産駒を全部買うと単勝回収率は84%。リーディング1位の名種牡馬ですが、ベタ買いでは勝てません。
そのなかで頭ひとつ抜けているのが前走4〜6着だった馬。芝なら単勝回収率125%、牝馬に絞れば153%です。逆にダート短距離と東京ダートは芳しくありません。
キズナ産駒の成績と傾向|まずは全体像から
| 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 494-416-347-2836/4093 | 12.1% | 22.2% | 30.7% | 84% | 75% |
勝率12.1%・複勝率30.7%は種牡馬として高い水準です。リーディング1位らしく、どの条件でも大きくは崩れません。
裏を返せば「弱点が少ない=分かりやすい妙味も少ない」ということです。人気に織り込まれやすいので、買える条件は「市場が一瞬評価を落とすポイント」に絞られます。
単勝回収率は、万馬券が1本混ざるだけで簡単に100%を超えます。そこで本記事では、その条件で最も高い配当を1走ぶん除いても、なお100%を超えた条件だけを「買い」としました。1本の大穴に支えられただけの条件は採用していません。
キズナ産駒は「前走4〜6着」で買う
まず、この種牡馬でいちばん効く指標から。前走の着順という、出馬表で確認できる数字で見ます。
| 前走の着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 最高配当を除くと |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜3着 | 225-178-129-621/1153 | 19.5% | 46.1% | 76% | 72% |
| 4〜6着 | 115-107-80-533/835 | 13.8% | 36.2% | 116% | 109% |
| 7〜9着 | 36-40-46-557/679 | 5.3% | 18.0% | 71% | 64% |
| 10着以下 | 47-35-45-739/866 | 5.4% | 14.7% | 78% | 62% |
きれいな山型になりました。前走4〜6着だった馬は単勝回収率116%。最高配当を除いても109%を保ちます(産駒全体は84%)。
しかも最高配当の1走が占める割合はわずか6%で、1本の大穴に頼った数字ではありません。
前走で勝ち負けした馬(1〜3着)は勝率も複勝率も高いのですが、そのぶん人気になり単勝回収率は76%。逆に7着以下まで負けた馬は次走でも巻き返せません。
「勝ち切れなかったが、崩れてもいない」馬だけが、正当に評価されていないということです。この軸を次の章の買い条件に落とし込みます。
キズナ産駒の買い方【狙い目4選】
ここまでの軸をもとに、出馬表を見ながらその場で判定できる買い条件を4つにまとめます。①〜③は最高配当の1走を除いても単勝回収率100%を超えた、配当的に安定感のある条件です。
買い① 前走4〜6着 × 芝
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 最高配当を除くと |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走4〜6着 × 芝 | 72-70-41-355/538 | 13.4% | 34.0% | 125% | 115% |
最も出現頻度が高く、日常的に使える条件です。前章の「前走4〜6着」を芝に絞るだけで、単勝回収率は125%まで上がります。
538走というサンプルの厚さも申し分ありません。本記事でいちばん信頼できる条件です。
※さらに牝馬に絞ると単勝回収率153%(除外後131%)まで伸びます。理由はこの後の「牡馬と牝馬」の章で解説します。
買い② 前走4〜6着 × 同距離
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 最高配当を除くと |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走4〜6着 × 同距離 | 45-45-39-211/340 | 13.2% | 37.9% | 132% | 115% |
前走と同じ距離に続けて出てくる形も優秀です。複勝率37.9%と好走率も高く、単勝回収率132%(除外後115%)。
「惜敗した距離をもう一度使う」というローテーションは、陣営がその距離を適距離と見ているサインでもあります。
買い③ 6歳以上
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 最高配当を除くと |
|---|---|---|---|---|---|
| 6歳以上 | 33-23-28-330/414 | 8.0% | 20.3% | 139% | 103% |
意外なところで、年齢も独立した狙い目になります。6歳以上のキズナ産駒は単勝回収率139%。最高配当を除いても103%を保ちます(産駒全体は84%)。
勝率8.0%と好走率そのものは高くありません。「高齢だから」と人気を落とすところで、パワー型のこの血統はしぶとく走ってくるため、単勝の妙味が大きくなっています。
※複勝回収率は66%にとどまるため、押さえるなら単勝向きの条件です。
買い④ 前走4〜6番人気
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 最高配当を除くと |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走4〜6番人気 | 111-99-71-614/895 | 12.4% | 31.4% | 105% | 98% |
前走で中位人気だった馬も狙い目です。単勝回収率105%(産駒全体は84%)。
※最高配当を除くと98%とわずかに100%を切ります。買い①〜③より一段軽い、押さえの条件としてお使いください。
キズナ産駒は牡馬と牝馬で買い方が変わる
この種牡馬を語るうえで欠かせないのが、牡馬と牝馬の性格の違いです。
| 性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牡馬(セン馬含む) | 294-245-220-1565/2324 | 12.7% | 32.7% | 82% | 78% |
| 牝馬 | 200-171-127-1271/1769 | 11.3% | 28.2% | 88% | 72% |
面白いのは、好走率は牡馬が上、回収率は牝馬が上という逆転が起きている点です。勝率も複勝率も牡馬のほうが高いのに、単勝回収率は牝馬が88%対82%で上回ります。
これは重賞クラスでも同じで、オープン以上に出走した産駒の勝率は牡馬10.3%・牝馬9.1%と牡馬が上。「大物・実力上位は牡馬、馬券妙味は牝馬」という住み分けです。
つまり牝馬は「走るのに人気が付きにくい」。買い①を牝馬に絞ると153%までさらに伸びるのは、この評価のズレが乗るからです。
牝馬は人気以上に走る傾向が見られます。
キズナ産駒の脚質・距離変更|前で運べた馬が芝ダ問わず強い
位置取りも、この種牡馬では大きく効きます。前走の4コーナー位置別に、芝とダートを分けて見ます。
| 面 × 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝・逃げ(1番手) | 30-23-15-156/224 | 13.4% | 30.4% | 87% | 68% |
| 芝・先行(2〜4番手) | 126-92-63-492/773 | 16.3% | 36.4% | 87% | 72% |
| 芝・中団(5〜9番手) | 82-80-86-563/811 | 10.1% | 30.6% | 71% | 78% |
| 芝・後方(10番手以下) | 45-44-29-426/544 | 8.3% | 21.7% | 92% | 78% |
| ダート・逃げ(1番手) | 18-13-6-60/97 | 18.6% | 38.1% | 269% | 109% |
| ダート・先行(2〜4番手) | 68-53-43-243/407 | 16.7% | 40.3% | 81% | 77% |
| ダート・中団(5〜9番手) | 34-43-43-286/406 | 8.4% | 29.6% | 61% | 68% |
| ダート・後方(10番手以下) | 20-12-15-228/275 | 7.3% | 17.1% | 80% | 60% |
芝もダートも前走で先行していた馬が勝率16%台で頭ひとつ抜けます。芝の先行だけで勝ち星が89頭に散っており、特定の馬に偏った数字ではありません。
反対に前走で後方だった馬は芝8.3%・ダート7.3%まで落ちます。母父ストームキャット由来の先行力が武器という血統像が、そのまま数字に出ています。
なおダートの逃げ馬は単勝回収率269%と派手ですが、これは15頭・97走と少数で大きな配当を含んだ数字です。額面どおりには受け取れません。
距離変更は「同距離」が軸、先行馬は動かしても崩れない
| 面 × 距離変更 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝・短縮 | 67-64-44-441/616 | 10.9% | 28.4% | 72% | 63% |
| 芝・同距離 | 132-98-81-622/933 | 14.1% | 33.3% | 95% | 75% |
| 芝・延長 | 84-77-68-579/808 | 10.4% | 28.3% | 76% | 83% |
| ダート・短縮 | 42-29-27-260/358 | 11.7% | 27.4% | 119% | 73% |
| ダート・同距離 | 64-64-58-362/548 | 11.7% | 33.9% | 83% | 71% |
| ダート・延長 | 34-29-22-203/288 | 11.8% | 29.5% | 62% | 74% |
芝は同じ距離で使われている馬が勝率14.1%と最も安定します。買い②の「前走4〜6着×同距離」が効くのは、この土台があるからです。
面白いのは、前走で先行していた馬は距離を動かしても崩れない点です。芝の先行馬は短縮15.5%・同距離17.7%・延長15.1%とほぼ横ばいで、ダートでも14〜18%を保ちます。
逆に中団・後方だった馬は、距離を動かしても上がってきません。距離変更で狙いを変えるより、まず前で運べていたかを見るのがこの産駒の基本です。
キズナ産駒の得意コース|阪神芝・中山芝が買い
コースは競馬場だけでなく距離とセットで見ます。80走以上あるコース×距離のうち、単勝で買えるのは2つに絞られました。
| コース × 距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 最高配当を除くと |
|---|---|---|---|---|---|
| 阪神芝1600〜1800m | 20-17-8-117/162 | 12.3% | 27.8% | 143% | 115% |
| 中山芝1600〜1800m | 22-12-13-85/132 | 16.7% | 35.6% | 140% | 111% |
| 東京芝2000m以上 | 17-26-16-120/179 | 9.5% | 33.0% | 31% | 25% |
| 京都芝1600〜1800m | 24-22-18-165/229 | 10.5% | 27.9% | 46% | 35% |
阪神芝1600〜1800m(143%)と中山芝1600〜1800m(140%)は、どちらも最高配当を除いても110%超を保つ、配当的に安定感のある条件です。力の要る中距離の芝で、キズナ譲りの先行力が活きる舞台です。
意外なのが東京芝の中長距離。複勝率33.0%とよく馬券圏内には来るのに、単勝回収率はわずか31%。長い直線での決め手勝負は、父ディープインパクトほどではないということです。
とくに東京芝2200m以上は単勝回収率26%まで落ちます。人気になりやすいぶん、単勝では手を出さないほうが無難です。
ダートは1800m以上が中心
ダートも見ておきます。キズナ産駒はダートも走りますが、狙う距離が明確です。
| ダートの距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1800m以上 | 108-92-79-515/794 | 13.6% | 35.1% | 104% | 81% |
| 1300m以下 | 10-5-4-71/90 | 11.1% | 21.1% | 147% | 59% |
ダートは1800m以上で複勝率35.1%。阪神・中京・京都のダート1800mが主戦場です。
逆にダート1300m以下は複勝率21.1%で、短いダートは向きません(単勝回収率147%は大穴1本によるもので、除外すると97%です)。
キズナ産駒の重馬場・道悪適性
キズナ産駒は「雨が味方する血統」とよく言われます。実際に確かめます。
| 芝の馬場状態 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 良 | 275-234-193-1557/2259 | 12.2% | 31.1% | 83% | 75% |
| 稍重 | 40-39-28-265/372 | 10.8% | 28.8% | 86% | 87% |
| 重 | 22-11-11-89/133 | 16.5% | 33.1% | 92% | 69% |
| 不良 | 1-0-1-6/8 | 12.5% | 25.0% | 32% | 51% |
結論は「芝が渋っても問題ない、むしろ重でいちばん走る」です。芝の重は勝率16.5%・複勝率33.1%と、良馬場の12.2%・31.1%を上回ります。
稍重は勝率10.8%とわずかに下がるものの、複勝回収率87%は4段階でいちばん高く、崩れる気配はありません。渋った芝でこそ、力の要る競馬が得意な産駒の持ち味が出ます。
不良は8走しかなく、勝率12.5%という数字も現時点では参考程度です。走数が増え次第、更新の際に触れていきたいと思います。
一方でダートは同じ渋り方でも距離で評価が分かれます。ダート1800m以上なら稍重で勝率17.1%、不良でも21.4%と好走しますが、重だけは勝率10.8%と落ちます。
ダート1600m以下はさらにはっきりしていて、重で勝率2.7%、不良は20走して勝ち星ゼロ。稍重の勝率9.5%も、最高配当を1本除くと単勝回収率29%まで下がります。
「渋ったダートは、長い距離だけ」が基本です。
キズナ産駒の母父別成績|ニックス・血統相性は?
キズナは母系の質で産駒の出来が変わる種牡馬です。80走以上の母父を見ます。
| 母父 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 最高配当を除くと |
|---|---|---|---|---|---|
| シンボリクリスエス | 22-13-5-79/119 | 18.5% | 33.6% | 187% | 139% |
| キングカメハメハ | 45-34-23-228/330 | 13.6% | 30.9% | 77% | 63% |
| クロフネ | 11-13-12-114/150 | 7.3% | 24.0% | 27% | 20% |
数字のうえで抜けているのは母父シンボリクリスエス(勝率18.5%・単勝回収率187%)です。母系にパワーを足す配合が、この血統には合っています。
ただし勝ち馬は8頭にとどまり、そのうち1頭(アイサンサン)だけで5勝を挙げています。少数の活躍馬に支えられた数字なので、買い条件には格上げせず、相性のいい傾向として押さえておくのが安全です。
逆に母父クロフネは勝率7.3%・単勝回収率27%と明確に不振。同じ非サンデー系でも相性がはっきり分かれます。
キズナ産駒の人気別信頼度
| 前走の人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1番人気 | 128-72-64-246/510 | 25.1% | 51.8% | 80% | 81% |
| 前走2〜3番人気 | 123-111-87-486/807 | 15.2% | 39.8% | 79% | 76% |
| 前走4〜6番人気 | 111-99-71-614/895 | 12.4% | 31.4% | 105% | 79% |
| 前走7番人気以下 | 61-79-78-1111/1329 | 4.6% | 16.4% | 76% | 67% |
※当日の人気は締切直前まで動くため、本記事の買い条件は前走人気・前走着順を基本にしています。
ここでも「評価と実力のズレ」が見えます。前走1〜3番人気だった馬はよく走りますが回収率は80%前後。狙い目は前走4〜6番人気です(買い④参照)。
逆に前走7番人気以下だった馬は複勝率16.4%まで落ちます。人気薄からの一発は期待しにくい種牡馬です。
キズナ産駒の消し条件
買い条件と同じく、出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走7着以下 | 83-75-91-1296/1545 | 5.4% | 16.1% | 75% | 65% |
| 前走4角10番手以下 | 65-56-44-654/819 | 7.9% | 20.1% | 88% | 72% |
| 東京ダート | 19-22-19-137/197 | 9.6% | 30.5% | 40% | 80% |
| 芝1200m以下 | 15-21-11-183/230 | 6.5% | 20.4% | 49% | 57% |
| 東京芝2200m以上 | 7-13-13-74/107 | 6.5% | 30.8% | 26% | 54% |
| 半年以上の長期休養明け | 11-10-6-100/127 | 8.7% | 21.3% | 75% | 48% |
短い距離と東京ダートは避ける
コースと距離では、芝1200m以下(複勝率20.4%)とダート短距離、そして東京ダート(単勝回収率40%)が芳しくありません。キズナ産駒は中距離向きで、スピード一辺倒の条件では持ち味が出ません。
また前述のとおり、東京芝2200m以上は複勝率30.8%と走るように見えて単勝回収率26%。人気を裏切るので、長い直線の中長距離は評価を下げてください。
前で運べなかった馬・大敗明けは巻き返さない
前走4角10番手以下だった馬は複勝率20.1%。後方のまま終わった馬は、次走でも巻き返しにくい傾向があります。
前走7着以下の大敗馬も同様で、買い条件の「前走4〜6着」とはっきり線を引けます。半年以上あけた長期休養明けも複勝率21.3%・複勝回収率48%と割引が必要です。
キズナ産駒と騎手の相性
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ルメール | 34-21-7-37/99 | 34.3% | 62.6% | 89% | 82% |
| 川田将雅 | 24-17-15-38/94 | 25.5% | 59.6% | 67% | 80% |
| 坂井瑠星 | 33-23-9-83/148 | 22.3% | 43.9% | 92% | 91% |
| 西村淳也 | 24-16-12-61/113 | 21.2% | 46.0% | 225% | 116% |
| 戸崎圭太 | 21-18-12-49/100 | 21.0% | 51.0% | 129% | 99% |
目を引くのが西村淳也騎手。勝率21.2%・単勝回収率225%・複勝回収率116%と、単複ともに大きくプラスです。
最高配当を除いても単勝回収率175%を保つ、本記事で唯一「騎手で買える」条件です。キズナ産駒に騎乗していたら要注目です。
ルメール騎手(勝率34.3%)と川田将雅騎手(勝率25.5%)は信頼度こそ高いものの、人気を背負うため回収率は妙味に欠けます。軸として信頼し、配当は他で作る使い方が合います。
※戸崎圭太騎手の単勝回収率129%は最高配当1本の寄与が大きく、除外すると91%です。
キズナのプロフィール
キズナは2010年生まれの青鹿毛。父:ディープインパクト、母:キャットクイル、母父:ストームキャットという血統です。
名牝ファレノプシスの甥にあたる良血で、Northern Dancerの5×4のインブリードを持ちます。
現役時代は日本とフランスで通算16戦7勝。3歳で日本ダービーを制すると、フランスに遠征してニエル賞を勝利し、凱旋門賞は4着に善戦しました。
古馬になってからは大阪杯(当時G2の産経大阪杯)、京都記念を勝ち、天皇賞・秋やジャパンカップでも上位争いを演じています。
2015年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度の種付料は250万円という手頃な設定でしたが、そこからソングライン、ディープボンド、アカイイトといった活躍馬を次々と輩出しました。
2020年に初のリーディングサイアー2位、2024年からはリーディング1位に立ち、種付料は2000万円まで上昇。父ディープインパクト、祖父サンデーサイレンスに続く、親子3代のチャンピオンサイアーという史上初の快挙を達成しています。
キズナの血統構成
父はディープインパクト、母はキャットクイル、母父はストームキャット。ディープ系でありながら、母父ストームキャットの影響でパワーと骨量に恵まれているのが最大の特徴です。
父ディープインパクトの産駒は軽い芝の決め手勝負を得意としましたが、キズナ産駒はディープ系の切れ味に、ストームキャット由来のパワーと先行力が加わった万能型です。
本記事で見た「渋った芝で勝率が上がる」「ダート1800mもこなす」「先行力が武器」という性格は、すべてこのパワーの裏づけです。
その一方で、父ほど長い直線の決め手勝負には強くない。東京芝の中長距離が伸びないのは、この血統的な違いの表れと言えます。「ディープ系だから東京」と決めつけず、力の要る中距離で狙うのが正解です。
代表産駒① ソングライン
安田記念を連覇し、ヴィクトリアマイルも制したマイル女王で、キズナ産駒の名を一気に広めた牝馬GⅠ3勝馬です。2023年限りで現役を退き、ノーザンファームで繁殖牝馬入り。2025年1月には初仔となる牝馬が誕生しています。
代表産駒② ディープボンド
阪神大賞典を3連覇し、天皇賞・春でも好走した長距離の雄。フランスのフォワ賞も制し、キズナ産駒のスタミナとパワーを最もよく体現した1頭です。2024年の有馬記念を最後に引退し、京都競馬場で乗馬となりました。
代表産駒③ クイーンズウォーク
金鯱賞とローズS(GⅡ)、クイーンC(GⅢ)を勝ち、ヴィクトリアマイルでも2着に好走した現役の主役です。中団から差してくる脚質で、GⅠ初制覇が期待されています。
代表産駒④ サンライズジパング
みやこS(GⅢ)や地方交流の名古屋グランプリ、不来方賞を勝ったダートの中距離馬です。2歳時のJBC2歳優駿でも2着に好走し、芝血統のキズナ産駒がダートの一線級で戦えることを示しています。
まとめ:キズナ産駒の買い方
- 前走4〜6着が最強。単勝回収率116%、芝なら125%、芝×牝馬なら153%。「勝ち切れないが崩れない馬」を拾う
- 前走で先行していた馬が芝ダ問わず強い(芝の先行で勝率16.3%)。後方だった馬は割引
- 大物は牡馬、妙味は牝馬。好走率は牡馬が上だが回収率は牝馬(88%対82%)
- 得意コースは阪神芝・中山芝の1600〜1800m(単勝回収率140%超)。ダートは1800m以上
- 渋った芝は買い(重で勝率16.5%)。ただし渋ったダートは1800m以上限定
- 6歳以上は単勝回収率139%の穴。高齢で人気を落としてもしぶとい(単勝向き)
- 母父シンボリクリスエスは勝率18.5%と好相性だが勝ち馬8頭の少数依存。母父クロフネは割引
- 西村淳也騎手は単勝回収率225%。ルメール・川田は軸向き
- 消しは芝1200m以下・東京ダート・東京芝2200m以上。前走7着以下・前走4角10番手以下・長期休養明けも避ける
キズナは弱点の少ない優等生タイプの種牡馬です。だからこそ、市場が一瞬評価を落とす「前走4〜6着」と「牝馬」に妙味が集まります。予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。
出典:TARGET frontier JV





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