このページでは種牡馬・キタサンブラックの産駒成績から見る特徴や馬券のヒントなどをまとめています。
【参考】これまでのキタサンブラック産駒の成績
(集計期間:2021.6.20~2024.3.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.7% | 21.9% | 30.8% | 94% | 80% |
◆芝成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.6% | 22.4% | 30.9% | 95% | 77% |
◆ダート成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.5% | 20.2% | 30.2% | 89% | 85% |
芝コースにおいては、「重」のコンディションでは馬券率上昇も、「不良」まで悪化してしまうと少し成績は一息です。
◆芝「不良」のコンディションの成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.1% | 21.4% | 21.4% | 30% | 50% |
逆にダートの不良は成績を上げるということを覚えておきたいところです。
◆ダート「不良」のコンディションの成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
16.0% | 24.0% | 36.0% | 162% | 99% |
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
16.9% | 32.5% | 40.3% | 101% | 102% |
キタサンブラック自身が3歳秋に初GⅠということもあり、完成まで少し時間がかかるのかなという勝手な印象を抱いていましたが、新馬戦は期待値が高いです。
ノーザンファーム産の馬が多いことも影響がありそうですね。
これまでの傾向で紹介した内容と被りますが、性別関係なく2歳6月から9月までにデビューした馬の成績は超優秀です。
◆2歳6月~9月新馬・未勝利戦成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
18.1% | 36.1% | 45.8% | 114% | 114% |
初戦を落としても未勝利戦でしっかり巻き返してくるので、要注意です。
480kg以上の牡馬の成績は以下の通り
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
15.6% | 24.1% | 33.0% | 114% | 81% |
芝もダートも短距離から長距離まで結果を出していますし、この条件は人気薄でも定期的に穴を空けます。
また馬格のある牡馬が人気を集めた際はピンかパーも勝率がかなり高めです。
◆1番人気×牡馬×馬体重480kg以上
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
50.9% | 54.5% | 61.8% | 100% | 73% |
牡馬は大型に出やすいというのもあり、力の要る舞台でこそ。
◆未勝利戦×牡馬×ダート1800~2100m
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
16.1% | 26.8% | 42.9% | 78% | 109% |
牝馬は短距離もこなしますが、未勝利戦においては芝1800m戦が安定的
◆未勝利戦×牝馬×芝1800m
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
18.5% | 33.3% | 44.4% | 141% | 131% |
通算20戦12勝。
主な勝ち鞍として、菊花賞、天皇賞(春)、ジャパンC、大阪杯、天皇賞(秋)、有馬記念。
3歳秋に初のGⅠタイトルを獲得し、その後古馬になってからも目覚ましい活躍を続けたことから、勝手に晩成傾向にあると考えてしまいがちですが、まず新馬戦から3連勝でスプリングSを制覇。
皐月賞はドゥラメンテの3着に敗れ、日本ダービー14着。
秋はセントライト記念から始動し、見事に勝利を収めたものの、
「血統的に3000mは持たない」という声が多く菊花賞では5番人気とさほど評価を集めていませんでした。
好位のインで我慢を続けたキタサンブラックは最後リアルスティールに迫られたもののクビ差凌いで初GⅠ。
翌年春の天皇賞(春)ではカレンミロティックとの一騎打ちを制し、さらに翌年のこのレースではディープインパクトのレコードを更新する完勝ぶり。
宝塚記念では、春競馬の反動もあってか馬群に沈む結果に。
迎えた秋の天皇賞では、出遅れて中団から。
不良馬場で各馬が内を空ける中、キタサンブラックはその内を突いて進出し、最後はサトノクラウンとの一騎打ちをものにします。
そしてジャパンCでは3着、有馬記念では堂々たる、キタサンブラックらしい逃げ切り勝ちでファンの期待に応え、これがラストランとなりました。
父ブラックタイドはディープインパクトの全兄。
現役時代の主な成績は、スプリングS1着。
母のシュガーハートは戦歴なしも、祖母のオトメゴコロは中央4勝を挙げた優秀な牝馬。
兄にはショウナンバッハ、弟はエブリワンブラックとOP馬を持ちます。
まず目が行くのは、母父サクラバクシンオー。
現役時代はスプリンターとして大活躍し、その仔からもビッグアーサーなどが代表として挙げられるように、やはり距離の幅は出ないのではないかという考察は一つ立ちます。
しかし、サクラバクシンオー自身も血統自体は中距離をこなしておかしくない構成の持ち主です。
母系に入ったジャッジアンジェルーチはボールドルーラーからの系譜で、日本では母父としてアジュディミツオーやオレハマッテルゼなどの大物を送り出しました。
雄大な馬格は父ブラックタイドの影響もありつつも、母であるシュガーハートも安定して大型馬を産むので、両親から良いところをしっかりと受け継いだことで、優駿へと育ったと言えます。
既にイクイノックスが世界のトップの評価を受けていますが、ほぼ間違いなく大物はまだまだこれから出てくるでしょう。
一戦毎に成長を見せている同馬。
大型馬×母父ロージズインメイというコスモヴューファームが一つ凝っている形で、姉はOP馬ウインピクシス(父ゴールドシップ)。
ホープフルSでは、度重なる不利による影響を受けてしまい大敗も、前走のゆりかもめ賞では、ペースも落とすことができての逃げ切り。
まだ幼い面も残していますが、今後も順調なら重賞戦線にも乗ってくる素質はあると思います。
ハルーワスウィートの名牝系の一頭。
ヴィブロス、ヴィルシーナ、シュヴァルグランといった数々の名馬の弟。
若駒の頃は、まだまだ完成度が低く、大きな着もありましたが、古馬シーズンになり正念場。
3勝クラスの難波Sでは、勝ち馬に大分楽逃げされたものの、直線は最後までよく詰めており、やはり素質は高いと見えます。
あそこで差し切れていたら間違いなく重賞級も、まだよくなる余地を残している段階でもあったようで、今シーズン注目。
新馬戦から2連勝。
2戦目で芝2200mの水仙賞で対応できただけに、2400まではしっかりこなせる素養がありそうです。
ただ、時計勝負よりかは、牝馬ながら持久力勝負が得意なタイプと見ているので、東京ではどうか。
血統構成からみても、明らかに力感に振っている印象で、ダート替わりでも。
まずはフローラSに出てくるのであれば注目したいと思います。
(2024/10/5更新)関東オークスではサッパリ走らなかったので、ダート適性についての言及は忘れたいところです。
紫苑ステークスを猛時計で勝利し、今後も楽しみになりました。