このページでは、福島芝2000mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
スタート地点は4コーナーの奥から。1コーナー進入までの距離は505mと長く直線距離が取られているものの、先行争いは厳しくなりがちで、前傾ラップになることも珍しくありません。
小回りをこなす器用さと、1800m戦との比較では一瞬の脚が求められることも多く、差し競馬になることもしばしば。
開幕から近い時期では逃げ先行が有利なセオリー馬場ではあるものの、進んだ際には差しが外差しがバンバン決まるコースでもあります。
枠順別成績では集計期間内では1枠成績が大変奮わず。
勝率ベースで見ると4~6枠と中枠の成績が若干良い印象を受けます。
◆枠順別成績
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2-7-7-92/108 | 1.9% | 8.3% | 14.8% | 25% | 63% |
2枠 | 6-7-8-95/116 | 5.2% | 11.2% | 18.1% | 66% | 72% |
3枠 | 7-10-8-97/122 | 5.7% | 13.9% | 20.5% | 27% | 61% |
4枠 | 15-13-8-89/125 | 12.0% | 22.4% | 28.8% | 74% | 88% |
5枠 | 11-10-7-100/128 | 8.6% | 16.4% | 21.9% | 77% | 103% |
6枠 | 11-8-12-100/131 | 8.4% | 14.5% | 23.7% | 39% | 90% |
7枠 | 7-8-13-110/138 | 5.1% | 10.9% | 20.3% | 109% | 85% |
8枠 | 11-7-7-114/139 | 7.9% | 12.9% | 18.0% | 85% | 47% |
クラス | 良 | やや重 | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
新馬戦 | 2:04.3 | 2:07.1 | – | – |
未勝利戦 | 2:02.0 | 2:02.6 | – | – |
1勝クラス | 2:00.9 | 2:03.0 | 2:02.6 | – |
2勝クラス | 2:01.4 | 2:01.5 | – | – |
3勝クラス | – | 2:01.2 | – | – |
リステッド | 1:59.4 | 2:01.6 | – | – |
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
キズナ | 7-3-7-20/37 | 18.9% | 27.0% | 45.9% | 282% | 151% |
スクリーンヒーロー | 6-2-2-15/25 | 24.0% | 32.0% | 40.0% | 128% | 88% |
ゴールドシップ | 5-5-1-47/58 | 8.6% | 17.2% | 19.0% | 73% | 43% |
ハーツクライ | 4-3-6-51/64 | 6.3% | 10.9% | 20.3% | 56% | 65% |
ロードカナロア | 4-0-2-11/17 | 23.5% | 23.5% | 35.3% | 112% | 116% |
集計期間内トップはキズナ産駒。
牝馬は短距離やマイルでも活躍馬が多いことからこの成績は牡馬が中心かなと思いきや、牝馬のほうがこの舞台で好成績。
芝のレースでは近年単複ベタ買いでも損をしない同馬の産駒が、福島の2000mでは大活躍。
勝率から複勝率まで優秀ですし、単勝万馬券の穴馬が一回走ったのではなく、単勝10倍以上が定期的に走ることで回収率は高く出ています。
他は、体力・スタミナを伝えやすい種牡馬が揃う中で、ロードカナロアだけ異色。
パンサラッサ(母父:モンジュー)が福島記念を大逃げで勝利したことは未だに強く記憶に残るところですが、これは少し特殊パターン。
ロードカナロア産駒で走るのであれば、母父はアグネスタキオンやスペシャルウィーク、ゼンノロブロイといったダートもこなせるサンデー系が共通項となっています。
母父 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 6-5-4-38/53 | 11.3% | 20.8% | 28.3% | 92% | 78% |
キングカメハメハ | 5-6-3-26/40 | 12.5% | 27.5% | 35.0% | 127% | 213% |
ロージズインメイ | 3-0-0-11/14 | 21.4% | 21.4% | 21.4% | 87% | 31% |
シンボリクリスエス | 2-2-1-21/26 | 7.7% | 15.4% | 19.2% | 38% | 30% |
スペシャルウィーク | 2-1-1-13/17 | 11.8% | 17.6% | 23.5% | 80% | 47% |
ディープインパクト、キングカメハメハの並びはよく見るものの、集計期間内ではことさらキングカメハメハの成績が優秀。
ロージズインメイはゴールドシップとくっついた時のラフィアンニックスパターン。
シンボリクリスエスからはロベルト由来の踏ん張り。
スペシャルウィーク、表には名がありませんが、アグネスタキオンの血を引く馬の成績も悪くありません。
騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
丹内祐次 | 5-2-5-22/34 | 14.7% | 20.6% | 35.3% | 67% | 84% |
田辺裕信 | 4-1-1-9/15 | 26.7% | 33.3% | 40.0% | 154% | 84% |
永野猛蔵 | 3-4-2-20/29 | 10.3% | 24.1% | 31.0% | 54% | 203% |
戸崎圭太 | 3-3-1-10/17 | 17.6% | 35.3% | 41.2% | 57% | 64% |
富田暁 | 3-1-2-8/14 | 21.4% | 28.6% | 42.9% | 262% | 140% |
勝ち星では丹内騎手がトップに。
しかしながら率ベースでは田辺騎手、戸崎騎手、そして富田騎手の成績が良好。
前2人は既に名手ということもあり、若干オッズがシブい時もあるかもしれませんが、富田騎手はお買い得ジョッキーと言えるかもしれません。注目です。
・開催が進めば外差しが決まりやすくなるコース
・動きやすい中枠馬の成績が比較的良好
・キズナ産駒が定期的に穴を演出し、成績も優秀
・芝1800m同様ゴールドシップ×ロージズインメイは健在
・富田暁騎手の穴騎手としての活躍に期待