このページでは、福島競馬芝2600mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
スタートは向正面2コーナー寄りの位置からで最初の2Fはポジション取りのためにラップは早めも、その後はゆったりと流れることがセオリーとなります。
スタミナ面はもちろんのこと、独特の適性が求められる舞台で、過去にこの舞台で好走歴があれば、近走奮わずとも巻き返しが叶うことも考えられる舞台となります。
過去には頭数がそれほど揃わず、枠順別で大きなバイアスというのは発生しなかったものの、近年は頭数も揃うようになり、2枠と3枠であったりと内有利であることが浮き彫りになってきた印象。
コーナーを6回使うので、コース形態を考えれば内有利になることはセオリーということができるでしょう。
ただし1枠の成績は凹み気味、Bコース使用になると、荒れている芝を長いこと走らされることから、成績が芳しくありません。
その日や開催が内伸びができるかどうかのチェックは事前にチェックが必要となります。
◆枠順別成績
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3-4-2-41/50 | 6.0% | 14.0% | 18.0% | 77% | 81% |
2枠 | 6-4-4-39/53 | 11.3% | 18.9% | 26.4% | 61% | 153% |
3枠 | 6-4-5-41/56 | 10.7% | 17.9% | 26.8% | 45% | 70% |
4枠 | 4-4-3-47/58 | 6.9% | 13.8% | 19.0% | 84% | 55% |
5枠 | 4-4-5-47/60 | 6.7% | 13.3% | 21.7% | 56% | 46% |
6枠 | 5-4-4-50/63 | 7.9% | 14.3% | 20.6% | 95% | 55% |
7枠 | 4-4-4-54/66 | 6.1% | 12.1% | 18.2% | 41% | 37% |
8枠 | 3-5-7-52/67 | 4.5% | 11.9% | 22.4% | 20% | 65% |
クラス | 良 | やや重 | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
未勝利戦 | 2:41.0 | 2:44.3 | – | – |
1勝クラス | 2:41.7 | 2:42.8 | – | – |
2勝クラス | 2:41.1 | 2:44.3 | – | – |
種牡馬成績 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ゴールドシップ | 8-4-10-34/56 | 14.3% | 21.4% | 39.3% | 167% | 115% |
オルフェーヴル | 6-1-6-14/27 | 22.2% | 25.9% | 48.1% | 172% | 127% |
キズナ | 3-2-3-16/24 | 12.5% | 20.8% | 33.3% | 50% | 88% |
ディープインパクト | 2-1-1-21/25 | 8.0% | 12.0% | 16.0% | 54% | 26% |
キタサンブラック | 2-0-0-6/8 | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 247% | 50% |
ステイゴールド産駒であるゴールドシップやオルフェーヴル、この2頭の産駒成績が大変優秀で高い適性を秘めていると表から分かります。
特にゴールドシップ産駒に関しては、狙って使われることが多く、出走数も断然。
そのうえで複勝率も4割近くという成績。
オルフェーヴル産駒に関しては複勝率が5割近くと恐るべしステイゴールド系ということが言えます。
他でもキズナ産駒も複勝率、回収率は良く、キタサンブラック産駒は今後の推移は慎重に見極めたいものの、プリンスリーギフト系の血を持つので、繁殖牝馬の血統にもよるところも大きいですが、相性自体は悪くないと考えます。
母父成績 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
キングカメハメハ | 3-2-1-15/21 | 14.3% | 23.8% | 28.6% | 158% | 72% |
ロージズインメイ | 3-0-0-11/14 | 21.4% | 21.4% | 21.4% | 116% | 38% |
ティッカネン | 2-0-0-3/5 | 40.0% | 40.0% | 40.0% | 1318% | 280% |
ディープインパクト | 1-4-1-23/29 | 3.4% | 17.2% | 20.7% | 62% | 57% |
ブライアンズタイム | 1-3-1-9/14 | 7.1% | 28.6% | 35.7% | 22% | 488% |
突出した成績を持つ馬は集計期間内ではおらず。
ティッカネンの回収率が抜けているのは、ウインエアフォルク(ゴールドシップ産駒)一頭でマークしているもの。
ブライアンズタイムの複勝率が高いのは、ロベルト由来の粘りや踏ん張りゆえのものでしょう。
騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
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田辺裕信 | 4-2-0-3/9 | 44.4% | 66.7% | 66.7% | 202% | 125% |
丹内祐次 | 4-1-4-10/19 | 21.1% | 26.3% | 47.4% | 50% | 98% |
菱田裕二 | 2-4-0-7/13 | 15.4% | 46.2% | 46.2% | 61% | 117% |
丸山元気 | 2-2-2-14/20 | 10.0% | 20.0% | 30.0% | 103% | 88% |
石橋脩 | 2-2-0-5/9 | 22.2% | 44.4% | 44.4% | 284% | 100% |
地元出身の田辺騎手の成績と丹内騎手の勝利数が集計期間内では同数。
しかし回収率ベースでは田辺騎手が圧倒的。
菱田裕二騎手も連対率が大変優秀で、複勝回収率はプラスをマーク。
今年はテーオーロイヤルと共に天皇賞春を制していますし、田辺騎手にも言えることですが、馬のリズムを大切にできる騎手の成績が安定してくる舞台かと思います。
・2枠、3枠の成績が比較的良好
・Bコース使用の際の1枠成績が不振
・ステイゴールド系は良く走る(繁殖側もチェック)
・母父成績に大きなばらつきはない
・田辺騎手が成績優秀、馬のリズム重視の騎手成績が良い