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中山芝2500mは捲れる馬にこそ妙味?|傾向・血統・枠順データ




結論:中山芝2500mは「道中で押し上げられた馬」のコース

  • 4角10番手以下は勝率1.9%・複勝率7.5%で、条件戦に限ると77走で0勝
  • 1角5番手以下から4角4番手以内まで押し上げた馬は勝率24.5%・単勝回収率142%
  • 出馬表で見るのは前走上がり3位以内かつ前走4角9番手以内の勝率19.0%
  • 6歳以上は106走で0勝・複勝率10.4%
  • 枠は複勝率がほぼ並ぶ一方、単勝回収率は1〜4枠26%に対し5〜8枠67%

中山芝2500mのコースの特徴|外回り3コーナー付近発走でコーナー6回

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・JRA平地
項目 数値
1周(内回りAコース) 1,667.1m
直線 310.0m
高低差 5.3m(JRA10場で最大)
ゴール前の坂 残り180m付近から110mで2.2m上る(最大勾配2.24%)
スタート 外回りの3コーナー付近/最初の4コーナーまで約192m(Aコース)
コーナー 6回(スタンド前を2度通過し、約1周半)
平均頭数 13.4頭
平均勝ちタイム 2:32.7
勝ち馬の平均上り3F 35.2秒
4角先頭の勝率 21.9%

スタートは外回りの3コーナー付近で、最初の4コーナーまでは約192mしかありません。

そこからスタンド前へ向かい、ゴール前の急坂を1度上ってから内回りを1周します。

コーナーは全部で6回、スタンド前の直線は2度通過する形です。

直線は310.0mと短く、ゴール前には残り180m付近から110mで2.2m上る坂が待っています。

この坂の勾配はJRA10場で最も急で、高低差5.3mというコース全体の起伏も10場で最大です。

坂を2度越え、コーナーを6回まわるので、脚を使う場所が多い舞台になります。

勝ち馬の平均上り3Fは35.2秒で、瞬発力勝負にはなりにくい数字です。

それでいて4角先頭の勝率は21.9%あり、前が止まるコースとも言い切れません。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・JRA平地
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
全体 32-32-32-313/409 7.8% 23.5% 50% 66%

コース全体の単勝回収率は50%、複勝回収率は66%です。

1番人気が勝率40.6%・複勝率65.6%と順当に決まる一方で、単勝回収率は90%にとどまります。

年に10鞍前後しか組まれない条件なので、数字が動きやすいところは差し引いて見たいところです。

本記事の回収率の見方

単勝回収率は、万馬券が1本混ざるだけで簡単に100%を超えます。

そこで本記事では、目立つ数字について「最も高い配当を1走ぶん除いた回収率」も併せて確認しています。

1本の大穴に支えられているだけの数字は、そのまま載せたうえでその旨を注記しています。

中山芝2500mの枠順は内で勝つのは上位人気だけ|配当は外から出る

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・枠番別
着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1〜2枠 7-6-9-58/80 8.8% 27.5% 25% 78%
3〜4枠 6-9-6-75/96 6.2% 21.9% 28% 52%
5〜6枠 10-6-11-83/110 9.1% 24.5% 66% 61%
7〜8枠 9-11-6-97/123 7.3% 21.1% 68% 72%

複勝率は1〜2枠の27.5%が最上位で、7〜8枠の21.1%が最下位です。

コーナーを6回まわるので、内をロスなく立ち回れることに意味はあります。

ところが単勝回収率で見ると景色が変わります。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・枠番別
着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1〜4枠 13-15-15-133/176 7.4% 24.4% 26% 64%
5〜8枠 19-17-17-180/233 8.2% 22.7% 67% 67%
1〜4枠×16頭立て 4-2-5-51/62 6.5% 17.7% 36% 54%
5〜8枠×16頭立て 4-6-3-51/64 6.2% 20.3% 71% 67%

複勝率は1〜4枠24.4%、5〜8枠22.7%とほとんど並びます。

それなのに単勝回収率は1〜4枠26%、5〜8枠67%と大きく離れます

中身を見ると、1〜4枠での13勝はすべて5番人気以内の馬によるものです。

いっぽう5〜8枠の19勝には、6番人気が3回あり、8番人気と10番人気も混じります。

人気馬が順当に勝つのが内枠で、配当のつく馬は外から出てくる、という構造です。

内枠は前をふさがれると動きようがないので、力量上位の馬が正攻法で勝ち切る形になりやすいところがあります。

内枠有利というイメージも相まって、そこに伏兵が割り込む余地が残りにくいのかなと。

16頭立てに絞っても、外枠が割を食っている様子はありません。

後述のとおり道中で押し上げられるかどうかが問われるコースなので、外を引いて自由に動ける形はむしろ噛み合いやすいところがあります。

※1〜2枠の複勝回収率78%は、最高配当を1本除くと57%まで下がります。

※5〜8枠の単勝回収率67%も除外後52%で、こちらも1本の大穴が効いています。

※枠だけで評価を動かすというより、人気と枠の組み合わせで見たい形です。

中山芝2500mの脚質は4角先頭が勝率21.9%|条件戦では後ろから届かない

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・4コーナー通過順別
4角 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4角1番手(逃げ) 7-1-7-17/32 21.9% 46.9% 187% 151%
4角2〜4番手 14-16-13-84/127 11.0% 33.9% 45% 84%
4角5〜9番手 9-12-9-114/144 6.2% 20.8% 52% 47%
4角10番手以下 2-3-3-98/106 1.9% 7.5% 10% 43%

この表で使っているのは4コーナーの通過順で、レースが終わるまで確定しない数字です。

出馬表の段階では分かりませんが、このコースがどういう競馬で決まっているかはよく見えます。

4角で先頭に立った馬が勝率21.9%・複勝率46.9%で、全体の勝率7.8%の3倍近くになります。

4角を先頭で回る馬の人気は中央値で6番人気ですから、期待されていない馬が前にいるということです。

急坂を2度越えるコースなので前は止まる、という見立てが強すぎるのかなと。

逆に4角10番手以下だった馬は勝率1.9%・複勝率7.5%しかありません。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・4角10番手以下の内訳
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4角10番手以下×条件戦 0-3-3-71/77 0.0% 7.8% 0% 53%
4角10番手以下×重賞 2-0-0-27/29 6.9% 6.9% 37% 14%

クラスで分けると、この差はもっとはっきりします。

1〜3勝クラスでは、4角10番手以下から勝った馬が1頭もいません

勝ちがあるのは有馬記念と日経賞の2走だけで、能力差がはっきりある重賞の話になります。

310mの直線と急坂で差し切るには、相当な力量差が要るケースが多いという読みになります。

※4角1番手の単勝回収率187%は、最高配当を1本除いても122%を保ちます。

※複勝回収率151%も除外後121%で、1本の大穴に支えられた数字ではありません。

中山芝2500mは道中で押し上げた馬が勝つ|序盤の位置は問わない

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・1コーナー通過順別
1角 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1角1番手 4-2-4-22/32 12.5% 31.2% 90% 86%
1角2〜4番手 6-5-15-80/106 5.7% 24.5% 21% 66%
1角5〜9番手 18-20-6-110/154 11.7% 28.6% 65% 64%
1角10番手以下 4-5-7-101/117 3.4% 13.7% 44% 63%

こちらは1コーナー、つまり序盤の位置取りです。

4角では前にいるほど走るのに、1角では話が変わります。

1角5〜9番手の勝率11.7%が最上位で、1角2〜4番手は5.7%まで落ちます。

スタートしてすぐスタンド前の急坂を上るので、序盤に位置を取りにいくと坂で脚を使わされます。

まだ2000m以上を走る場面が残っているので、そこで削られると最後に止まりやすいところがあります。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・1角→4角の位置取り
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1角5番手以下×4角4番手以内 12-10-2-25/49 24.5% 49.0% 142% 125%
1角4番手以内×4角4番手以内 9-7-18-76/110 8.2% 30.9% 44% 85%
1角5番手以下×4角5番手以降 10-15-11-186/222 4.5% 16.2% 37% 50%

序盤と4角を組み合わせると、このコースの正体が出てきます。

1角5番手以下から4角4番手以内まで押し上げた馬が勝率24.5%・単勝回収率142%です。

同じ4角4番手以内でも、最初から前にいた馬は勝率8.2%にとどまります。

コーナーが緩く、スタンド前の直線を2度通過するので、道中で外から動いていく余地が大きいコースです。

その動きに応えられた馬が、そのまま押し切る形になりやすいのかなと。

差し切れないのに捲りは決まる、というのがこのコースの噛み合い方という感じです。

※押し上げた組の単勝回収率142%は、最高配当を1本除いても101%を保ちます。

※勝ち星も12頭に分かれており、特定の馬に頼った数字ではありません。

※ただし通過順はレースが終わるまで確定しないので、出馬表の段階では次の表を代わりに使います。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・前走の4コーナー通過順別
前走4角 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走逃げ(1番手) 3-1-5-26/35 8.6% 25.7% 77% 81%
前走先行(2〜4番手) 9-15-7-80/111 8.1% 27.9% 58% 64%
前走中団(5〜9番手) 15-8-12-104/139 10.8% 25.2% 62% 69%
前走後方(10番手以下) 4-6-7-92/109 3.7% 15.6% 20% 60%

こちらは前走の4コーナー通過順なので、出馬表と競馬新聞の段階で確認できます。

勝率でいちばん高いのは前走中団(5〜9番手)の10.8%です。

前走で逃げていた馬や先行していた馬より、中団から運べていた馬のほうが上に来ます。

道中で押し上げる形が向くコースなので、脚を溜めて動ける馬と噛み合うという理解でよさそうです。

いっぽう前走後方(10番手以下)は勝率3.7%・複勝率15.6%と、ここだけはっきり落ちます。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・前走の4コーナー通過順×枠
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走逃げ(1番手)×1〜4枠 0-1-4-11/16 0.0% 31.2% 0% 106%
前走逃げ(1番手)×5〜8枠 3-0-1-15/19 15.8% 21.1% 141% 59%
前走先行(2〜4番手)×1〜4枠 3-6-3-35/47 6.4% 25.5% 15% 43%
前走先行(2〜4番手)×5〜8枠 6-9-4-45/64 9.4% 29.7% 90% 80%
前走中団(5〜9番手)×1〜4枠 8-5-4-46/63 12.7% 27.0% 53% 83%
前走中団(5〜9番手)×5〜8枠 7-3-8-58/76 9.2% 23.7% 70% 58%
前走後方(10番手以下)×1〜4枠 1-3-4-37/45 2.2% 17.8% 8% 48%
前走後方(10番手以下)×5〜8枠 3-3-3-55/64 4.7% 14.1% 29% 69%

前で運べていた馬は、外枠に入ったほうが単勝回収率が上がります。

前走先行×5〜8枠が90%、前走中団×5〜8枠が70%で、内に入った同じ組はどちらも50%前後です。

内枠だと前が壁になって動くに動けず、外枠なら自分のタイミングで押し上げられます。

枠の項で見た「配当は外から出る」という話と、ここはきれいにつながります。

前走後方だった馬は、どの枠に入っても複勝率18%前後までしか届きません。

※前走で逃げていた馬は枠を分けると16〜19走しかないので、参考値として見てください。

※前走先行×5〜8枠の単勝回収率90%は、最高配当を1本除くと34%まで落ちます。

※回収率の水準より、複勝率が29.7%と落ちない点を見どころとして扱いたいところです。

中山芝2500mの上がりの傾向|前走上がり1位が勝率20.5%

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・上り3F別
上り3F 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
上り3F34.4秒以内 6-5-1-13/25 24.0% 48.0% 76% 81%
上り3F34.5〜35.4秒 17-12-12-83/124 13.7% 33.1% 107% 116%
上り3F35.5秒以上 9-15-19-217/260 3.5% 16.5% 20% 40%

上がりが35.5秒以上かかった馬は勝率3.5%で、そこまで脚が鈍ると勝負になっていません。

勝ち馬の平均上り3Fは35.2秒ですから、速い脚を求められるコースではありません。

それでも、坂を上りきったあとに35秒台前半でまとめる程度の余力は要る、という線引きになります。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・前走の上がり3F順位別
前走上がり 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走上がり1位 9-5-7-23/44 20.5% 47.7% 154% 95%
前走上がり2〜3位 12-7-9-61/89 13.5% 31.5% 76% 63%
前走上がり4〜6位 7-11-10-107/135 5.2% 20.7% 17% 43%
前走上がり7位以下 3-7-5-111/126 2.4% 11.9% 34% 84%

前走の上がり順位は競馬新聞で確認できるので、出馬表の段階で使えます。

前走上がり1位だった馬が勝率20.5%・複勝率47.7%と、はっきり抜けています。

東京の芝のように「決め手は人気に織り込まれる」という形にはなっていません。

コーナーを6回まわるぶん、脚を余らせずに走れる馬が限られるからなのかなと。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・前走の上がり順位×前走4角
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走上がり3位以内×前走4角9番手以内 19-10-10-61/100 19.0% 39.0% 129% 76%
前走上がり4位以下×前走4角9番手以内 8-14-14-149/185 4.3% 19.5% 26% 65%
前走上がり3位以内×前走4角10番手以下 2-2-6-23/33 6.1% 30.3% 17% 68%
前走上がり4位以下×前走4角10番手以下 2-4-1-69/76 2.6% 9.2% 22% 57%

前走の位置と組み合わせると、見たい形がひとつに絞れます。

前走で4角9番手以内にいて、なおかつ上がり3位以内を使えていた馬が勝率19.0%・単勝回収率129%です。

同じ前走上がり3位以内でも、後方から差してきただけの馬は勝率6.1%まで落ちます。

位置を取ったうえで脚も残っていた、という前走の内容がそのまま効いてくる形です。

道中で押し上げてから直線でもうひと伸び、という走りができるかどうかを見ていることになります。

※前走上がり3位以内×前走4角9番手以内の129%は、最高配当を1本除いても95%を保ちます。

※勝ち星は15頭に分かれており、特定の馬に頼った数字ではありません。

※複勝回収率76%なので、単勝で押し切るというより軸として使う形になります。

中山芝2500mで買える種牡馬|キズナが勝ち星4勝でトップ

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・勝ち星上位5頭
種牡馬 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
父:キズナ 4-4-2-19/29 13.8% 34.5% 34% 69%
父:ゴールドシップ 3-0-2-27/32 9.4% 15.6% 159% 54%
父:ドゥラメンテ 3-3-1-9/16 18.8% 43.8% 66% 79%
父:レイデオロ 3-4-2-6/15 20.0% 60.0% 71% 101%
父:ハーツクライ 2-1-3-27/33 6.1% 18.2% 55% 82%

勝ち星の多い順に並べると、キズナ産駒が4勝で先頭に立ちます。

勝率13.8%・複勝率34.5%はいずれもコース全体(勝率7.8%・複勝率23.5%)を上回ります。

父:ディープインパクト、母父:Storm Catという構成で、長い距離でも息が持つ産駒が出やすいのがこの舞台に向く理由なのかなと。

ゴールドシップ産駒は単勝回収率159%が目を引きますが、こちらは10番人気での1勝が効いた数字です。

複勝率で最上位はレイデオロ産駒の60.0%で、複勝回収率101%とほぼ元が取れます。

ただし3勝はすべてマイユニバース1頭によるもので、産駒全体の傾向とまでは言えません。

ドゥラメンテ産駒は勝率18.8%・複勝率43.8%で、勝ち星3勝が3頭に分かれています。

出走数トップはハーツクライ産駒ですが、こちらは勝率6.1%・複勝率18.2%と数字が伸びていません。

※ゴールドシップ産駒の159%は、最高配当を1本除くと49%まで落ちます。

※勝ち星は3頭に分かれているので、狙って当てにいく形ではないという整理になります。

※勝ち星1勝で表には入りませんが、エピファネイア産駒は13走で複勝率30.8%です。

※一方でキタサンブラック産駒は12走・ルーラーシップ産駒は13走で、まだ勝ち星が出ていません。

※出走数の少ない父も多いので、サンプルが集まり次第、更新のたびに追いかけていきたいところです。

中山芝2500mの母父はキングカメハメハが勝ち星4勝

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・勝ち星上位5頭
母父 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
母父:キングカメハメハ 4-3-3-20/30 13.3% 33.3% 150% 66%
母父:コンデュイット 3-0-0-2/5 60.0% 60.0% 872% 216%
母父:ネオユニヴァース 3-0-0-1/4 75.0% 75.0% 265% 118%
母父:ティンバーカントリー 2-1-0-0/3 66.7% 100.0% 177% 153%
母父:Not For Sale 2-0-0-0/2 100.0% 100.0% 210% 125%

母父はキングカメハメハの4勝が最多で、勝率13.3%・複勝率33.3%と数字も伴います。

4勝が4頭に分かれている点も、この血の押さえどころになります。

ただし2番手以下は、どれも数走しかない薄いサンプルです。

母父コンデュイットの3勝はニシノレヴナントとヴェルミセルの2頭、母父ネオユニヴァースの3勝はマイユニバース1頭によるものです。

母父ティンバーカントリーと母父Not For Saleは、それぞれ1頭の産駒の数字がそのまま出ている状態です。

母父は割れているので、名前で買うより血統表全体と馬体の造りを見るほうが早い、という状態かなと。

※出走数トップの母父ディープインパクトは31走で勝率3.2%・複勝率22.6%です。

※母父ハービンジャーは15走で複勝率40.0%と、3着以内には多く顔を出しています。

※母父ステイゴールドは8走で複勝圏がまだありません。

※上位5頭のうち4頭は5走以下なので、現時点では血統の背景として押さえる程度にとどめます。

中山芝2500mは前走ローカル芝2600m組が単勝回収率154%

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・前走の舞台別
前走 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走も中山芝2500m 4-2-5-30/41 9.8% 26.8% 32% 46%
前走中山芝 9-10-8-70/97 9.3% 27.8% 46% 55%
前走東京芝 6-7-8-59/80 7.5% 26.2% 31% 70%
前走関西芝 6-4-4-62/76 7.9% 18.4% 40% 38%
前走ローカル芝 10-7-10-85/112 8.9% 24.1% 90% 65%
前走ローカル芝2600m 7-5-4-41/57 12.3% 28.1% 154% 66%
前走ダート 0-2-1-26/29 0.0% 10.3% 0% 173%

複勝率だけを見ると、前走中山芝の27.8%と前走も中山芝2500mの26.8%が上位です。

コース経験がそのまま加点になる形で、ここは分かりやすいところです。

ただし単勝回収率で見ると、前走ローカル芝2600m組の154%が抜けています。

中身は福島・小倉・札幌の芝2600mの3つで、いずれも小回りの長距離戦です。

コーナーを何度もまわりながら位置を押し上げる、という中身が中山芝2500mとよく似ています。

ローカルの長距離戦は、レース質のわりに評価が上がりにくいところがあります。

7勝の内訳は1番人気から10番人気まで散らばっており、人気薄が突っ込んでくる形です。

いっぽう前走が阪神・京都の芝だった組は複勝率18.4%・複勝回収率38%で、こちらは割引になります。

※前走ローカル芝2600mの154%は、最高配当を1本除くと92%まで下がります。

※それでも勝ち星は7頭に分かれており、1頭に頼った数字ではありません。

※前走ダートからの芝替わりは29走と薄いので、複勝回収率173%は参考値として見てください。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・前走の距離別
前走の距離 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走2000m以下 6-4-6-78/94 6.4% 17.0% 39% 75%
前走2200m 6-5-6-54/71 8.5% 23.9% 46% 46%
前走2400m 5-11-6-62/84 6.0% 26.2% 25% 95%
前走2500m 5-2-6-38/51 9.8% 25.5% 33% 44%
前走2600m 7-5-4-43/59 11.9% 27.1% 148% 64%
前走3000m以上 2-3-3-24/32 6.2% 25.0% 18% 56%

前走2600mが勝率11.9%・単勝回収率148%で、距離別でも頭ひとつ抜けます。

いっぽう前走2000m以下だった馬は複勝率17.0%で、一気の距離延長はこなせないケースが多くなります。

前走3000m以上からの短縮も勝率6.2%と伸びません。

長ければ長いほどよい舞台ではなく、2600m前後で立ち回れていたかが目安になります。

※前走2600mの単勝回収率148%は、最高配当を1本除くと89%まで下がります。

※このコースで「同距離」に当たるのは前走2500mだけなので、次の距離変更の表とは同じ組になります。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・距離変更別
距離変更 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
距離短縮 9-8-7-70/94 9.6% 25.5% 99% 59%
同距離 5-2-6-38/51 9.8% 25.5% 33% 44%
距離延長 17-20-18-197/252 6.7% 21.8% 36% 73%

出走の6割は距離延長で臨む形になりますが、勝率は6.7%と最下位です。

短縮組は勝率9.6%・単勝回収率99%で、こちらのほうが数字は出ています。

2600m以上を経験している馬が、そのまま距離を詰めてくる形が中心です。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・レース間隔別
間隔 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
連闘〜中2週 5-3-4-62/74 6.8% 16.2% 49% 39%
中3〜5週 12-12-11-85/120 10.0% 29.2% 62% 106%
中6週〜3か月 11-11-13-117/152 7.2% 23.0% 48% 56%
3か月超 3-4-3-41/51 5.9% 19.6% 33% 41%

中3〜5週の馬が勝率10.0%・複勝率29.2%・複勝回収率106%で最も安定します。

タフな条件なので、間隔が詰まりすぎても空きすぎても数字が落ちるという形です。

※中3〜5週の複勝回収率106%は、最高配当を1本除いても83%を保ちます。

中山芝2500mの性別|牝馬は4歳以下なら割り引かない

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・性別
性別 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
牡馬(セン馬含む) 27-23-25-249/324 8.3% 23.1% 46% 55%
牝馬 5-9-7-64/85 5.9% 24.7% 64% 107%
牝馬×4歳以下 4-6-5-25/40 10.0% 37.5% 130% 162%
牝馬×5歳以上 1-3-2-39/45 2.2% 13.3% 6% 58%

全体では牡馬が勝率8.3%、牝馬が5.9%で、牡馬のほうがやや優勢です。

急坂を2度越えるので、最後にもう一度押し上げる力が要ります。

そこが牡馬に振れる理由なのかなと。

ただし、この差は牝馬そのものの問題ではなさそうです。

4歳以下に絞ると、牝馬は勝率10.0%・複勝率37.5%まで上がります。

単勝回収率130%・複勝回収率162%と、配当の面でも数字が残ります。

いっぽう5歳以上の牝馬は勝率2.2%・複勝率13.3%まで沈みます。

牝馬を評価するときは性別より先に、年齢を見たいところです。

※牝馬×4歳以下の単勝回収率130%は、最高配当を1本除くと42%まで落ちます。

※複勝回収率162%も除外後94%なので、こちらも1本の配当が効いています。

※40走と薄いので、現時点では「若い牝馬を無条件に割り引かない」という扱いにとどめます。

※集計期間中に牝馬限定戦の施行はありません。

中山芝2500mの年齢別成績|6歳以上は0勝

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・年齢別
年齢 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 11-5-8-40/64 17.2% 37.5% 70% 71%
4歳 13-15-13-82/123 10.6% 33.3% 60% 95%
5歳 8-7-5-96/116 6.9% 17.2% 72% 57%
6歳以上 0-5-6-95/106 0.0% 10.4% 0% 37%
4歳以下×前走上がり3位以内 17-8-12-34/71 23.9% 52.1% 137% 102%
5歳以上×前走上がり3位以内 4-4-4-50/62 6.5% 19.4% 61% 41%

年齢はこのコースで最もきれいに並ぶ項目で、3歳17.2%・4歳10.6%・5歳6.9%と下がっていきます。

そして6歳以上は106走を使って0勝、複勝率も10.4%しかありません。

坂を2度越えてコーナーを6回まわる形は、消耗の大きい競馬になります。

ピークを過ぎた馬にはそのまま厳しく出る、という読みでよさそうです。

3歳は条件戦に限っても勝率16.1%あるので、相手が楽だから走っているという話でもなさそうです。

有馬記念でもレガレイラとミュージアムマイルが3歳で勝っており、斤量の恩恵は大きいところかなと。

前走で上がり3位以内を使えていた4歳以下は勝率23.9%・複勝率52.1%です。

同じ条件でも5歳以上は勝率6.5%ですから、年齢で中身がはっきり分かれます。

※4歳以下×前走上がり3位以内の単勝回収率137%は、最高配当を1本除くと88%まで下がります。

※複勝回収率102%は除外後93%で、こちらは1本依存ではありません。

※勝ち星も13頭に分かれています。

中山芝2500mのクラス別・馬場状態別平均勝ちタイム

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・1着馬の平均タイム
クラス 稍重
1勝クラス 2:32.6
2勝クラス 2:32.5 2:34.5
3勝クラス 2:32.8 2:33.5
日経賞(G2) 2:31.1 2:36.1
有馬記念(G1) 2:31.4

1勝クラスから3勝クラスまで、良馬場の平均勝ちタイムは2分32秒台でほとんど動きません。

クラスが上がってもタイムが詰まらないのが、このコースの特徴です。

序盤から中盤にかけてペースが落ち着き、勝負どころが残り1000m付近に集中するからかなと。

重賞になってようやく2分31秒台に入る、という程度の差になります。

時計の速さを比べるより、どういう位置取りで運べたかを見たいコースという整理です。

※稍重は施行数が少ないので、参考値として見てください。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・馬場状態別
馬場 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
26-26-26-261/339 7.7% 23.0% 47% 68%
稍重 6-6-6-52/70 8.6% 25.7% 62% 53%
0-0-0-0/0
不良 0-0-0-0/0

良と稍重で成績はほとんど動きません。

雨が残った程度なら、見方を変える必要はなさそうです。

集計期間中に重・不良の施行はないので、深い道悪になったときの傾向はまだ語れません。

※重・不良のデータがたまり次第、更新の際に触れていきたいと思います。

中山芝2500mの騎手成績|丹内祐次騎手が勝ち星4勝でトップ

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・勝ち星上位
騎手 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
丹内祐次 4-2-1-15/22 18.2% 31.8% 71% 53%
横山典弘 3-0-1-3/7 42.9% 57.1% 151% 97%
戸崎圭太 2-3-4-13/22 9.1% 40.9% 68% 72%
津村明秀 2-0-2-11/15 13.3% 26.7% 253% 87%
ルメール 2-5-4-2/13 15.4% 84.6% 32% 117%

丹内祐次騎手が4勝でトップに立ちます。

マイネルエンペラーで日経賞を勝つなど、この舞台での経験がそのまま出ている形です。

横山典弘騎手は勝率42.9%・単勝回収率151%ですが、こちらは7鞍しかありません。

3勝はすべてマイユニバース1頭とのコンビによるものです。

津村明秀騎手の単勝回収率253%は、10番人気ヴェルミセルでの1勝がほぼすべてになります。

目を引くのはルメール騎手の複勝率84.6%で、13鞍のうち11回は3着以内に来ています。

単勝回収率32%と勝ち切るところまでは行きませんが、複勝やワイド、3連系の軸としては外しにくい騎手です。

※横山典弘騎手の151%は、最高配当を1本除くと60%まで下がります。

※津村明秀騎手の253%も除外後15%なので、こちらは完全に1本依存です。

※戸崎圭太騎手は22鞍で複勝率40.9%と、こちらも軸としての使い勝手があります。

中山芝2500mの人気別信頼度|1番人気の複勝率65.6%

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・当日人気別
人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 13-5-3-11/32 40.6% 65.6% 90% 80%
2〜3番人気 11-11-11-31/64 17.2% 51.6% 78% 87%
4〜6番人気 6-11-12-67/96 6.2% 30.2% 69% 79%
7番人気以下 2-5-6-204/217 0.9% 6.0% 27% 51%

この表の人気は当日のオッズで決まるので、出馬表の段階では確定しません。

1番人気をどこまで信頼できるかを確認するための参考情報として見てください。

1番人気は勝率40.6%と高い一方で、複勝率は65.6%にとどまります。

勝つか飛ぶかがはっきりしているので、複勝の軸としては絶対視しづらいところです。

7番人気以下は複勝率6.0%しかなく、人気薄が3着以内に食い込む場面も限られます。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m・前走人気別
前走人気 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1番人気 7-4-7-19/37 18.9% 48.6% 78% 78%
前走2〜3番人気 11-9-5-34/59 18.6% 42.4% 82% 80%
前走4〜6番人気 9-6-11-72/98 9.2% 26.5% 79% 63%
前走7番人気以下 4-11-8-178/201 2.0% 11.4% 23% 62%

出馬表の段階で使えるのは、当日の人気ではなく前走の人気のほうです。

前走1〜3番人気だった馬は勝率18%台・複勝率40%台で、ここは素直に評価できます。

いっぽう前走7番人気以下は勝率2.0%・複勝率11.4%まで落ちます。

前走で人気を集められなかった馬が、この舞台で急に変わるケースは多くありません。

中山芝2500mの消し条件

出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。

集計期間:2023.9.16〜2026.4.5/中山芝2500m
条件 着別度数 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
6歳以上 0-5-6-95/106 0.0% 10.4% 0% 37%
前走後方(10番手以下)×前走上がり7位以下 1-1-0-42/44 2.3% 4.5% 30% 71%
距離延長×前走後方(10番手以下) 0-3-4-67/74 0.0% 9.5% 0% 59%
5歳以上×前走7着以下 2-3-4-111/120 1.7% 7.5% 29% 46%
前走7着以下 3-12-8-162/185 1.6% 12.4% 21% 68%
前走7番人気以下 4-11-8-178/201 2.0% 11.4% 23% 62%

最もはっきりしているのは6歳以上で、106走を使って0勝です。

複勝率10.4%・複勝回収率37%ですから、3着付けでも拾いにくい水準になります。

次に強いのが前走で後方のまま上がりも7位以下だった馬で、複勝率4.5%です。

位置も取れず脚も使えなかった前走の内容は、このコースでは巻き返しにつながりません。

前走後方からの距離延長は74走で0勝です。

追走に苦労した馬がさらに距離を延ばすと、押し上げる余力が残らないという形かなと。

そして5歳以上の前走大敗馬は勝率1.7%・複勝率7.5%です。

同じ前走大敗でも4歳以下ならまだ余地があるので、年齢とセットで見たいところです。

※前走ダートからの芝替わりも29走で0勝ですが、サンプルが薄いので表には入れていません。

※前走関西芝からの転戦も複勝率18.4%と落ちるので、こちらは軽い割引材料になります。

まとめ:中山芝2500mは前走で位置を取れて脚も使えた馬から見る

中山芝2500mはこういうコース

  • 直線310.0m・ゴール前に高低差2.2mの急坂があり、コーナーを6回まわる1周半のコースです
  • コース全体は単勝回収率50%・複勝回収率66%で、1番人気は勝率40.6%です
  • 4角10番手以下は勝率1.9%で、条件戦に限ると77走で0勝です
  • 逆に4角で先頭に立った馬は勝率21.9%・単勝回収率187%になります
  • 序盤の位置は問われず、1角5〜9番手の勝率11.7%が最上位です
  • 1角5番手以下から4角4番手以内まで押し上げた馬は勝率24.5%・単勝回収率142%です
  • 通過順は出馬表では分からないので、前走で位置を取れて脚も使えたかを見ます
  • 前走上がり3位以内×前走4角9番手以内は勝率19.0%・単勝回収率129%です
  • 枠は複勝率が並ぶ一方、単勝回収率は1〜4枠26%・5〜8枠67%と離れます
  • 前走ローカル芝2600m組は勝率12.3%・単勝回収率154%で妙味があります
  • 種牡馬はキズナが勝ち星4勝、母父はキングカメハメハが勝ち星4勝です
  • 6歳以上・前走大敗・前走7番人気以下・前走後方からの距離延長は割引です

差しが届かないのに逃げは残る、という点だけ見ると中山らしい前残りのコースに見えます。

ただ、実際に勝っているのは最初から前にいた馬ではありません。

確認したいのは前走で4角9番手以内にいたことと、その前走で上がり3位以内を使えていたことの2つです。

この2つを先に見るようにするだけで、検討する馬はかなり絞れます。

年に10鞍前後しか組まれない条件なので、データは1開催ごとに動きます。

傾向に変化があればそのつど更新していきます。

予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。

出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.9.16〜2026.4.5、中山芝2500m・JRA平地)

Tokuma

競馬とは物心ついた頃からの縁があり、 今は血統と展開読みに魅せられた人 有益な情報を鋭意発信していきます!