福島、小倉、函館)で馬券率が向上します。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.3% | 25.0% | 33.8% | 75% | 84% |
さらにこれが新馬戦になると
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
17.1% | 31.4% | 51.4% | 127% | 110% |
信頼度が上昇します。
ローカルの芝1200m新馬戦でビッグアーサー産駒は要チェックです。
1番人気×福島芝1200
先に小回り芝1200mで成績向上することをご紹介しましたが、さらに人気を集めた際の福島芝1200戦は中でも信頼度が上昇します。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
50.0% | 68.8% | 81.3% | 136% | 115% |
プリンスリーギフトの血を持つ馬は、平坦コースが得意な馬が多く出ますが、ビッグアーサーもその特徴を有する産駒が多く、福島競馬場との相性は良いようです。
芝1200m×馬場状態「重」
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
14.3% | 25.0% | 35.7% | 253% | 102% |
おそらく道悪の適性があるというよりかは、スピードで押し切れてしまうので、重で結果が出ていると思います。
ダート同様芝でも馬場状態「重」では穴を空けるので注意です。
ただし、「不良」まで悪化してしまうと、現状成績は一切出ていないため、要注意です。
ビッグアーサーの現役時代
通算成績15戦8勝。
デビューは3歳4月と遅く、そこからも順調とは言えないながらもレースは連戦連勝で無敗でOP入り。
重賞初挑戦となった北九州記念では、スタートが決まらず差しての2着。
5歳になり高松宮記念に新コンビ福永祐一騎手を迎えてGⅠ初挑戦。
4番手からスムーズに流れに乗り、最後は粘るミッキーアイルをとらえてレコード決着の会心の勝利。
その年の秋はセントウルSから始動。
スプリンターズSでは圧倒的な1番人気を集めたものの、内枠から全くうまく捌くことができず不運の12着。
その後は香港スプリントに遠征も結果を残せず、調整にも苦労したようで、翌年のスプリンターズSがラストランとなりました。
ビッグアーサーの血統背景
父は快速馬サクラバクシンオー。
卓越したスピードの持ち主も、それ以前に気性が前向きすぎたゆえにスプリンターであったということは覚えておきたいところです。
プリンスリーギフト系の短距離適性が高いというよりかは、サクラバクシンオーがこの系統の中では新規塾。
母のシヤボナは競走成績なしも、サドラーズウェルズとヌレイエフとの近似クロスを持つ馬で、曾祖母のReloy(リロイ)は、米国芝GⅠ2勝にヴェルメイユ賞2着の実績馬。
血統構成自体は、マイルから2000mもこなせそうな印象も受けますが、ビッグアーサー自身も父譲りの前向きすぎる気性が前面に出ていたスプリンターでした。
この少し気難しい面というのは、産駒にも伝わっている印象。
人気での信頼度の低さにつながっている部分もあると思います。
注目のビッグアーサー産駒とは
ブーケファロス
牝系は傍流で、大箱の決め手比べでは少し分が悪い印象。
これまで福島競馬場で2勝を挙げていますが、おそらく小回りが相当合うタイプなので、今後もローカル戦では注目したい一頭です。
既にキャリアの数を重ねているタイプではありますが、もう一段成長があってもいいのかなと思っています。
ビッグシーザー
父譲りの前進気勢を強く受け継いでいる印象の一頭です。
母のアンナペレンナは現役時代ダートで2勝。
ストームキャットのクロスを持っていることから成長が早まり、早い段階から活躍できているスパイスになっているかなと思います。
キャリアは全て芝の1200m戦も、脚抜きさえ良けれダート戦でもと思います。
サトミノキラリ
一戦ごとに競馬を覚えて、朝日杯では6着と健闘。
母父ディープインパクトに目が行きますが、祖母のハニーローズはアルゼンチンの芝1000mGⅠの優勝馬。
折り合いさえつけば、マイルまでならこなしてくれそうな構成だと思います。
タメてキレる脚も使えそうなタイプなので、今後の戦略幅も感じさせますし、楽しみな3歳馬です。
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