このページでは種牡馬ルーラーシップの産駒のこれまでの傾向や特徴、馬券で取り扱う上でのヒントを記載しています。
【参考】ルーラーシップ産駒のこれまでの傾向
(集計期間:2016.6.4~2024.3.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
8.2% | 16.1% | 24.7% | 66% | 74% |
◆牡馬×芝
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.1% | 19.3% | 29.2% | 59% | 74% |
馬券回収率が落ちるものの、複勝率は3割と優秀な数値。
これまでGⅠを制したキセキもドルチェモアも共に牡馬。
また、血統構成の項でも触れますが、ルーラーシップ自身がサンデーサイレンスを5代内に有していないという点が一つ特徴。
日本の芝への適性が高いサンデーサイレンスを持つ牝馬が配されることが多いため、芝成績のほうが優秀なのは自然の流れと言えます。
◆芝×良
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
8.6% | 17.2% | 26.2% | 57% | 73% |
◆芝×稍重
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
10.3% | 19.3% | 25.9% | 81% | 75% |
◆芝×重
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.2% | 15.3% | 25.4% | 62% | 73% |
◆芝×不良
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
6.9% | 14.9% | 24.8% | 65% | 63% |
「重」「不良」においては勝率は下降するものの、複勝率に関しては大きな変動はありません。
全体成績の複勝率は24.7%。
複勝率が20%を大きく下回る条件は
・牝馬×中京芝戦
・牝馬×中山ダート戦
・牝馬×小倉ダート戦
この3つくらいという特徴があります。
人気を集めた際の安定の条件は、牡馬から特定のコースで狙いを立てることです。
良績コースは新潟、中山、中京の3場。
◆芝×牡馬×新潟コース
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
42.4% | 60.6% | 78.8% | 107% | 108% |
◆芝×牡馬×中京コース
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
46.3% | 56.1% | 75.6% | 111% | 99% |
◆芝×牡馬×中山コース
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
48.0% | 64.0% | 72.0% | 97% | 88% |
直線は広いコースのほうが良績なのかなと思いつつも、東京コースではやや見劣ります。
◆芝×牡馬×東京コース
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
36.7% | 49.0% | 59.2% | 76% | 73% |
新潟の芝コースでは内外コースの影響はあまりなく好成績
◆未勝利戦×新潟芝コース
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
11.6% | 19.5% | 28.4% | 102% | 94% |
この中でも、外回り2000m戦の結果は目立つもの。
穴馬の激走も過去2回あり、前走着順をあまり気にせず狙ってみる価値はありそうです。
◆未勝利×新潟芝2000m
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
14.3% | 22.4% | 38.8% | 244% | 152% |
◆前走日本人騎手→外国人騎手
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
17.2% | 25.9% | 36.2% | 100% | 96% |
近年来日した中ではモレイラ騎手、レーン騎手の成績が中でも優秀。
モーリス産駒同様、日本競馬に対応し、馬を動かせるタイプの外国人騎手であれば基本的に好相性と考えていいでしょう。
日本人騎手では、何に乗っても成績優秀な川田騎手、ルメール騎手を除けば
武豊騎手
幸英明騎手
M.デムーロ騎手
岩田康誠騎手
と好相性です。
◆障害戦成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.4% | 21.7% | 32.1% | 94% | 84% |
複勝率は3割を超えと優秀な成績。
新たなジャンプスターの登場というのも期待されます。
通算20戦8勝。
主な勝ち鞍として、クイーンエリザベス2世C、日経新春杯、金鯱賞、AJCC、鳴尾記念。
超良血として注目を集めたものの、皐月賞には間に合わず、プリンシパルS1着を経て、日本ダービーではエイシンフラッシュの5着。
キャリアの中では6着以下なしという超堅実派の本格化は5歳から。
初戦となったAJCCを勝利すると、日経賞を経て、香港へ遠征。
クイーンエリザベス2世Cでは、逃げ馬不在のメンバー構成の中、スタートを決めて3番手インを確保。
4角を回ると最内が開き、スムーズな加速が叶ったルーラシップは後続を全く寄せ付けずに圧勝。
数少ないこの馬の能力をフルに活かしたレースと言えるかもしれません。
以降は勝ち星はないものの、馬券圏内を最後まで外さず。
5代血統表の中にサンデーサイレンスを持たずしても、上り最速で差してきたりとその能力は非凡であることを常に証明し続けてきましたが、致命的なまでにゲート難が玉に瑕と言える存在でした。
父はキングカメハメハ。
母はオークスをはじめ、天皇賞(秋)を制した名牝エアグルーヴという超良血。
兄弟馬にはフォゲッタブルやアドマイヤグルーヴにサムライハート。
姉の仔にはドゥラメンテがいたりと、同牝系内では活躍馬は枚挙に暇がないほどの名牝系でもあります。
5代内にサンデーサイレンスを持たないため、サンデー系繁殖牝馬の相手としては、絶好の旦那候補。
母がエアグルーヴであることから、サンデーサイレンスを持つ繁殖牝馬との組み合わせとなると、自然とドゥラメンテと類似配合になるゴージャス仕様とも言えます。
しかしこの組み合わせは、どことなく爆発力に欠けるのも確か。
ディープインパクトを父に持つ牝馬との相性も悪くありませんし、勝ち星を多く上げている組み合わせにはなりますが、配合としては少し重くなりがちな感も。
牡馬であれば芝の中長距離で結果を出せますが、牝馬の出世している産駒数が少し寂しく。
母父ディープで活躍しているのは、現状ビッグリボンとマスクトディーヴァのみ。
これまでの傾向の部分でも触れましたが、牡馬のほうが成績は優秀です。
母のコルコバードは中央5勝。
祖母のエンシェントヒルは中央7勝と優秀な母と祖母からの活力も味方に今後の活躍を期待したい一頭。
新馬戦は後に共同通信杯を勝つジャスティンミラノだったでので相手が悪く。
未勝利を抜けて1勝クラスでの勝ちっぷりが明らかに着差以上のもので素晴らしく。
序盤ポジションが取れないところが課題も、母父がステイゴールドであることやノーザンテーストのクロスを持っていることから、それを補って余りあるほどの成長に期待しています。
少し精神面でイライラするようなところがあるようなので、当日のテンションには要注意ですが、使われるレースは父同様どれも堅実に走ります。
終いの一脚が魅力でかなり安定的に差しても来られるので、展開が向きそうなときにはチャンスと見て。
当面は芝で使われると思いますが、精神面での課題と砂被りさえ大丈夫なら血統構成上はダートでも面白そうな存在かなと見ています。
祖母が短距離重賞3勝を挙げたビハインドザマスク。
この馬がまだ若駒の頃は、サンデーレーシングではなく日本ダイナーズクラブだったというオールドファンの心もくすぐるような存在。
秋華賞では、リバティアイランドを唯一脅かした存在と言ってもいいでしょうし、その前のローズSの内容は怪物級。
古馬初戦となった東京新聞杯では、不運も重なり負けた格好も勝ち馬とは0.4秒差。
この時のダメージが大きなものでなければいいなと心配になるところもありますが、能力だけならGⅠを勝てるだけのものはあると思います。
ローズSで負かしたブレイディヴェーグはエリザベス女王杯を制していますし、牡馬混合でどこまでといった見方もありますが、期待せずにはいられません。
◆キングカメハメハ産駒