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東京芝2000mは波乱を期待しにくい?|傾向・血統・枠順データ




結論:東京芝2000mは紛れがほとんど起きないコース

  • スタートから最初のコーナーまで約130m、平均11.7頭の少頭数で隊列が出だしから決まる
  • 全体の単勝回収率49%はJRAの主要コースで最も低い水準、123レースで7番人気以下の勝ちは6回だけ
  • 前走3着以内なら勝率18.2%・複勝率47.2%で、コース全体(8.6%・26.0%)のおよそ2倍
  • 中6週以上あけてきた馬は勝率13.1%、連闘〜中2週は勝率4.1%
  • 4角10番手以下は勝率1.9%で、直線525.9mでも後方一気は届かない

東京芝2000mのコースの特徴|最初のコーナーまで約130mで隊列が決まる

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・JRA平地
項目 数値
1周(Aコース) 2,083.1m
直線 525.9m(JRAで2番目の長さ)
スタート 1コーナー奥のポケット/最初のコーナー(2角)まで約130m
直線の坂 高低差約2mの上り坂
平均頭数 11.7頭
平均勝ちタイム 2:00.2
勝ち馬の平均上り3F 33.9秒
4角先頭の勝率 17.1%

スタートは1コーナー奥に張り出したポケットで、最初のコーナー(2角)までは約130mしかありません。

東京芝の他の距離が長い助走を取れるのに対して、この距離だけはゲートを出た直後にコーナーが迫ってきます。

外枠から前に行こうとすると、その130mのあいだに横へ動くぶんだけロスが出ます。

位置取りがスタート直後に決まってしまうのが、このコースの最大の特徴なのかなと。

そこから向正面の長い直線を進み、3〜4コーナーは下りながら加速していきます。

直線は525.9mあり、半ばに高低差約2mの上り坂が待っています。

平均頭数が11.7頭と少なめで、位置取りの取り合いも起きにくいコースです。

紛れの材料が少ないぶん、力量差がそのまま着順に出やすいケースが多いコースといえます。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・JRA平地
条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
全体 123-124-123-1052/1422 8.6% 17.4% 26.0% 49% 67%

コース全体の単勝回収率は49%、複勝回収率は67%です。

JRAの主要コースを横並びにしても、この49%より低いところは見当たりませんでした。

1番人気が勝率41.0%・複勝率76.2%と、東京の芝でいちばん順当に走るのがこのコースです。

勝ち馬の人気は中央値で2番人気、平均でも2.4番人気に収まっています。

123レースのうち、7番人気以下が勝ったのは6回だけです。

本命サイドで決まりやすいぶん、条件を絞っても単勝の妙味は出にくいコースになります。

穴を探しに行く場所ではなく、来る馬を高い確度で当てにいく場所という整理になります。

本記事の回収率の読み方

単勝回収率は、万馬券が1本混ざるだけで簡単に100%を超えます。

そこで本記事では、100%を超えた数字については最高配当を1走ぶん除いた値も確かめました。

1本の大穴に支えられているだけの数字は、そのつど注記しています。

東京芝2000mの枠順は内枠有利|ただし回収率では取れない

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・枠帯別
着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1〜3枠 44-36-41-325/446 9.9% 27.1% 49% 78%
4〜5枠 34-34-33-252/353 9.6% 28.6% 58% 70%
6〜8枠 45-54-49-475/623 7.2% 23.8% 45% 57%
集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・枠番別
着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 16-12-15-96/139 11.5% 30.9% 64% 73%
2枠 11-13-9-115/148 7.4% 22.3% 26% 54%
3枠 17-11-17-114/159 10.7% 28.3% 56% 104%
4枠 16-14-16-123/169 9.5% 27.2% 64% 80%
5枠 18-20-17-129/184 9.8% 29.9% 52% 61%
6枠 13-14-21-143/191 6.8% 25.1% 69% 54%
7枠 12-20-16-164/212 5.7% 22.6% 39% 73%
8枠 20-20-12-168/220 9.1% 23.6% 29% 44%

勝率で並べると、内から外へきれいに下がっていきます。

1〜3枠が9.9%、4〜5枠が9.6%、6〜8枠が7.2%という形です。

最初のコーナーまで約130mしかないので、外枠は最初から外を回らされます。

そのぶん脚を使わされるという理屈は、そのまま数字に出ているという感じです。

ただ、ここからが大事なところで、回収率で見ると内枠に妙味はありません

単勝回収率は1〜3枠が49%、6〜8枠が45%で、勝率ほどの差がついていません。

東京芝2000mの外枠不利は昔から言われていることなので、そのイメージはすでに人気に織り込まれています。

内枠の馬は買われて配当が縮み、外枠の馬は嫌われて配当が膨らむので、両者の回収率がならされてしまうという構図です。

同じ東京の芝でも1600mは1〜3枠の単勝回収率が118%、6〜8枠が45%と大きく割れていました。

このコースでは、その割れ方が起きていません。

枠は「有利だから買う」ではなく、他の条件が並んだときの上乗せ材料として見るのが実態に近いところです。

枠だけを単独で見るより、前走の位置取りや前走人気と組み合わせたほうが差がはっきり出ます。

※8枠は勝率9.1%と数字が落ちませんが、単勝回収率29%・複勝回収率44%と配当がまったく残りません。

※外の1頭が人気になっているレースでは、素直に買われて終わるケースが多いのだと思います。

※3枠の複勝回収率104%は、最高配当を1本除くと78%です。

東京芝2000mの脚質は前が止まらない|4角10番手以下は勝率1.9%

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・4コーナー通過順別
4角 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4角1番手(逃げ) 21-9-15-78/123 17.1% 36.6% 100% 92%
4角2〜4番手 52-65-45-278/440 11.8% 36.8% 51% 70%
4角5〜9番手 44-40-51-412/547 8.0% 24.7% 53% 74%
4角10番手以下 6-10-12-284/312 1.9% 9.0% 21% 39%

この表で使っているのは4コーナー通過順で、レースが終わるまで確定しない数字です。

出馬表の段階では分かりませんが、このコースがどういう競馬で決まっているかはよく見えます。

4角で10番手以下だった馬は勝率1.9%・複勝率9.0%しかありません。

直線525.9mという数字から後方一気を思い浮かべたくなりますが、実際にはほとんど届いていません。

4角先頭の勝率17.1%は東京の芝でも高いほうで、前に行った馬が止まらないコースといえます。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・4コーナー通過順×枠
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4角1番手(逃げ)×1〜3枠 10-3-5-17/35 28.6% 51.4% 182% 131%
4角1番手(逃げ)×4〜5枠 5-3-6-21/35 14.3% 40.0% 101% 100%
4角1番手(逃げ)×6〜8枠 6-3-4-40/53 11.3% 24.5% 45% 61%
4角2〜4番手×1〜3枠 19-21-16-92/148 12.8% 37.8% 56% 80%
4角2〜4番手×4〜5枠 11-17-13-60/101 10.9% 40.6% 43% 74%
4角2〜4番手×6〜8枠 22-27-16-126/191 11.5% 34.0% 52% 60%
4角5〜9番手×1〜3枠 14-9-15-121/159 8.8% 23.9% 43% 72%
4角5〜9番手×4〜5枠 15-12-12-114/153 9.8% 25.5% 47% 74%
4角5〜9番手×6〜8枠 15-19-24-177/235 6.4% 24.7% 62% 75%
4角10番手以下×1〜3枠 1-3-5-95/104 1.0% 8.7% 2% 64%
4角10番手以下×4〜5枠 3-2-2-57/64 4.7% 10.9% 85% 36%
4角10番手以下×6〜8枠 2-5-5-132/144 1.4% 8.3% 7% 22%

逃げの中身を枠で割ると、このコースの性格がはっきり出ます。

内枠から先手を取れた馬は勝率28.6%・複勝率51.4%で、単複とも回収率が100%を超えます。

同じ先頭でも6〜8枠からだと勝率11.3%・単勝回収率45%まで落ちます。

最初のコーナーが130m先にあるので、外から先手を主張すると、その時点で余計な脚を使ってしまいます。

内から素直に前へ出られたかどうかで、同じ逃げでも中身がまるで違うという感じです。

差し・追い込みのほうは、内を突いても外を回しても数字が伸びません。

※4角1番手の各行は35〜53走とサンプルが薄いので、参考値として見てください。

※4角1番手(逃げ)×1〜3枠の単勝回収率182%は、最高配当を1本除いても145%を保ちます。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・前走の4コーナー通過順別
前走4角 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走逃げ(1番手) 3-7-7-46/63 4.8% 27.0% 34% 100%
前走先行(2〜4番手) 34-30-33-194/291 11.7% 33.3% 83% 81%
前走中団(5〜9番手) 49-48-43-332/472 10.4% 29.7% 44% 69%
前走後方(10番手以下) 17-17-21-291/346 4.9% 15.9% 45% 56%

こちらは前走の4コーナー通過順なので、出馬表と競馬新聞の段階で確認できます。

前走で前を取れていた馬ほど数字がよく、前走後方だった馬は勝率4.9%・複勝率15.9%まで落ちます。

ただし前走先行と前走中団の差はそれほど大きくありません。

はっきり割れるのは後方に置かれていた組なので、前走で後方だった馬を割り引くという使い方が実際的です。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・前走の4コーナー通過順×枠
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走逃げ(1番手)×1〜3枠 3-3-3-8/17 17.6% 52.9% 127% 170%
前走逃げ(1番手)×4〜5枠 0-1-2-14/17 0.0% 17.6% 0% 106%
前走逃げ(1番手)×6〜8枠 0-3-2-24/29 0.0% 17.2% 0% 54%
前走先行(2〜4番手)×1〜3枠 9-10-11-68/98 9.2% 30.6% 55% 103%
前走先行(2〜4番手)×4〜5枠 12-9-11-37/69 17.4% 46.4% 62% 82%
前走先行(2〜4番手)×6〜8枠 13-11-11-89/124 10.5% 28.2% 115% 63%
前走中団(5〜9番手)×1〜3枠 18-16-11-98/143 12.6% 31.5% 39% 83%
前走中団(5〜9番手)×4〜5枠 10-10-11-91/122 8.2% 25.4% 38% 63%
前走中団(5〜9番手)×6〜8枠 21-22-21-143/207 10.1% 30.9% 52% 63%
前走後方(10番手以下)×1〜3枠 7-2-10-97/116 6.0% 16.4% 42% 45%
前走後方(10番手以下)×4〜5枠 7-5-5-66/83 8.4% 20.5% 121% 83%
前走後方(10番手以下)×6〜8枠 3-10-6-128/147 2.0% 12.9% 4% 49%

いちばんはっきりしているのが、前走後方だった馬が外枠を引いたときの落ち方です。

前走後方×6〜8枠は勝率2.0%・単勝回収率4%で、この記事のなかで最も厳しい数字になりました。

後ろから行く馬が外枠だと、130mでポジションも取れず、そのまま外を回るだけで終わってしまうのだと思います。

逆に前走先行だった馬は、外枠でも単勝回収率115%が残っています。

前に行ける馬なら外枠でも見限らなくていい、という読み方ができます。

※前走で逃げていた馬はどの枠も17〜29走しかなく、参考値として見てください。

※前走先行×6〜8枠の115%は、最高配当を1本除くと40%まで下がります。

※前走後方×4〜5枠の121%も、同じく除外後65%です。

※どちらも高配当1本の色が濃く、狙って取りにいける数字ではありません。

東京芝2000mの上がりの傾向|33秒台が勝ち負けの線

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・上り3F別
上り3F 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
33.4秒以内 32-17-12-46/107 29.9% 57.0% 149% 150%
33.5〜34.4秒 72-82-76-334/564 12.8% 40.8% 76% 102%
34.5秒以上 19-25-35-672/751 2.5% 10.5% 15% 28%

上がりが34.5秒以上かかった馬は勝率2.5%です。

この時計になった時点で、勝負にならないという状態になります。

2000mでもマイル並みの上がりが要るというのが、東京の芝の共通した性格なのかなと。

とはいえ上がり3Fはレースが終わるまで確定しないので、出馬表の段階では前走の上がり3F順位を代わりのものさしとして使います。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・前走の上がり3F順位別
前走の上がり 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走上がり3位以内 72-63-53-304/492 14.6% 38.2% 74% 77%
前走上がり1位 29-25-25-113/192 15.1% 41.1% 66% 71%
前走上がり2〜3位 43-38-28-191/300 14.3% 36.3% 79% 81%
前走上がり3位以内×中6週以上 44-35-23-133/235 18.7% 43.4% 88% 80%
前走上がり4〜6位 22-30-30-261/343 6.4% 23.9% 59% 85%
前走上がり7位以下 9-9-21-296/335 2.7% 11.6% 19% 44%

前走でメンバー3位以内の上がりを使えていた馬は、コース全体を大きく上回ります。

勝ち星は68頭に散らばっていて、毎週のように該当馬が出る使い勝手のいい目安です。

前走で上がり7位以下だった馬は勝率2.7%まで落ちるので、ふるいとしての切れ味は十分あります。

間隔をあけてきた馬と重なると、勝率は2割近くまで伸びます。

ただし単勝回収率74%・複勝回収率77%で、回収率の面では取れていません。

配当を取りにいく材料ではなく、軸を決めるためのふるいとして使うのが向いています。

※上がり最速だった組と2〜3位だった組で、成績にほとんど差がありません。

※東京の芝1600mでは2〜3位のほうに妙味が出ましたが、2000mではその偏りは見られませんでした。

東京芝2000mで買える種牡馬|キタサンブラック産駒が勝率27.1%

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・25走以上/勝ち星トップ5
種牡馬 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
父:エピファネイア 13-9-9-42/73 17.8% 42.5% 114% 79%
父:キタサンブラック 13-4-5-26/48 27.1% 45.8% 84% 87%
父:キズナ 10-13-3-46/72 13.9% 36.1% 37% 97%
父:レイデオロ 6-3-3-29/41 14.6% 29.3% 82% 47%
父:リアルスティール 6-2-6-21/35 17.1% 40.0% 56% 182%

勝ち星の多い順に並べると、エピファネイア産駒とキタサンブラック産駒が13勝で並びます。

ただし中身はかなり違います。

キタサンブラック産駒は勝率27.1%で、これはコース全体(8.6%)の3倍を超える数字です。

しかも13勝が13頭に分かれていて、同じ馬が稼いだ数字ではありません。

父:ブラックタイド、母父:サクラバクシンオーという構成から、スピードと持続力が同居した産駒が出やすいのが、この舞台に向く理由なのかなと。

エピファネイア産駒は勝率17.8%・複勝率42.5%で、こちらは走る数が多いぶん負けも織り込んだ数字になります。

単勝回収率114%は最高配当を1本除くと72%まで下がるので、回収率で買う根拠にはなりません。

キズナ産駒は勝率13.9%で、複勝率36.1%と2〜3着も拾ってきます。

単勝回収率37%と勝ち味に遅いところがあるので、複勝やワイド、3連系の軸として使う形が合います。

トップ5から漏れましたが、スワーヴリチャード産駒は25走で6勝、勝率24.0%・複勝率52.0%と数字だけなら最上位です。

数が集まるにつれてどう動くか、更新のたびに追いかけていきたいところです。

一方でゴールドシップ産駒は、このコースでの出走数が最も多いのに勝率3.4%にとどまります。

ただし3着が14回あって複勝率は23.6%まで戻すので、勝ち切るより3着までというタイプの出方をしています。

タフな展開でこそ持ち味が出る産駒が多く、上がりの速さを問われるこの舞台とは噛み合いにくいのかなと。

※6勝で並ぶサートゥルナーリア産駒(26走・勝率23.1%)とスワーヴリチャード産駒(25走・勝率24.0%)は、走数の多い順で表から外れました。

※リアルスティール産駒の複勝回収率182%は、最高配当を1本除くと64%まで下がります。

※高配当1本の色が濃いので、こちらは買いの根拠にはできません。

東京芝2000mの母父はキングカメハメハが最有力

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・25走以上/勝ち星トップ5
母父 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
母父:キングカメハメハ 13-12-8-52/85 15.3% 38.8% 53% 83%
母父:ディープインパクト 10-9-6-67/92 10.9% 27.2% 73% 58%
母父:ハーツクライ 4-3-4-29/40 10.0% 27.5% 52% 57%
母父:マンハッタンカフェ 4-1-3-17/25 16.0% 32.0% 73% 90%
母父:ハービンジャー 3-6-3-29/41 7.3% 29.3% 32% 40%

母父はキングカメハメハが最多勝で、そのまま最有力でもあります。

勝率15.3%・複勝率38.8%と、走数の多さのわりに数字が落ちません。

母系からパワーとスピードの持続力が入る配合は、この舞台でそのまま加点材料になります。

母父ディープインパクトは出走数こそ最多ですが、複勝率27.2%とコース全体を少し上回る程度にとどまります。

母父マンハッタンカフェは走数が薄いものの勝率16.0%で、母系にスタミナが入る形もこのコースでは悪くありません。

母父ハービンジャーは単勝回収率32%・複勝回収率40%で、配当面ではいちばん割引が必要なところです。

※表は25走以上でそろえているので、11走で4勝の母父アドマイヤムーンのような少数サンプルは外しています。

※母父はいずれも25〜92走とサンプルが薄めなので、傾向の目安として見てください。

東京芝2000mは前走東京芝組が中心|前走ダートは奮わない

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・前走の舞台別
前走 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走も東京芝2000m 20-22-16-120/178 11.2% 32.6% 43% 61%
前走東京芝 35-38-33-288/394 8.9% 26.9% 56% 79%
前走中山芝 25-29-33-196/283 8.8% 30.7% 35% 74%
前走関西芝 12-12-8-80/112 10.7% 28.6% 39% 71%
前走ローカル芝 30-22-25-228/305 9.8% 25.2% 79% 66%
前走ダート 1-1-5-74/81 1.2% 8.6% 23% 20%

同じコースを使ってきた馬が勝率11.2%と、いちばん信頼できます。

スタート直後のコーナーへの入り方に慣れが要るので、コース経験がそのまま加点になるのかなと。

ただし単勝回収率43%で、その信頼はきっちり人気に反映されています。

前走ダートからの芝替わりは勝率1.2%・複勝率8.6%で、条件戦で人気がなくても手は出しづらいところです。

※前走ローカル芝の79%が最も高いものの、100%には届いていません。

※どこから来たかで妙味が変わるコースではない、という整理になります。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・距離変更別
距離変更 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
距離短縮 16-10-18-112/156 10.3% 28.2% 117% 88%
同距離 46-59-47-370/522 8.8% 29.1% 42% 69%
距離延長 41-33-39-386/499 8.2% 22.6% 45% 64%

距離変更では短縮がわずかに上ですが、大きな差ではありません。

延長は複勝率22.6%と少し落ちる程度で、決定的な軸にはなりませんでした。

※距離短縮の単勝回収率117%は、最高配当を1本除くと57%です。

※前走2200m以上からの短縮に高配当が1本入っているだけなので、狙って買う形ではありません。

東京芝2000mは前走3着以内と中6週以上が走る|前走大敗馬の巻き返しは起きにくい

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・前走着順別
前走着順 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1〜3着 64-60-42-186/352 18.2% 47.2% 78% 97%
前走1〜3着×10頭以下 28-26-18-48/120 23.3% 60.0% 109% 89%
前走1〜3着×14頭以上 16-17-10-84/127 12.6% 33.9% 56% 113%
前走4〜6着 24-25-31-207/287 8.4% 27.9% 31% 61%
前走7着以下 15-17-31-468/531 2.8% 11.9% 49% 56%

このコースでいちばん確かな目安が、前走の着順です。

前走3着以内だった馬は勝率18.2%・複勝率47.2%で、コース全体(勝率8.6%・複勝率26.0%)のおよそ2倍あります。

勝ち星は60頭に散らばっているので、特定の1頭が押し上げている数字ではありません。

面白いのは、前走4〜6着から前走7着以下へ落ちるときの下がり方です。

前走7着以下だと勝率2.8%・複勝率11.9%まで落ち、巻き返しがほとんど起きていません。

東京の芝1600mでは前走大敗の馬が内枠を引いたときに穴を出していましたが、2000mではその筋が消えます。

スタート直後に隊列が決まって、あとは力量どおりに進む形になりやすいので、前走で負けた馬に流れが向く余地が小さいのかなと。

もうひとつ確認しておきたいのが頭数です。

このコースは平均11.7頭と少なく、10頭以下の少頭数戦が珍しくありません。

相手が薄くなるぶん前走上位馬の信頼度が上がり、10頭以下なら複勝率60.0%まで届きます。

同じ前走3着以内でも14頭以上のレースだと勝率12.6%まで下がるので、頭数の確認は先にしておきたいところです。

※前走1〜3着の単勝回収率78%は、最高配当を1本除いても71%と大きくは動きません。

※大穴に支えられた数字ではなく、素直に確度が高い形という理解でいいと思います。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・前走人気別
前走人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1番人気 28-26-18-69/141 19.9% 51.1% 61% 88%
前走2〜3番人気 32-25-28-117/202 15.8% 42.1% 76% 81%
前走4〜6番人気 32-31-20-182/265 12.1% 31.3% 108% 95%
前走4〜6番人気×前走1〜3着 22-19-8-49/98 22.4% 50.0% 99% 131%
3〜6枠×前走4〜6番人気 19-10-11-79/119 16.0% 33.6% 194% 139%
前走7番人気以下 11-20-38-496/565 1.9% 12.2% 18% 49%

このコースで唯一、配当のほうに寄っているのが前走人気の軸です。

勝率だけを見れば前走1番人気だった組が19.9%でいちばん上になります。

ところが単勝回収率は61%しかなく、当たっても配当が残りません。

勝ち馬の人気を並べると、前走1番人気だった組は最も人気を落とした勝ち馬でも4番人気まででした。

一方で前走4〜6番人気だった組は勝率12.1%に下がるのに、単勝回収率は108%まで上がります

こちらは勝ち馬の人気の中央値が2番人気で、10番人気や13番人気での勝ちも出ています。

勝率が落ちるのに回収率が上がるということは、人気薄が突っ込んでくる形ということになります。

前走で人気を裏切っていない範囲、つまり前走4〜6番人気で3着以内なら勝率22.4%・複勝率50.0%です。

人気の盲点になりやすいので、複勝やワイド、3連系の軸としても組み込みやすいところです。

※前走4〜6番人気の単勝回収率108%は、最高配当を1本除くと73%まで下がります。

※3〜6枠に絞った194%のほうは、除外後も116%を保ちます。

※ただし最高配当1本が全体の41%を占めており、単勝で回し続けられる水準とまでは言えません。

※複勝側は除外後105%なので、こちらは素直に信頼していいところです。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・レース間隔別
レース間隔 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中6週以上 66-50-43-343/502 13.1% 31.7% 85% 89%
中6週〜3か月 49-38-32-225/344 14.2% 34.6% 96% 102%
同距離×牡馬(セン馬含む)×中6週〜3か月 18-15-13-62/108 16.7% 42.6% 93% 138%
前走1〜3着×中6週以上 38-32-19-101/190 20.0% 46.8% 84% 105%
3か月超 17-12-11-118/158 10.8% 25.3% 60% 61%
中3〜5週 21-33-24-207/285 7.4% 27.4% 51% 78%
連闘〜中2週 16-19-37-318/390 4.1% 18.5% 14% 38%

間隔でこれだけ差が出るコースは、そう多くありません。

中6週以上あけてきた馬は勝率13.1%、連闘〜中2週は勝率4.1%という開きがあります。

単勝回収率でも85%と14%で、比べものにならない差になりました。

2000mという距離を、詰まった間隔で使われた状態でこなすのは楽ではないということなのかなと。

直線525.9mで最後にもうひと踏ん張りを求められるので、余力の残り具合がそのまま出るのだと思います。

中6週〜3か月に区切ると複勝回収率102%、そこから同距離ローテの牡馬(セン馬含む)に限ると複勝回収率138%です。

この形は最高配当を1本除いても107%を保ち、複勝圏に来た馬も43頭に分かれています。

前走3着以内と重なれば勝率20.0%・複勝率46.8%で、軸としての確度がさらに上がります。

※中6週以上の単勝回収率85%は、最高配当を1本除くと66%です。

※3か月超まで延びると勝率10.8%・複勝率25.3%と落ちるので、あけすぎもプラスにはなりません。

東京芝2000mの牝馬は勝率5.6%|混合戦中心の番組が効いている

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・性別
性別 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
牡馬(セン馬含む) 97-95-85-678/955 10.2% 29.0% 60% 75%
牝馬 26-29-38-374/467 5.6% 19.9% 27% 49%
牡馬(セン馬含む)×前走1〜3着 47-44-29-121/241 19.5% 49.8% 82% 95%
牝馬×前走1〜3着 17-16-13-65/111 15.3% 41.4% 70% 102%

牡馬(セン馬含む)が勝率10.2%、牝馬が5.6%で、性別の差ははっきり出ています。

理由は番組の組み方にあります。

東京芝2000mの牝馬限定戦はフローラステークスと下級条件の一部だけで、残りはすべて牡馬相手の混合戦です。

斤量差だけでは埋めきれない相手関係になりやすい、というのが実態に近いのかなと。

ただし牝馬を一律に嫌う必要はありません。

前走3着以内だった牝馬は勝率15.3%・複勝回収率102%まで戻ります。

牡馬の同条件(勝率19.5%)には届かないものの、複勝やワイド、3連系の軸としては十分に使えます。

牝馬で切るのではなく、前走で通用していたかどうかで切るのが、このコースに合った判断になります。

※牡馬の行にはセン馬を含めています。

※牝馬×前走1〜3着の複勝回収率102%は、最高配当を1本除くと65%です。

東京芝2000mの年齢別成績|6歳以上は集計期間中0勝

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・年齢別
年齢 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
2歳 42-42-43-330/457 9.2% 27.8% 33% 66%
3歳 51-48-39-357/495 10.3% 27.9% 50% 70%
4歳 23-17-25-153/218 10.6% 29.8% 98% 73%
5歳 7-13-10-116/146 4.8% 20.5% 63% 58%
6歳以上 0-4-6-96/106 0.0% 9.4% 0% 49%

2歳から4歳までは勝率9〜10%台で横並びです。

2歳戦は新馬と未勝利が中心で、単勝回収率33%と人気どおりに決まりやすいところがあります。

変化が出るのは5歳からで、勝率4.8%・複勝率20.5%まで落ちます。

6歳以上は集計期間中0勝で、複勝率も9.4%です。

上がり33秒台を求められる舞台なので、ピークを過ぎた馬にはそのまま厳しく出ます。

4歳が単勝回収率98%と最も高く見えますが、これは高配当1本で持ち上がった数字です。

年齢は「若いほうがいい」というより、5歳を境に見方を変えるくらいの使い方が合っています。

※4歳の単勝回収率98%は、最高配当を1本除くと55%まで下がります。

※6歳以上は0勝ですが、2着4回・3着6回はあるので、ヒモまで完全に消えているわけではありません。

東京芝2000mのクラス別平均勝ちタイムと馬場状態別成績

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・1着馬の平均タイム
クラス 稍重
新馬 2:02.3 2:02.2
未勝利 2:00.8 2:01.5
1勝クラス 1:59.5 2:01.8
2勝クラス 1:59.5 2:00.4
3勝クラス 1:58.8
リステッド 1:58.2 1:58.0
G2 1:59.0
G1 1:57.0

新馬から1勝クラスまでで、ざっと3秒近く縮まります。

上級条件は1分58秒前後、G1になると1分57秒台という目安になります。

良馬場と稍重の差は、未勝利と2勝クラスでは1秒以内におさまっています。

1勝クラスだけ稍重で2分01秒台まで落ちますが、こちらは3走ぶんの平均です。

※G2はフローラステークス、G1は天皇賞(秋)で、それぞれ3走ぶんの平均です。

※稍重・重のマスはサンプルが少なめなので、参考値として見てください。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・馬場状態別
馬場 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
110-111-109-951/1281 8.6% 25.8% 50% 68%
稍重 12-12-13-89/126 9.5% 29.4% 43% 56%
1-1-1-12/15 6.7% 20.0% 49% 42%
不良 0-0-0-0/0

集計期間中、重は1レース、不良は施行がありませんでした。

良と稍重で成績はほとんど変わらず、馬場の渋りで傾向が動くコースではなさそうです。

時計がかかって力の要る馬場になったとき、どう変わるのかは今後のデータを待ちたいところです。

東京芝2000mの騎手成績|ルメール騎手の勝率38.2%

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・25鞍以上/勝ち星上位
騎手 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ルメール 26-17-8-17/68 38.2% 75.0% 91% 88%
横山武史 10-7-3-44/64 15.6% 31.2% 90% 59%
戸崎圭太 8-14-13-33/68 11.8% 51.5% 37% 97%
北村宏司 6-3-7-29/45 13.3% 35.6% 48% 146%
津村明秀 4-4-7-40/55 7.3% 27.3% 44% 60%

ルメール騎手が勝率38.2%・複勝率75.0%と別格です。

ただし単勝回収率91%・複勝回収率88%で、信頼度は圧倒的でも妙味はありません。

買い目の中心に据えるというより、切りにくい1頭として扱うのが実際の使い方になります。

戸崎圭太騎手は勝率11.8%に対して複勝率51.5%と、2〜3着を拾ってくるタイプの成績です。

妙味という意味で目を引くのは北村宏司騎手で、複勝回収率146%が残っています。

複勝回収率は最高配当を1本除いても100%を保つので、ヒモに置く価値はありそうです。

※騎手はいずれも45〜68鞍とサンプルが薄めです。

※サンプルがさらに集まり次第、更新の際に触れていきたいと思います。

東京芝2000mの人気別信頼度|1番人気の複勝率76.2%

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m・当日人気別
人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 50-26-17-29/122 41.0% 76.2% 84% 89%
2〜3番人気 52-45-31-118/246 21.1% 52.0% 90% 79%
4〜6番人気 15-44-50-257/366 4.1% 29.8% 44% 77%
7番人気以下 6-9-25-648/688 0.9% 5.8% 31% 53%

この表は買い条件ではなく、1番人気をどこまで信頼できるかを確認するための参考情報です。

1番人気の勝率41.0%・複勝率76.2%は、東京の芝でいちばん高い水準になります。

3番人気までで勝ち星の8割強、複勝圏のおよそ6割を占めています。

4〜6番人気の勝率が4.1%まで落ちるのが、このコースの堅さをよく表しています。

上位人気を軸から外す発想は、ここでは分が悪いと考えたほうがよさそうです。

東京芝2000mの消し条件

出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。

集計期間:2023.10.7〜2026.6.14/東京芝2000m
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
連闘〜中2週×前走4着以下 4-8-22-288/322 1.2% 10.6% 3% 27%
前走ダート 1-1-5-74/81 1.2% 8.6% 23% 20%
前走7番人気以下 11-20-38-496/565 1.9% 12.2% 18% 49%
前走後方(10番手以下)×6〜8枠 3-10-6-128/147 2.0% 12.9% 4% 49%
前走上がり7位以下 9-9-21-296/335 2.7% 11.6% 19% 44%

最も強い消しは詰めたローテで前走も4着以下だった馬で、勝率1.2%・単勝回収率3%です。

間隔を詰めて使われて結果も出ていない状態では、ここで巻き返す形が作れません。

前走7番人気以下は勝率1.9%・複勝率12.2%で、人気を落としていた馬の一発もほぼ起きていません。

前走で人気がなかった馬が突然走るには、展開の助けか位置取りの利が要ります。

スタート直後に隊列が固まってしまうこのコースでは、その助けが生まれにくいのだと思います。

前走後方だった馬が外枠に入った形は勝率2.0%で、この記事のなかで最も数字が出ていません。

年齢と性別の割引については、それぞれの章のとおりです。

※消しは単独より組み合わせで判断するほうが安全です。

※前走大敗馬でも、間隔をあけて立て直してきたなら扱いは変わります。

まとめ:東京芝2000mはどういうコースか

東京芝2000mの押さえどころ

  • スタートから最初のコーナーまで約130mしかなく、隊列が出だしで決まってしまうコースです
  • 平均11.7頭の少頭数も重なって、紛れの材料がほとんどありません
  • コース全体は単勝回収率49%・複勝回収率67%で、JRAの主要コースでも最も配当が残りにくいコースです
  • 集計期間の123レースで、7番人気以下が勝ったのは6回だけです
  • 1番人気は勝率41.0%・複勝率76.2%で、東京の芝でいちばん順当に決まります
  • 内枠有利は勝率に出ますが、単勝回収率は1〜3枠49%・6〜8枠45%とほぼ差がなく、すでに人気に織り込まれています
  • 4角で10番手以下だった馬は勝率1.9%で、直線525.9mでも後方一気はほとんど決まりません
  • 前走3着以内が最も確かな目安で、勝率18.2%・複勝率47.2%まで上がります
  • 中6週以上の間隔も効き、勝率13.1%に対して連闘〜中2週は4.1%です
  • 種牡馬ではキタサンブラック産駒が勝率27.1%、母父ではキングカメハメハが最多勝です
  • 牝馬は勝率5.6%と見劣りますが、前走3着以内なら15.3%まで戻ります
  • 詰めたローテの前走大敗馬・前走7番人気以下・前走ダート・6歳以上は割引です

東京の長い直線から後方一気を思い浮かべると、まず外れるコースです。

最初のコーナーまで約130mで隊列が決まり、そのまま力量どおりに進むケースが多くなります。

予想で確認したいのは、前走で3着以内に来ていることと、間隔をあけてきていることの2つです。

この2つがそろった馬を軸にして、複勝やワイド、3連系を組み立てるのがこのコースの現実的な向き合い方かなと。

単勝で大きく取りにいく舞台ではない、と割り切ってしまったほうが結果につながると思います。

データは開催のたびに動くので、傾向に変化があればそのつど更新していきます。

予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。

出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.10.7〜2026.6.14、東京芝2000m・JRA平地)

Tokuma

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