このページでは、中山ダート2400mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
中山競馬ダート2400m戦コースの特徴
中山ダート2400mは、JRA全10場のダートコースの中でも特にタフで、他の距離とは異なる独自の特徴を持っています。
スタート地点は向正面直線の中間地点にあり、スタート後すぐに最初の3コーナーへ。
最初の3コーナーまでの距離は約209mと短く、スタートダッシュが重要です。
コース全体は約1周半を回る形で、高低差は4.4mとJRAのダートコースの中で最も高低差が大きく、かなりのスタミナとパワーが求められるコースです。
最後の直線距離は308mのため、早めに先頭集団に加わわれるか否かが勝負のポイントとなります。
このコースは、スタートからゴールまで12秒〜13秒台のラップが続き、ほぼ一貫して時計がかかるタフなレース展開になります。
特に1勝クラスと2勝クラスの間で時計差があまりないのが特徴です。
レースでは逃げよりも先行馬が有利。
序盤で前のポジションを確保することが非常に重要です。
最初の3〜4コーナーまでに好位を取れた馬が有利で、1周目のスタンド前までに隊列が落ち着くことが多いため、この段階で良い位置を取ることが勝負のカギとなります。
ペースが再び上がるのは2周目の向正面の中間あたりで、ここから最終コーナーにかけてペースが緩むことなく進行することが多い傾向に。
ペースが緩みすぎると、1周目のスタンド前や、2周目の3コーナー付近で早めに仕掛ける馬が出てくることもあります。
枠順の影響は比較的少ないものの、一番このコースで王道なのは好位の外を取れる枠番に出番ありといった感じで、若干外有利です。
◆枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2-2-3-43/50 | 4.0% | 8.0% | 14.0% | 61% | 69% |
2枠 | 1-3-2-47/53 | 1.9% | 7.5% | 11.3% | 13% | 26% |
3枠 | 3-6-6-39/54 | 5.6% | 16.7% | 27.8% | 61% | 82% |
4枠 | 0-5-5-49/59 | 0.0% | 8.5% | 16.9% | 0% | 85% |
5枠 | 7-3-2-48/60 | 11.7% | 16.7% | 20.0% | 135% | 67% |
6枠 | 4-9-4-45/62 | 6.5% | 21.0% | 27.4% | 45% | 117% |
7枠 | 8-2-5-49/64 | 12.5% | 15.6% | 23.4% | 103% | 74% |
8枠 | 8-3-6-48/65 | 12.3% | 16.9% | 26.2% | 50% | 66% |
また以前は1番人気が凡走傾向にありましたが、最近はそんなこともなく。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 12-3-5-13/33 | 36.4% | 45.5% | 60.6% | 95% | 89% |
中山競馬ダート2400m戦の成績上位種牡馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
シニスターミニスター | 3-2-2-3/10 | 30.0% | 50.0% | 70.0% | 192% | 200% |
キズナ | 3-1-3-8/15 | 20.0% | 26.7% | 46.7% | 176% | 124% |
ディープインパクト | 2-3-0-8/13 | 15.4% | 38.5% | 38.5% | 80% | 93% |
ハーツクライ | 2-2-1-17/22 | 9.1% | 18.2% | 22.7% | 73% | 83% |
オルフェーヴル | 2-2-1-23/28 | 7.1% | 14.3% | 17.9% | 60% | 51% |
過去3年の成績集計とはいえ、施行回数が少ないので、率はどれも派手に出てしまっていますが、種牡馬にしても、母父傾向にしても一貫してスタミナ豊富でタフさを伝える血統馬の成績はやはり優秀。
シニスターミニスター産駒はダート中距離であればいつでも優秀ですが、以下はサンデーサイレンス系。
どの馬も現役時に2400~実績のある馬ばかりで、基本的に牡馬産駒からというのがポイント。
これが体力面がいかに求められるかの裏付けの一つであることには間違いないでしょう。
中山競馬ダート2400m戦の成績上位母父馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クロフネ | 4-2-3-13/22 | 18.2% | 27.3% | 40.9% | 151% | 181% |
キングカメハメハ | 3-3-1-16/23 | 13.0% | 26.1% | 30.4% | 151% | 103% |
マンハッタンカフェ | 2-1-0-12/15 | 13.3% | 20.0% | 20.0% | 43% | 62% |
テイエムオペラオー | 2-1-0-0/3 | 66.7% | 100.0% | 100.0% | 470% | 283% |
ジェネラス | 2-0-0-2/4 | 50.0% | 50.0% | 50.0% | 1052% | 225% |
クロフネはトップスピードの持久力を伝える馬で、どの舞台でも芝ダ関係なく優秀。
以下は底力に秀でているキングカメハメハ。
現役時は3000m超のレースでも実績を有しているマンハッタンカフェやテイエムオペラオーの名も上位ランクイン。
ジェネラスは現役時芝7F~12Fと距離適性が幅広く、日本では武幸四郎騎手がデビュー週にマイラーズカップに騎乗し勝利したオースミタイクーンの兄としても知られている馬です。
中山競馬ダート2400m戦の成績上位騎手
施行数が少ないこともあり、上位騎手成績は割れています。
南関東・大井競馬出身の戸崎圭太騎手と内田博幸騎手が上位に名を連ねていることから、ダート戦×判断力を積み重ねることがいかに大事かが伝わってきます。
しかし、それでも横山武史騎手もトップタイ。
複勝回収率に至っても、100%を超える破壊力があります。
中山競馬ダート2400m戦の馬券のヒント
- 中山競馬場ダート2400mコースの特徴:
- スタート地点は向正面直線の中間地点にあり、スタートダッシュが重要。
- コース全体は約1周半で、高低差が4.4mとJRAのダートコースで最大の高低差があるタフなコース。
- 最後の直線は308mと短く、早めに先頭集団に加わることが勝負の鍵。
- 枠順の影響は少ないが、若干外枠が有利。
- 成績上位の種牡馬:
- シニスターミニスター産駒が好成績で、スタミナとタフさが求められるこのコースに適性が高い。
- サンデーサイレンス系の種牡馬も上位で、特に牡馬産駒が好成績。
- 成績上位の母父馬:
- クロフネがトップで、トップスピードの持久力を伝える血統がこのコースでも好成績。
- キングカメハメハやマンハッタンカフェなどの底力と持久力が重要な血統が上位にランクイン。
- 成績上位の騎手:
- 横山武史、戸崎圭太、武藤雅が上位で、特に横山武史は複勝回収率が高く、安定した成績を残している。
- 南関東出身の戸崎圭太や内田博幸も好成績で、ダート戦における判断力が重要であることが伺える。
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