結論:小倉ダート1000mは「ゲートの巧拙」で決まるコース
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1周(ダート) | 1,445.4m |
| 直線 | 291.3m |
| コース全体の高低差(ダート) | 2.9m |
| ゴール前の坂 | なし(平坦) |
| スタート | 向正面の左/3コーナーまで約365m・下り |
| 平均頭数 | 13.5頭 |
| 平均勝ちタイム | 58.3秒 |
| 勝ち馬の平均上り3F | 35.6秒 |
| 4角先頭の勝率 | 52.9% |
小倉のダートは右回りで、1周1,445.4m、直線は291.3mです。
1周の長さはJRAでは小さいほうから数えたほうが早く、コーナーの半径もそのぶん小さくなります。
そして小倉の骨格は、コースの頂上が2コーナー付近にあり、そこから3〜4コーナーにかけてゆるく下っていることです。
ダート1000mのスタート地点は向正面の左、ちょうどその下り坂の入り口にあたります。
最初の3コーナーまでは約365mで、その全区間が下りです。
下りで勝手に加速がつくため、テンからラップは一切緩まず、先行争いは短い直線区間のうちに決着します。
3〜4コーナーは外へ膨らみにくいスパイラルカーブなので、下ってきた勢いをそのまま保って直線に向けます。
その直線291.3mは平坦で、前に行った馬が止まる材料がどこにもありません。
つまり位置取りの勝負がゲートを出た直後の数百mで終わってしまうのが、このコースの成り立ちです。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 87-87-88-889/1151 | 7.6% | 15.1% | 22.8% | 93% | 78% |
全体では勝率7.6%・複勝率22.8%です。
小倉の開催は夏(6〜9月)と冬(1〜3月)に分かれており、集計期間では2月と7月の施行が中心になっています。
ほとんどのレースが14頭立てのフルゲートで組まれる点も、序盤の位置取り争いを激しくする一因かなと。
| 枠 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜2枠 | 13-20-20-119/172 | 7.6% | 30.8% | 133% | 92% |
| 3〜4枠 | 22-29-23-240/314 | 7.0% | 23.6% | 73% | 93% |
| 5〜6枠 | 28-19-25-257/329 | 8.5% | 21.9% | 82% | 71% |
| 7〜8枠 | 24-19-20-273/336 | 7.1% | 18.8% | 103% | 65% |
複勝率は1〜2枠の30.8%が最上位で、そこから外へ行くほどきれいに下がります。
単勝回収率の133%は万馬券1本の影響が大きく、その1本を除くと水準を大きく割り込みます。
妙味の話は割り引くとして、複勝率が内から外へ一直線に落ちる形そのものは信用してよさそうです。
理由は、枠ごとにどこまで位置を取れているかを見ると輪郭がはっきりします。
| 枠 | 4角で先頭に立てた割合 | 4角4番手以内に付けられた割合 |
|---|---|---|
| 1〜2枠 | 12.2% | 36.6% |
| 3〜4枠 | 8.0% | 34.4% |
| 5〜6枠 | 6.4% | 32.5% |
| 7〜8枠 | 6.0% | 32.4% |
4角で先頭に立てた割合は1〜2枠の12.2%が最も高く、7〜8枠の6.0%のちょうど2倍です。
ダートの短距離は外枠のほうが砂を被らずに出していけるというイメージがありますが、この舞台では逆になります。
発走してすぐ下り坂に入るので、外から被せにいくより、内でロスなく加速できたほうが先手を取りやすいのだと考察できます。
外枠から押し切る馬もいますが、そういう競馬は鮮やかに映るぶん人気に織り込まれやすく、7〜8枠の複勝回収率は65%まで落ちています。
| 4角の位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4角1番手(逃げ) | 46-12-5-24/87 | 52.9% | 72.4% | 524% | 181% |
| 4角2〜4番手 | 32-50-46-172/300 | 10.7% | 42.7% | 135% | 141% |
| 4角5〜9番手 | 8-22-34-372/436 | 1.8% | 14.7% | 41% | 61% |
| 4角10番手以下 | 1-3-3-321/328 | 0.3% | 2.1% | 9% | 17% |
87レースのうち46レースを、4角で先頭に立った馬が勝っています。
勝率52.9%・単勝回収率524%で、この524%は最高配当の1本を除いても351%が残ります。
勝った46頭も43頭に散っているので、特定の1頭が作った数字ではありません。
2〜4番手も単複そろって回収率が100%を超えており、前で運ぶこと自体がまだオッズに織り込まれ切っていない印象です。
一方で4角5〜9番手は勝率1.8%、4角10番手以下は328走して1勝しかありません。
この52.9%がどれだけ高い数字なのか、同じ小回りのダート短距離と並べて確かめます。
| コース | 4角先頭の勝率 | 1番人気の勝率 |
|---|---|---|
| 小倉ダート1000m | 52.9% | 29.9% |
| 函館ダート1000m | 48.3% | 38.3% |
| 札幌ダート1000m | 41.2% | 35.3% |
| 小倉ダート1700m | 36.9% | 31.1% |
| 福島ダート1150m | 36.4% | 31.2% |
| 中京ダート1200m | 24.1% | 43.7% |
4角先頭の勝率52.9%は、集計対象としたJRAの平地全コースの中で最も高い数字になります。
諸元の近い福島との違いは高低差で、小倉のダートは2.9m、福島は2.1mです。
福島が細かいアップダウンの積み重ねで消耗させるのに対し、小倉は序盤の365mを一方向に下るぶん、隊列が早々に固定されます。
そして目を引くのが右の列で、4角先頭の勝率が高いコースほど1番人気の勝率は下がっていきます。
中京ダート1200mは1番人気が43.7%勝つ代わりに、4角先頭の勝率は24.1%どまりです。
力のある馬が力どおりに走れるコースと、序盤の位置取りで結果がひっくり返るコースの違いが、そのまま表に出ています。
その落差は、同じ人気帯の中で位置取りだけを変えて比べるといっそうはっきりします。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜3番人気×4角先頭 | 33-6-2-7/48 | 68.8% | 85.4% | 225% | 128% |
| 1〜3番人気×4角2〜4番手 | 18-32-15-48/113 | 15.9% | 57.5% | 75% | 100% |
| 1〜3番人気×4角5番手以下 | 3-8-7-82/100 | 3.0% | 18.0% | 12% | 33% |
同じように上位人気へ支持された馬でも、4角で先頭に立てれば勝率68.8%、5番手以下に置かれれば3.0%です。
単勝回収率も225%と12%で、同じ評価を受けて出走した馬とは思えない開きになります。
能力の比較よりも、ゲートを決めて位置を取れるかどうかが結果を決めるというのが、このコースの本質かなと。
| 上がり順位 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 上がり1位 | 30-27-10-41/108 | 27.8% | 62.0% | 201% | 156% |
| 上がり2〜3位 | 37-31-40-139/247 | 15.0% | 43.7% | 213% | 156% |
| 上がり4〜5位 | 14-19-19-188/240 | 5.8% | 21.7% | 45% | 84% |
| 上がり6位以下 | 6-10-19-521/556 | 1.1% | 6.3% | 40% | 26% |
勝ち馬の平均上り3Fは35.6秒です。
1000m戦の上がり3Fは道中の3分の2を占めるので、末脚の鋭さというより「テンから最後まで脚が上がらなかったか」を表す数字になります。
そのぶん最速の脚を使うことの価値は小さく、単勝回収率では上がり2〜3位の213%が上がり1位の201%を上回ります。
上がり1位でも勝率は27.8%にとどまり、メンバー最速の脚がそのまま勝ちへ直結する舞台ではありません。
逆に上がり6位以下は勝率1.1%・複勝率6.3%で、序盤で置かれた馬が盛り返す余地はほとんど残っていません。
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ロードカナロア | 5-2-3-40/50 | 10.0% | 20.0% | 113% | 61% |
| カリフォルニアクローム | 4-3-0-10/17 | 23.5% | 41.2% | 147% | 148% |
| American Pharoah | 4-0-0-6/10 | 40.0% | 40.0% | 346% | 82% |
| ミッキーアイル | 4-8-6-31/49 | 8.2% | 36.7% | 270% | 99% |
| ダノンレジェンド | 4-1-1-11/17 | 23.5% | 35.3% | 228% | 81% |
勝ち星のトップはロードカナロアの5勝です。
勝率10.0%・単勝回収率113%ですが、この113%は最高配当の1本に支えられており、その1本を除くと半分ほどまで下がります。
短距離のスピードを伝える父だけに出走数も多く、ここでは1頭ずつの精査が必要になります。
カリフォルニアクロームは勝率23.5%・複勝率41.2%で、複勝回収率148%は最高配当を除いても100%を超えます。
米三冠級のスピードとパワーを併せ持つ父で、砂を被らずに前で運べたときの安定感がそのまま数字になっている印象です。
ミッキーアイルは4勝ながら2着が8回あり、複勝率36.7%は5頭の中でも高いほうです。
現役時代からテンの速さで押し切るタイプで、その持ち味がこの舞台の要求と素直に噛み合っているのだと考察できます。
ダノンレジェンドも勝率23.5%と高いものの、単勝回収率228%は1本の配当に寄った数字です。
American Pharoahは勝率40.0%と際立ちますが、産駒の出走そのものがまだ少なく、これからの数字待ちになります。
どの父も母数は50走に届かないので、サンプルが集まり次第この章は更新したいと思います。
| 母父 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ゴールドアリュール | 5-2-1-27/35 | 14.3% | 22.9% | 512% | 114% |
| サウスヴィグラス | 5-2-2-34/43 | 11.6% | 20.9% | 313% | 68% |
| キンシャサノキセキ | 4-0-1-11/16 | 25.0% | 31.2% | 274% | 103% |
| Shamardal | 3-1-0-1/5 | 60.0% | 80.0% | 186% | 126% |
| Medaglia d’Oro | 3-0-1-5/9 | 33.3% | 44.4% | 116% | 84% |
母父はゴールドアリュールとサウスヴィグラスが5勝で並びます。
ゴールドアリュールの単勝回収率512%は万馬券1本の影響が大きく、その1本を除くと100%を割ります。
サウスヴィグラスの313%のほうは、最高配当を除いても100%台を保ちます。
どちらもダート短距離のスピードで鳴らした血で、母方に入っても速いところで通用する性質は変わらないようです。
Shamardalの複勝率80.0%は目を引きますが、母数がひと桁なので参考程度に見てください。
| 前走の位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走4角1番手 | 24-10-13-84/131 | 18.3% | 35.9% | 98% | 80% |
| 前走4角2〜4番手 | 34-39-27-270/370 | 9.2% | 27.0% | 54% | 63% |
| 前走4角5〜9番手 | 14-22-27-245/308 | 4.5% | 20.5% | 86% | 93% |
| 前走4角10番手以下 | 5-8-10-172/195 | 2.6% | 11.8% | 102% | 88% |
4角の位置はレースが終わるまで分かりませんが、前走の位置なら出馬表の段階で確認できます。
前走4角1番手だった馬は勝率18.3%で、全体の7.6%を大きく上回ります。
この差がどこから来るのかは、前走の位置ごとにハナを取れた割合を並べるとよく分かります。
| 前走の位置 | 4角で先頭に立てた割合 |
|---|---|
| 前走4角1番手 | 20.6% |
| 前走4角2〜4番手 | 10.0% |
| 前走4角5〜9番手 | 3.9% |
| 前走4角10番手以下 | 1.5% |
前走で逃げていた馬は20.6%がここでも先頭に立ち、前走10番手以下だった馬は1.5%しか立てません。
脚質は前走からそのまま持ち越されるので、前走の4コーナー通過順がこのコースの取捨にほぼ直結するという整理ができます。
なお前走4角10番手以下の単勝回収率102%は万馬券1本によるもので、その1本を除くと4分の1ほどまで落ちます。
| 前走の場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小倉 | 26-32-26-208/292 | 8.9% | 28.8% | 44% | 67% |
| 京都 | 20-14-14-166/214 | 9.3% | 22.4% | 73% | 107% |
| 阪神 | 12-10-10-84/116 | 10.3% | 27.6% | 142% | 83% |
| 福島 | 7-6-5-72/90 | 7.8% | 20.0% | 122% | 87% |
| 新潟 | 3-5-5-70/83 | 3.6% | 15.7% | 13% | 77% |
| 中山 | 7-4-4-64/79 | 8.9% | 19.0% | 234% | 81% |
| 中京 | 2-7-8-58/75 | 2.7% | 22.7% | 48% | 66% |
| 東京 | 0-0-2-34/36 | 0.0% | 5.6% | 0% | 12% |
前走が小倉だった馬が最も多く、複勝率28.8%と手堅い一方で単勝回収率は44%です。
この舞台を経験している馬は人気を集めやすく、その利点はすでにオッズへ十分織り込まれていると見たほうがよさそうです。
目を引くのは前走東京で、36走して未勝利・複勝率5.6%と奮いません。
直線501.6mの東京ダートで差して届く形を作ってきた馬は、365mで隊列が決まるこの舞台では持ち味が出ないということかなと。
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走芝 | 6-7-9-121/143 | 4.2% | 15.4% | 39% | 86% |
| 前走ダート | 71-72-69-651/863 | 8.2% | 24.6% | 85% | 79% |
前走芝からの転戦は勝率4.2%・単勝回収率39%で、前走ダート組にはっきり見劣ります。
ダート替わりの一変に期待するより、砂で先行できた実績を素直に評価したいコースです。
| 距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 距離短縮 | 55-47-50-583/735 | 7.5% | 20.7% | 94% | 79% |
| 同距離 | 22-32-28-190/272 | 8.1% | 30.1% | 36% | 81% |
1000mはJRAで最も短い施行距離なので、距離延長という区分は存在しません。
同距離組は複勝率30.1%と高い一方で、単勝回収率は36%まで落ちます。
短縮組のほうは、前走の距離によって中身がはっきり分かれます。
| 前走の距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1000〜1200m | 63-73-67-635/838 | 7.5% | 24.2% | 77% | 81% |
| 前走1300〜1400m | 14-4-7-92/117 | 12.0% | 21.4% | 122% | 61% |
| 前走1500m以上 | 0-2-4-46/52 | 0.0% | 11.5% | 0% | 93% |
前走1300〜1400m組は勝率12.0%・単勝回収率122%と、短縮の利がそのまま出ています。
一方、前走1500m以上だった馬は52走して未勝利です。
2ハロン程度までの短縮ならテンの速さが武器になりますが、それ以上詰めるとスピードの絶対値が足りないのかなと。
| 間隔 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連闘〜中2週 | 29-37-30-220/316 | 9.2% | 30.4% | 47% | 80% |
| 中3〜5週 | 12-13-11-112/148 | 8.1% | 24.3% | 75% | 71% |
| 中6週〜3か月 | 25-26-24-279/354 | 7.1% | 21.2% | 103% | 90% |
| 3か月超 | 11-3-13-162/189 | 5.8% | 14.3% | 89% | 66% |
勝率・複勝率とも最上位は連闘〜中2週ですが、単勝回収率は47%まで落ちます。
詰めて使えている馬は調子の良さが目に見えて分かるので、そのぶん人気を集めやすいという構図です。
妙味だけなら中6週〜3か月の103%のほうが残りますが、複勝率は21.2%なので軸には向きません。
| 性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牡馬(セン馬含む) | 35-45-48-378/506 | 6.9% | 25.3% | 93% | 78% |
| 牝馬 | 52-42-40-511/645 | 8.1% | 20.8% | 94% | 79% |
勝率は牝馬8.1%・牡馬6.9%で、勝ち切る力では牝馬が上回ります。
複勝率では牡馬の25.3%が逆転しますが、回収率は単複ともほぼ横並びです。
パワーの持久戦にならず、スピードだけで押し切れる舞台なので、牝馬を割り引く必要は薄いコースかなと。
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2歳 | 5-5-5-28/43 | 11.6% | 34.9% | 73% | 54% |
| 3歳 | 48-47-43-442/580 | 8.3% | 23.8% | 80% | 72% |
| 4歳 | 20-12-14-199/245 | 8.2% | 18.8% | 59% | 61% |
| 5歳 | 10-15-17-127/169 | 5.9% | 24.9% | 170% | 109% |
| 6歳 | 3-6-7-64/80 | 3.8% | 20.0% | 18% | 112% |
| 7歳以上 | 1-2-2-29/34 | 2.9% | 14.7% | 387% | 104% |
87勝のうち48勝を3歳が挙げています。
夏冬とも番組の中心が3歳の未勝利戦と1勝クラスなので、出走の半分を3歳が占める構造ではあります。
勝率で最上位なのは2歳の11.6%ですが、こちらは母数が薄いので参考程度です。
5歳の単勝回収率170%と7歳以上の387%は、いずれも大きな配当1本に寄った数字になります。
勝率で見れば6歳3.8%・7歳以上2.9%と、年齢を重ねるほど落ちていきます。
テンのスピードが問われる舞台なので、若い馬から入るのが素直な順序です。
| クラス | 平均勝ちタイム | レース数 |
|---|---|---|
| 新馬 | 1:00.1 | 2 |
| 未勝利 | 58.5 | 39 |
| 1勝クラス | 58.1 | 32 |
| 2勝クラス | 57.8 | 10 |
| 3勝クラス | 57.9 | 4 |
| 馬場 | 平均勝ちタイム | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 良 | 58.6 | 53-53-54-544/704 | 7.5% | 22.7% | 103% | 78% |
| 稍重 | 58.0 | 17-17-17-162/213 | 8.0% | 23.9% | 113% | 70% |
| 重 | 57.7 | 10-10-10-109/139 | 7.2% | 21.6% | 28% | 87% |
| 不良 | 57.5 | 7-7-7-74/95 | 7.4% | 22.1% | 75% | 86% |
未勝利の58.5秒から3勝クラスの57.9秒まで、クラスが上がっても差は1秒に届きません。
1000mでは能力差がタイムに現れにくいので、持ち時計だけでクラスの壁を測るのは難しいコースです。
馬場が渋ると時計は速くなり、良の58.6秒に対して不良は57.5秒です。
水を含んだダートは砂が締まって脚抜きがよくなるためで、勝率・複勝率そのものは馬場状態でほとんど動いていません。
もともと前が止まらないコースなので、渋った日はその傾向がさらに強まる程度の理解でよいのかなと。
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 松山弘平 | 5-3-2-19/29 | 17.2% | 34.5% | 162% | 75% |
| 田口貫太 | 5-2-4-21/32 | 15.6% | 34.4% | 83% | 82% |
| 小林美駒 | 5-1-1-23/30 | 16.7% | 23.3% | 63% | 45% |
| 高杉吏麒 | 4-1-1-7/13 | 30.8% | 46.2% | 111% | 72% |
| 団野大成 | 4-2-1-15/22 | 18.2% | 31.8% | 59% | 49% |
勝ち星は松山弘平騎手・田口貫太騎手・小林美駒騎手の5勝が最多で並びます。
中身が良いのは松山弘平騎手で、単勝回収率162%は最高配当を除いても100%を保ちます。
高杉吏麒騎手は勝率30.8%・複勝率46.2%と際立ちますが、騎乗数がまだ少ないので今後の数字を見たいところです。
上位5名のうち3名が若手という顔ぶれになるのは、開催の中心が未勝利戦と1勝クラスだからです。
減量の恩恵はテンのダッシュにも効いてくるので、乗り手の経験だけで割り引かないほうがよさそうです。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 26-18-7-36/87 | 29.9% | 58.6% | 72% | 79% |
| 2〜3番人気 | 28-28-17-101/174 | 16.1% | 42.0% | 82% | 80% |
| 4〜6番人気 | 21-27-33-179/260 | 8.1% | 31.2% | 86% | 80% |
| 7〜9番人気 | 7-8-18-220/253 | 2.8% | 13.0% | 71% | 67% |
| 10番人気以下 | 5-6-13-353/377 | 1.3% | 6.4% | 124% | 84% |
1番人気は勝率29.9%・複勝率58.6%で、単勝回収率72%とそこまで頼りにはなりません。
先ほどの比較表のとおり、4角先頭の勝率が高いコースほど1番人気は勝ちにくくなります。
能力上位でもゲートで後手を踏めばそれまでという舞台なので、順当な結果かなと。
10番人気以下の単勝回収率124%は最高配当の1本を除くと83%まで下がるので、大穴をむやみに広げる話ではありません。
波乱を拾うなら、複勝率31.2%を保っている4〜6番人気までの先行馬に絞るのが現実的です。
小倉ダート1000mで評価を下げたい条件
消し条件は突き詰めると「ゲートを出てから前に取り付けない馬」に集約されます。
前走で後方にいた馬や、長い距離のゆったりした流れから来た馬は、下りで加速する序盤の速さに対応できません。
小倉ダート1000mのポイント
小倉ダート1000mは、発走直後の下り坂と平坦な直線が、あらゆる数字の土台になっています。
直線を待ってから動く競馬にはほとんど出番がなく、勝負はゲートを出た数秒で形が決まります。
予想ではまず、前走で逃げていた馬と、1300〜1400mから短縮してきたテンの速い馬を上位に取りたいところです。
そのうえで内寄りの枠を引けているか、ダートで先行した実績があるかを重ねると、検討する馬はかなり絞れます。
同じ小倉のダートでも、ダート1700mとは求められる適性がまるで変わります。
短距離のスピードという点で通じるところのある小倉芝1200mと合わせて、夏冬の小倉開催の予想にぜひ本記事のデータを役立ててみてください。
出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.8.12〜2026.7.19、小倉ダート1000m・JRA平地)