このページでは、種牡馬・ルヴァンスレーヴの産駒についての特徴や傾向について考察していきます。
ぜひ、最後までご覧になってください!
【参考】ルヴァンスレーヴ産駒の成績
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
2-4-2-38/46 | 4.3% | 13.0% | 17.4% | 17% | 201% |
条件 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
新馬 | 1-2-2-25/30 | 3.3% | 10.0% | 16.7% | 16% | 295% |
現役時のイメージからダートでの激走はなんとなくイメージがつきますが、芝でもここまで穴激走を見せています。
キレる脚こそないものの、長く脚を使っての着拾いという競馬がこれまで目立っています。
おそらく速い上りを使えないタイプが大部分を占めると思うので、広いコースでは厳しいかもしれませんが、小回りコースでは芝でも活躍する馬が出てくるかもしれません。
血統構成だけならルヴァンスレーヴ自身が芝でも結果を出せておかしくない構成ですし、繁殖牝馬の構成次第では出てきても全く驚けないと思います。
追記:2024年9月18日
先だって9月7日に中京で行われた2歳新馬戦でトロポリタニアが産駒初勝利。
16日にも未勝利を勝ち上がった産駒がいるので、これからさらに勝ち上がる産駒が出てきそうな気がします。
未勝利戦で入着しているうまのコーナー通過順は軒並み後ろからが多く、いずれも差しての好走。
序盤からガンガン飛ばしていくアメリカ質の種牡馬と異なり、日本の芝的なタメて終い勝負といった血統要素も強めなので、レースにおいては少しノンビリ屋さんが多いかもしれません。
もちろん繁殖の質やタイプにもよるところなので、完全に言い切れることではありません。
しかし、上記にも書いたように、ルヴァンスレーヴ産駒のこれまでの好走している産駒の走りは序盤の流れに乗せるのに少しばかり苦労している印象。
入着歴を見てもすべてがマイル以上であり、距離はある程度ほしいところかなと考えています。
よって、短距離戦起用の馬はそれまでの実績も加味して、結果が出ていなければ短距離戦では割引でも良いかもしれません。
追記:2024年9月18日
9月16日の2歳未勝利戦ではヴァガンツァが1400m戦で勝利を挙げました。
牝系を見ても結構な鈍重血統ではありますが、短距離戦の逃げ切り。
牝馬に出ていることが前半の行きっぷりにも関係しているのかなと思いつつも、この馬自身が伸びやかなストライドで、さらなる成長があれば距離延長にも対応できそうな気がします。
今後にも期待できる一頭かと思います。
ロベルト父系の馬は、産駒のその影響を強く与える傾向にあるので、ルヴァンスレーヴも例に漏れずかなと推察しています。
現に短距離ではまだ結果がでていないことや、差して好走するタイプが多いことから、父としての影響を強めにもたらすのかなと考えます。
ルヴァンスレーヴ自身もチャンピオンズC以外は、かなり大味といいますか、途中動くレースであったり、思い切ってまくってしまうレースが多い馬でした。
その恵まれた体力を産駒にも伝えてくれることを期待しています。
ルヴァンスレーヴは、2015年に誕生し、デビューから圧倒的なパフォーマンスで日本のダート競馬界を席巻しました。
2017年にデビューすると、初戦から7馬身差をつける圧勝。
続くプラタナス賞でも2歳コースレコードをマークし、全日本2歳優駿では後方からの追い込みでJpnI初勝利を飾りました。
2018年には3歳初戦の伏竜ステークスこそ2着に終わったものの、ユニコーンステークスでは再び圧勝。
さらに、ジャパンダートダービーでは後に名を馳せるオメガパフュームを相手に快勝し、世代トップのダート馬として確固たる地位を築きました。
特筆すべきは、同年のマイルチャンピオンシップ南部杯。
ルヴァンスレーヴは初の古馬相手のレースで、前年のダート王ゴールドドリームを完封し、3歳馬として同レースを初制覇するという快挙を達成しました。
続くチャンピオンズカップでは、なんと先行策から完勝。
この年、GI級競走3勝を挙げ、JRA賞最優秀ダートホースに選出されました。
しかし、脚部の不安が続いたため、4歳以降は度重なる長期休養を余儀なくされ、復帰戦でも思うような結果を残せず、2020年夏に現役を引退。引退後は種牡馬として新たな道を歩み始めています。
ルヴァンスレーヴの血統構成は、日本競馬界におけるクラシック血統とダート競馬での成功を見据えた非常にバランスの取れた配合です。
まず、ルヴァンスレーヴの父は「シンボリクリスエス」。
この馬は、2002年と2003年にJRA年度代表馬に選ばれた名馬。
シンボリクリスエスは、アメリカの名血「Kris S.」を父に持ち、その血統は「Roberto」まで遡ります。Robertoは1960年代から70年代にかけて活躍し、優れた持久力を伝えています。
ルヴァンスレーヴが長距離のダートレースで見せた末脚の強さは、この父系の影響は強いでしょう。
母「マエストラーレ」は、現役時代中央4勝。
牝祖のダイナフェアリーからは枚挙に暇がないほどに活躍馬が送り出されており、近年同じダートで活躍した馬では、チュウワウィザードにアイアンテーラーの名が挙げられます。
先にもロベルトの影響が強いタイプと書きましたが「Roberto」の血統クロスは、持久力と強い精神力をもたらすと言われています。
そういったストロングポイントもあれば、前捌きが硬く出やすかったりする弱点もあるので、芝ではサンデーサイレンス系に席巻されてしまった印象です。
総括すると、シンボリクリスエスが与える持久力とパワー、牝系も持久力に優れているタイプが多いため、産駒はダート中距離戦線での活躍に期待がかかります。
種付け料150万円でスタッドイン、初年度から200頭以上の種付けと血統背景からこれは人気が出て妥当だなという印象。
個人的にもダートチャンピオンを出してくれることをかなり期待しているので、細かい変化でも気づき次第マメに更新をしたいと思います。