結論:中山芝1800mは「逃げ・先行が残る」コース
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1周(Aコース・内回り) | 1,667.1m |
| 直線 | 310m |
| コース全体の高低差 | 5.3m(JRA10場で最大) |
| ゴール前の坂 | 残り180m付近から高低差2.2m |
| スタート | 正面スタンド前/最初のコーナーまで約205m |
| 平均頭数 | 13.3頭 |
| 平均勝ちタイム | 1:48.5 |
| 勝ち馬の平均上り3F | 34.9秒 |
| 4角先頭の勝率 | 27.0% |
スタートは正面スタンド前で、そこから最初のコーナーまでが約205mしかありません。
しかもスタート直後に中山名物の急坂を上ることになるので、前を主張する馬は坂を上りながらの位置取り争いになります。
この坂はゴール板の手前で終わりますが、そこから2コーナーの入口までは緩い上りが続きます。
結果としてペースが上がりきらず、隊列が早い段階で決まりやすいケースが多いコースです。
3コーナーからは下りに入り、3〜4コーナーは外に膨れにくいスパイラルカーブになっています。
下りながら加速して直線を向くと、残り180m付近から高低差2.2mの急坂が待っています。
直線は310mしかないので、坂の下で置かれた馬に残された距離はほとんどありません。
4角先頭の勝率27.0%は、中山の芝では最も高い数字になります。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 100-100-100-1026/1326 | 7.5% | 15.1% | 22.6% | 83% | 68% |
コース全体の単勝回収率は83%、複勝回収率は68%です。
1番人気は勝率26.0%・複勝率64.0%で、中山の芝の中では最も勝ち切れない部類になります。
本命が飛びやすいぶん、どこで人気薄を拾うかがはっきりしているコースという整理になります。
本記事の回収率の見方
単勝回収率は、万馬券が1本混ざるだけで簡単に100%を超えます。
そこで本記事では、目立つ数字について「最も高い配当を1走ぶん除いた回収率」も併せて確認しています。
1本の大穴に支えられているだけの数字は、そのまま載せたうえでその旨を注記しています。
| 枠 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜2枠 | 19-25-27-215/286 | 6.6% | 24.8% | 62% | 78% |
| 3〜4枠 | 21-23-29-240/313 | 6.7% | 23.3% | 67% | 65% |
| 5〜6枠 | 28-28-23-269/348 | 8.0% | 22.7% | 124% | 63% |
| 7〜8枠 | 32-24-21-302/379 | 8.4% | 20.3% | 76% | 66% |
最初のコーナーまで約205mですから、内枠がそのまま有利に見えるコース形です。
ところが勝率でいちばん高いのは7〜8枠の8.4%で、1〜2枠は6.6%と下になります。
逆に複勝率は1〜2枠が24.8%で最上位、7〜8枠は20.3%まで落ちます。
内枠は3着内には残るけれど、勝ち切るのは外枠という分かれ方をしています。
内で我慢した馬は坂の下までは持ちこたえるものの、最後は外から被せられる形になりやすいのかなと。
それでいて内枠のほうがわずかに人気を集めており、1〜2枠の平均人気は7.1番人気、7〜8枠は7.6番人気です。
「中山は内枠有利」というイメージが先に織り込まれているぶん、内を引いた馬は買われすぎになりやすいところがあります。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜4枠×13頭以下 | 14-19-23-139/195 | 7.2% | 28.7% | 43% | 74% |
| 5〜8枠×13頭以下 | 33-28-24-220/305 | 10.8% | 27.9% | 80% | 72% |
| 1〜4枠×14頭以上 | 26-29-33-316/404 | 6.4% | 21.8% | 75% | 69% |
| 5〜8枠×14頭以上 | 27-24-20-351/422 | 6.4% | 16.8% | 112% | 60% |
頭数で切ると、枠の意味が少し見えやすくなります。
13頭以下の一戦では5〜8枠が勝率10.8%まで上がり、1〜4枠の7.2%を明確に上回ります。
頭数が少なければ外を引いても包まれず、坂の下で前を捕まえにいく形が取れるということなのかなと。
14頭以上になると外枠の複勝率は16.8%まで落ちますが、代わりに単勝回収率は112%まで上がります。
多頭数の外枠は圏外に沈むか一発かのどちらかになりやすい、という受け止め方でよさそうです。
※5〜6枠の単勝回収率124%は、最高配当を1本除くと78%まで下がります。
※5〜8枠×14頭以上の112%も除外後74%なので、こちらは高配当に寄った数字です。
※枠そのものより、次に見る位置取りのほうが結果への効き方は大きくなります。
| 4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4角1番手(逃げ) | 27-15-5-53/100 | 27.0% | 47.0% | 522% | 219% |
| 4角2〜4番手 | 45-49-50-231/375 | 12.0% | 38.4% | 101% | 108% |
| 4角5〜9番手 | 22-27-38-392/479 | 4.6% | 18.2% | 27% | 42% |
| 4角10番手以下 | 6-9-7-350/372 | 1.6% | 5.9% | 20% | 19% |
この表で使っているのは4コーナーの通過順で、レースが終わるまで確定しない数字です。
出馬表の段階では分かりませんが、このコースがどういう競馬で決まっているかはよく見えます。
4角で先頭に立った馬が勝率27.0%・複勝率47.0%で、全体の勝率7.5%の3倍を超えます。
単勝回収率522%・複勝回収率219%と、走るうえに配当まで大きく残ります。
4角を先頭で回った馬の人気は中央値で5.5番人気ですから、前に行った馬が人気を集めているわけではありません。
坂と短い直線があるので最後に交わされる、という見立てが強く出すぎているのかなと。
一方で4角10番手以下からは勝率1.6%・複勝率5.9%しかありません。
直線310mで急坂を上りながら10頭分を差すというのは、そもそも設計上むずかしい注文になります。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4角1番手(逃げ)×1〜4枠 | 12-9-1-22/44 | 27.3% | 50.0% | 495% | 248% |
| 4角1番手(逃げ)×5〜8枠 | 15-6-4-31/56 | 26.8% | 44.6% | 544% | 196% |
ハナを切れたかどうかがすべてで、そこに枠の差はほとんどありません。
外枠から出していってハナを主張しても、成績はまったく落ちないという形になります。
※4角1番手の522%は、最高配当を1本除いても365%を保ちます。
※複勝回収率219%も除外後199%で、勝ち星は27頭すべてが別の馬です。
※4角1番手×5〜8枠の544%だけは除外後262%で、やや1本に寄った数字になります。
| 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走逃げ(1番手) | 8-8-6-76/98 | 8.2% | 22.4% | 99% | 71% |
| 前走先行(2〜4番手) | 36-42-23-246/347 | 10.4% | 29.1% | 81% | 82% |
| 前走中団(5〜9番手) | 30-25-35-313/403 | 7.4% | 22.3% | 64% | 63% |
| 前走後方(10番手以下) | 8-9-20-206/243 | 3.3% | 15.2% | 96% | 54% |
こちらは前走の4コーナー通過順なので、出馬表と競馬新聞の段階で確認できます。
前走で前に付けられていた馬ほど好走率が上がり、後ろからの馬は複勝率が半分近くまで落ちます。
前走の位置取りは、このコースではそのまま再現されやすいところがあります。
前走で逃げていた馬は63%が4角3番手以内で回れており、前走後方だった馬は14%しか前に取り付けていません。
ただし「前走で逃げていた馬を買えばよい」とはなりません。
前走の逃げ馬はこのコースで平均5.7番人気まで買われており、勝率8.2%・単勝回収率99%と数字は全体並みにとどまります。
前に行けることが分かりやすい馬は、その時点で評価されてしまうという感じです。
見たいのは前走先行(2〜4番手)の勝率10.4%・複勝率29.1%のほうになります。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走逃げ(1番手)×1〜2枠 | 1-1-0-13/15 | 6.7% | 13.3% | 423% | 109% |
| 前走逃げ(1番手)×3〜6枠 | 3-6-5-41/55 | 5.5% | 25.5% | 34% | 71% |
| 前走逃げ(1番手)×7〜8枠 | 4-1-1-22/28 | 14.3% | 21.4% | 54% | 50% |
| 前走先行(2〜4番手)×1〜2枠 | 8-14-7-45/74 | 10.8% | 39.2% | 59% | 123% |
| 前走先行(2〜4番手)×3〜6枠 | 15-17-10-115/157 | 9.6% | 26.8% | 76% | 69% |
| 前走先行(2〜4番手)×7〜8枠 | 13-11-6-86/116 | 11.2% | 25.9% | 103% | 75% |
| 前走中団(5〜9番手)×1〜2枠 | 6-6-9-66/87 | 6.9% | 24.1% | 52% | 54% |
| 前走中団(5〜9番手)×3〜6枠 | 15-13-20-156/204 | 7.4% | 23.5% | 68% | 59% |
| 前走中団(5〜9番手)×7〜8枠 | 9-6-6-91/112 | 8.0% | 18.8% | 65% | 78% |
| 前走後方(10番手以下)×1〜2枠 | 2-1-7-52/62 | 3.2% | 16.1% | 16% | 69% |
| 前走後方(10番手以下)×3〜6枠 | 4-4-11-110/129 | 3.1% | 14.7% | 162% | 54% |
| 前走後方(10番手以下)×7〜8枠 | 2-4-2-44/52 | 3.8% | 15.4% | 27% | 37% |
前走で前にいた馬は、どの枠に入っても複勝率25〜39%を保ちます。
とくに前走先行×7〜8枠は勝率11.2%・単勝回収率103%で、外枠でも割引が要りません。
同じ前走先行でも1〜2枠は複勝率39.2%・複勝回収率123%と、こちらは3着内の堅さで報われる形になります。
内で立ち回れば崩れず、外から出していけば勝ち切れる、という枠ごとの役割分担が見て取れます。
一方で前走後方だった馬は、どの枠でも複勝率14〜16%止まりです。
外から差すより、前走の時点で前に付けられていたかどうかを先に見たいところです。
※前走で逃げていた馬はどの枠も15〜55走とサンプルが薄いので、参考値として見てください。
※前走逃げ×1〜2枠の423%は1本の高配当がすべてで、除外すると0%になります。
※前走後方×3〜6枠の162%も除外後37%で、勝ち星は4頭にとどまります。
※前走先行×7〜8枠の103%は除外後68%ですが、勝ち星が13頭に分かれている点は評価してよさそうです。
| 上り3F | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 上り3F34.4秒以内 | 33-33-31-168/265 | 12.5% | 36.6% | 179% | 109% |
| 上り3F34.5〜35.4秒 | 45-39-41-297/422 | 10.7% | 29.6% | 87% | 75% |
| 上り3F35.5秒以上 | 22-28-28-561/639 | 3.4% | 12.2% | 41% | 46% |
勝ち馬の平均上り3Fは34.9秒で、東京のような瞬発力勝負にはなりません。
それでも35.5秒以上かかった馬は勝率3.4%で、坂の下で脚が上がった時点で勝負になっていません。
速い脚が要らないのではなく、前で運びながら34秒台の脚を使うという両立が求められる形です。
| 前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走上がり1位 | 13-7-16-64/100 | 13.0% | 36.0% | 64% | 65% |
| 前走上がり2〜3位 | 24-30-26-172/252 | 9.5% | 31.7% | 54% | 71% |
| 前走上がり4〜6位 | 33-29-24-305/391 | 8.4% | 22.0% | 134% | 77% |
| 前走上がり7位以下 | 12-18-17-298/345 | 3.5% | 13.6% | 43% | 57% |
| 前走上がり4〜6位×前走先行(2〜4番手) | 18-15-11-74/118 | 15.3% | 37.3% | 136% | 104% |
前走の上がり順位は、勝率と回収率がきれいに逆を向きます。
上がり上位ほど走るけれど、上がり上位ほど配当は残らない、という形です。
決め手があるという分かりやすい看板は、その時点で人気に織り込まれてしまうのかなと。
妙味が残っているのはその一枚下、前走の上がりが4〜6位だった層のほうです。
ここに前走先行(2〜4番手)を重ねると、勝率15.3%・複勝率37.3%・単勝回収率136%まで伸びます。
前で運んで、なおかつ最後まで脚を使えていた馬、という読み方になります。
逃げても止まらないコースと、その形はきれいに噛み合っているのかなと。
なお当日の上がり3Fはレースが終わるまで確定しないので、出馬表の段階では前走の順位を代わりのものさしにします。
※前走上がり4〜6位の134%は、最高配当を1本除くと93%まで下がります。
※前走先行を重ねた136%は除外後102%を保ち、勝ち星は18頭に分かれています。
※複勝回収率104%も除外後97%で、こちらも1本に寄った数字ではありません。
※前走の上がり順位は競馬新聞で確認できるので、判定に迷うことはありません。
勝ち星の多い順に並べると、キズナ産駒が12勝で頭ひとつ抜けます。
勝率20.0%・複勝率40.0%は、コース全体(勝率7.5%・複勝率22.6%)を大きく上回ります。
キズナ産駒は芝全体でも勝率11.9%を残していますが、この舞台に限ると上振れ方がはっきりしています。
4角3番手以内で回れた割合が33.3%と、コース全体の28.1%より高いのが理由なのかなと。
父:ディープインパクト、母父:ストームキャットという構成で、ディープ系の中では機動力とパワーが出やすいところが噛み合っているのかなと。
キタサンブラック産駒も勝率17.6%・複勝回収率108%と、こちらも数字が出ています。
リアルスティール産駒は勝率15.6%・単勝回収率105%で、頭数は少ないながら好走率が安定しています。
一方で出走数トップはゴールドシップ産駒ですが、勝率5.7%・複勝率17.1%と現時点では数字が出ていません。
中山巧者というイメージのある血統ですが、この距離に関してはそのまま当てはめないほうがよさそうです。
※キズナ産駒の単勝回収率184%は、最高配当を1本除いても153%を保ち、勝ち星は11頭に分かれています。
※キタサンブラック産駒の198%は除外後88%で、こちらは1本の高配当に寄った数字です。
※同じ4勝でトップ5に届かなかったエピファネイア産駒は勝率7.1%・複勝率25.0%です。
※出走38走で未勝利のシルバーステート産駒は、複勝率21.1%と3着内までのタイプになっています。
※各産駒とも30〜70走とサンプルは厚くないので、更新のたびに追いかけていきたいところです。
| 母父 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 母父:ディープインパクト | 9-10-6-74/99 | 9.1% | 25.3% | 77% | 73% |
| 母父:ハーツクライ | 5-2-1-22/30 | 16.7% | 26.7% | 144% | 49% |
| 母父:キングカメハメハ | 4-6-4-46/60 | 6.7% | 23.3% | 25% | 43% |
| 母父:ルーラーシップ | 4-2-3-15/24 | 16.7% | 37.5% | 249% | 122% |
| 母父:ダイワメジャー | 3-6-6-14/29 | 10.3% | 51.7% | 140% | 166% |
母父はディープインパクトとキングカメハメハが数の上位ですが、どちらも単勝回収率は80%を割ります。
母系のブランドがそのまま人気に乗るぶん、妙味という面では厳しくなります。
目を引くのは母父ダイワメジャーの複勝率51.7%で、複勝回収率166%と3着内の堅さが数字になっています。
母父ルーラーシップも勝率16.7%・複勝率37.5%で、こちらは勝ち切る側に振れています。
どちらもパワーと先行力を伝えるタイプで、坂と短い直線が問われるこの舞台とは相性がよさそうです。
ただし24〜29走とサンプルは薄いので、現時点では血統の背景として押さえる程度にとどめます。
※母父ダイワメジャーの複勝回収率166%は、最高配当を1本除いても140%を保ちます。
※単勝回収率140%のほうは除外後51%なので、こちらは複勝やワイド、3連系の軸で使う形になります。
※母父ルーラーシップの249%も除外後134%で、勝ち星は4頭に分かれています。
※サンプルがさらに集まり次第、更新のたびに触れていきたいと思います。
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走も中山芝1800m | 11-7-15-84/117 | 9.4% | 28.2% | 117% | 87% |
| 前走中山芝 | 27-21-36-253/337 | 8.0% | 24.9% | 78% | 66% |
| 前走東京芝 | 24-28-11-187/250 | 9.6% | 25.2% | 84% | 58% |
| 前走関西芝 | 9-10-10-77/106 | 8.5% | 27.4% | 113% | 131% |
| 前走ローカル芝 | 21-20-23-262/326 | 6.4% | 19.6% | 81% | 56% |
| 前走ダート | 1-5-4-64/74 | 1.4% | 13.5% | 17% | 72% |
同じ舞台を使ってきた馬が勝率9.4%・複勝率28.2%で、いちばん信頼できます。
スタートしてすぐ坂を上りながら位置を取るという形には慣れが要るので、コース経験がそのまま加点になるのかなと。
前走ローカル芝からの馬は複勝率19.6%と一段落ちます。
平坦で流れるコースからの臨戦だと、坂を含んだ立ち回りに戸惑うケースが多いのかもしれません。
前走ダートからの芝替わりは複勝率13.5%・単勝回収率17%で、こちらはほぼ手が出ません。
※前走も中山芝1800mの117%は、最高配当を1本除くと63%まで下がります。
※前走関西芝の複勝回収率131%は除外後100%を保ちます。
| 距離変更 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 距離短縮 | 28-32-27-276/363 | 7.7% | 24.0% | 62% | 65% |
| 同距離 | 37-35-36-339/447 | 8.3% | 24.2% | 115% | 81% |
| 距離延長 | 17-17-21-230/285 | 6.0% | 19.3% | 46% | 50% |
| 距離延長×前走4番手以内 | 10-9-6-69/94 | 10.6% | 26.6% | 96% | 75% |
| 距離延長×前走5番手以下 | 7-8-15-161/191 | 3.7% | 15.7% | 21% | 37% |
前走と同じ距離で使ってきた馬が、勝率でも回収率でも上に来ます。
気をつけたいのは距離延長で、全体の勝率6.0%・単勝回収率46%と数字が落ちます。
ただし延長がすべて悪いわけではありません。
前走で4番手以内にいた馬の延長なら勝率10.6%・複勝率26.6%と、むしろ全体を上回ります。
沈むのは前走5番手以下からの延長で、勝率3.7%・単勝回収率21%まで落ちます。
スタート直後の坂で位置を取れないまま、1F延びたぶんだけ苦しくなる形なのかなと。
延長そのものではなく、延長してなお前に付けられるかを見る条件という理解でよさそうです。
| 間隔 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連闘〜中2週 | 16-10-17-174/217 | 7.4% | 19.8% | 90% | 65% |
| 中3〜5週 | 25-30-17-225/297 | 8.4% | 24.2% | 71% | 58% |
| 中6週〜3か月 | 27-33-35-292/387 | 7.0% | 24.5% | 97% | 75% |
| 3か月超 | 14-11-15-154/194 | 7.2% | 20.6% | 44% | 71% |
間隔による差はほとんどなく、3か月超の休み明けでも勝率7.2%あります。
叩き台という扱いは要らないコースです。
ただし休み明けは単勝回収率44%まで落ちるので、人気になったときは慎重に見たいところです。
| 性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牡馬(セン馬含む) | 56-56-63-535/710 | 7.9% | 24.6% | 92% | 72% |
| 牝馬 | 44-44-37-491/616 | 7.1% | 20.3% | 74% | 63% |
| 牡馬(セン馬含む)×前走先行(2〜4番手) | 18-25-14-131/188 | 9.6% | 30.3% | 82% | 89% |
| 牝馬×前走先行(2〜4番手) | 18-17-9-115/159 | 11.3% | 27.7% | 80% | 75% |
全体では牡馬が勝率7.9%・複勝率24.6%で、牝馬の7.1%・20.3%をやや上回ります。
坂を上りながらの位置取り争いと、最後にもう一度坂を上る形が牡馬に振れる理由なのかなと。
ただし、この差は牝馬そのものの問題ではなさそうです。
前走で先行できていた馬に絞ると、牝馬は勝率11.3%まで上がります。
同じ条件の牡馬が勝率9.6%ですから、むしろ牝馬のほうが上に来ます。
牝馬全体の数字が沈むのは後ろから運ぶ馬の割合が高いからで、位置を取れる牝馬まで割り引く必要はありません。
牝馬を評価するときは性別より先に、前走でどこにいたかを見たいところです。
※牝馬×前走先行の単勝回収率80%は、最高配当を1本除くと71%です。
※回収率で妙味が出る形ではなく、複勝やワイド、3連系の軸として扱う形になります。
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2歳 | 27-27-27-288/369 | 7.3% | 22.0% | 63% | 54% |
| 3歳 | 36-35-34-319/424 | 8.5% | 24.8% | 59% | 70% |
| 4歳 | 21-24-24-154/223 | 9.4% | 30.9% | 101% | 79% |
| 5歳 | 12-9-10-153/184 | 6.5% | 16.8% | 167% | 79% |
| 6歳以上 | 4-5-5-112/126 | 3.2% | 11.1% | 71% | 61% |
| 4歳×前走先行(2〜4番手) | 13-11-7-41/72 | 18.1% | 43.1% | 97% | 93% |
4歳が勝率9.4%・複勝率30.9%で頭ひとつ抜けます。
ここに前走先行(2〜4番手)を重ねると、勝率18.1%・複勝率43.1%まで伸びます。
脚質の項と同じ話で、力の完成した4歳が前で運べる形がこのコースでは最も強くなります。
一方で6歳以上は勝率3.2%・複勝率11.1%と、ピークを過ぎた馬にはそのまま厳しく出ます。
坂で押し上げる場面が2度あるぶん、衰えが出やすいのかなと。
※4歳×前走先行の97%は、最高配当を1本除いても83%を保ち、勝ち星は13頭に分かれています。
※5歳の単勝回収率167%は除外後80%まで下がるので、1本の高配当に寄った数字です。
| クラス | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 1:50.4 | - | - | - |
| 未勝利 | 1:48.8 | 1:49.3 | 1:51.5 | - |
| 1勝クラス | 1:47.7 | 1:49.4 | 1:50.0 | 1:52.1 |
| 2勝クラス | 1:47.8 | 1:49.1 | 1:51.1 | - |
| 3勝クラス | 1:46.9 | - | - | - |
| リステッド | 1:46.5 | - | 1:47.4 | - |
| G3 | 1:47.8 | 1:48.0 | - | - |
| G2 | 1:46.3 | 1:48.1 | 1:51.5 | - |
新馬から1勝クラスまでで、ざっと2.7秒縮まります。
上級条件は1分46〜47秒台で決着すると覚えておけば十分です。
良馬場と稍重の差は、未勝利でも2勝クラスでもおよそ1.3秒以内におさまっています。
クラスが上がっても上がり3Fが劇的に速くなるわけではないのが、このコースの特徴になります。
※重・不良のマスは1〜2鞍しかないので、参考値として見てください。
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 良 | 79-79-79-818/1055 | 7.5% | 22.5% | 83% | 65% |
| 稍重 | 14-14-14-135/177 | 7.9% | 23.7% | 73% | 82% |
| 重 | 6-6-6-65/83 | 7.2% | 21.7% | 103% | 59% |
| 不良 | 1-1-1-8/11 | 9.1% | 27.3% | 134% | 153% |
良から重まで、勝率・複勝率がほとんど動きません。
馬場が渋れば時計はかかりますが、決まり方そのものは変わらないという感じです。
不良は11走しかないので、傾向としてはまだ語れません。
※重の単勝回収率103%は、最高配当を1本除くと27%まで下がります。
※不良のデータがたまり次第、更新の際に触れていきたいと思います。
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 戸崎圭太 | 12-7-7-40/66 | 18.2% | 39.4% | 90% | 78% |
| 横山武史 | 10-5-8-30/53 | 18.9% | 43.4% | 93% | 93% |
| ルメール | 9-8-9-15/41 | 22.0% | 63.4% | 60% | 81% |
| 津村明秀 | 7-7-5-38/57 | 12.3% | 33.3% | 86% | 71% |
| 丹内祐次 | 4-0-4-41/49 | 8.2% | 16.3% | 59% | 49% |
ルメール騎手が複勝率63.4%と別格で、崩れないという点では抜けています。
ただし単勝回収率60%なので、頭で狙うより切りにくい1頭として扱うのが実際の使い方になります。
勝ち星でトップの戸崎圭太騎手と、勝率18.9%・複勝回収率93%の横山武史騎手が中心格です。
横山武史騎手は4角3番手以内で回る割合が39.6%と、5人の中で最も前で運んでいます。
前が残るこのコースで、乗り方と傾向が噛み合っている形なのかなと。
津村明秀騎手も複勝率33.3%で、関東圏の中堅どころとしては安定しています。
※ルメール騎手は41鞍とサンプル少なめですが、重賞に騎乗が集中する時期は無視できません。
※同じ4勝でも三浦皇成騎手は29鞍で勝率13.8%・複勝率31.0%と、率では上に来ます。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 26-18-20-36/100 | 26.0% | 64.0% | 62% | 81% |
| 2〜3番人気 | 34-31-26-109/200 | 17.0% | 45.5% | 71% | 76% |
| 4〜6番人気 | 27-27-38-208/300 | 9.0% | 30.7% | 112% | 85% |
| 7番人気以下 | 13-24-16-673/726 | 1.8% | 7.3% | 77% | 56% |
この表の人気は当日のオッズで決まるので、出馬表の段階では確定しません。
1番人気をどこまで信頼できるかを確認するための参考情報として見てください。
1番人気の勝率26.0%は、中山の芝では最も低い水準になります(芝2000mは35.9%、芝1600mは32.6%)。
直線が短く前が止まらないぶん、実力上位でも展開ひとつで届かなくなるということなのかなと。
代わりに4〜6番人気が勝率9.0%・複勝率30.7%・単勝回収率112%と、この帯だけプラスになっています。
7番人気以下は複勝率7.3%しかないので、狙いを広げすぎるとかえって当たらなくなります。
中穴どころを厚めに、というのがこのコースの構えになりそうです。
※4〜6番人気の112%は最高配当を1本除いても105%を保ち、勝ち星は27頭すべてが別の馬です。
※最高配当も23.5倍にとどまり、特定の大穴に支えられた数字ではありません。
| 前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1番人気 | 13-9-10-52/84 | 15.5% | 38.1% | 93% | 70% |
| 前走2〜3番人気 | 27-25-19-110/181 | 14.9% | 39.2% | 95% | 77% |
| 前走4〜6番人気 | 25-27-23-206/281 | 8.9% | 26.7% | 99% | 90% |
| 前走7番人気以下 | 17-23-32-474/546 | 3.1% | 13.2% | 63% | 53% |
出馬表の段階で使えるのは、当日の人気ではなく前走の人気のほうです。
前走6番人気以内であれば、どの帯でも単勝回収率が90%台で並びます。
とくに前走4〜6番人気は複勝回収率90%で、複勝やワイド、3連系の軸として使いやすい層になります。
一方で前走7番人気以下は複勝率13.2%まで落ちるので、ここを掘るのは分が悪くなります。
出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 未勝利×前走7着以下 | 0-2-5-130/137 | 0.0% | 5.1% | 0% | 27% |
| 6歳以上×前走5番手以下 | 2-3-4-76/85 | 2.4% | 10.6% | 31% | 38% |
| 前走ダート | 1-5-4-64/74 | 1.4% | 13.5% | 17% | 72% |
| 距離延長×前走5番手以下 | 7-8-15-161/191 | 3.7% | 15.7% | 21% | 37% |
| 前走後方(10番手以下) | 8-9-20-206/243 | 3.3% | 15.2% | 96% | 54% |
| 前走上がり7位以下 | 12-18-17-298/345 | 3.5% | 13.6% | 43% | 57% |
最も強い消しは未勝利戦で前走大敗していた馬で、複勝率5.1%・勝ち馬なしです。
まだ勝ち上がっていない馬の大敗は、そのまま力量差であることが多いのかなと。
6歳以上で前走5番手以下だった馬も複勝率10.6%で、年齢と位置取りが重なると厳しくなります。
前走ダートからの芝替わりは複勝率13.5%・単勝回収率17%で、上がりの速さを問われる舞台とは噛み合いません。
そして前走5番手以下からの距離延長は勝率3.7%で、スタート直後の坂で置かれると立て直しが効きません。
前走後方(10番手以下)は単勝回収率96%とそこそこ数字が残りますが、これは1本の高配当によるものです。
複勝率15.2%が実態なので、軸としては外して考えたいところです。
※前走後方の96%は最高配当を1本除くと30%まで下がり、勝ち星も8頭にとどまります。
※前走7番人気以下(複勝率13.2%)も、実質的にはここに並ぶ割引材料になります。
中山芝1800mはこういうコース
直線が短くて急坂がある、と聞くと差し馬のパワー勝負を思い浮かべがちなコースです。
実際には4角10番手以下から3着以内に入るのは16頭に1頭ほどしかいません。
確認するのは前走で前に付けられていたことと、その前走で最後まで脚を使えていたことの2つです。
ここを先に見るようにするだけで、検討する馬はかなり絞れます。
データは開催のたびに動くので、傾向に変化があればそのつど更新していきます。
予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。
出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.9.9〜2026.4.18、中山芝1800m・JRA平地)