この記事では、サトノクラウン産駒の特徴やこれまでの傾向、さらには馬券のヒントとなるような得意条件を記載しています。
【参考】サトノクラウン産駒のこれまでの成績
(2022.6.5~2024.3.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
5.0% | 10.0% | 16.2% | 46% | 83% |
集計期間内の成績では牡馬が20勝。牝馬が18勝と性別による勝利数の大きな差はありません。
しかし適性面では大きな差があり、牡馬は15勝が1800m以上と中距離型に。
一方で牝馬は12勝がマイル以下と短距離に距離適性が出やすい傾向にあります。
サトノクラウン自身が現役時代、水を含んだ馬場での活躍が目立っただけに産駒にもその特性を伝えているかというと微妙なところ。
◆芝コース「重」「不良」の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
2.7% | 8.1% | 10.8% | 12% | 92% |
質の違う話ですが、ダートに置き換えても成績が冴えるわけではありません。
◆ダートコース「重」「不良」の成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
1.8% | 10.9% | 18.2% | 8% | 86% |
◆2歳6月~9月までの成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
8.7% | 13.0% | 20.7% | 134% | 106% |
あまり早熟性のあるイメージではないことから、いきなり新馬戦で狙っていくのは一つ作戦としてアリ!
新馬戦、未勝利戦ともに成績は優秀です。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
38.9% | 58.3% | 69.4% | 103% | 91% |
ベタ買いでも複勝率約7割は高い数字。
中でも1600m以下は牡牝問わず優秀です。
◆1番人気×マイル以下
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
83.3% | 100.0% | 100.0% | 232% | 138% |
先にも書きましたが、サトノクラウン産駒は牝馬に出るとジョコンダⅡの影響が強いのか短距離向きに出やすい傾向に。
直線長いコースでの穴あけには注意です。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
12.5% | 12.5% | 20.8% | 257% | 108% |
昨年は3歳10月~12月の成績が優秀。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
33.3% | 41.7% | 41.7% | 196% | 80% |
勝ち星を挙げたのはいずれも牡馬。
牡馬に関しては、夏を越えてグッと良くなってくる産駒が昨年は出てきたというのは一つ確かと言えます。
通算20戦7勝。
主な勝ち鞍として、宝塚記念、香港ヴァーズ、京都記念(2回)、弥生賞。
新馬戦、東スポ杯2歳S、弥生賞と3連勝。
クラシックの主役候補として皐月賞では1番人気の支持を集めますが、34角にかけて再三にわたる不利に遭い6着。
スタートに課題を残す面があり、日本ダービーでも3着。
秋は3冠戦線ではなく、天皇賞(秋)へ。ここはコンディション不良もあったか17着と大敗。
しかし古馬初戦となった京都記念を快勝で飾り、2度目の香港遠征となった冬の香港ヴァーズでは京都記念以降の不振を吹き飛ばすような完勝でGⅠ制覇。
5歳シーズンでは、京都記念を連覇し、迎えた宝塚記念では水を含んだ馬場を苦にせず、外から鮮やか差し切り。
この年の秋の天皇賞では、大雨が降り「不良」の馬場コンディション。
たしかにこれを味方につけたサトノクラウンでしたが、直線では内を掬って追い上げたキタサンブラックにあと一歩及ばす。
この激闘に敗れたあとは、勝ち星を掴むことができず、翌年のジャパンカップを最後に引退となりました。
父のマルジュは、日本では馴染みがなく、ノーザンダンサー系というざっくりとしたカテゴリー分けをされる種牡馬。
現役時代はセントジェイムズパレスS(英国G1・芝1600m)を制し、英国ダービーの2着。
トライマイベストからの系譜なので、スピードが勝ったタイプと思いきや、欧州適性の高い中距離馬。
対する母のジョコンダⅡは、愛国の競走馬でキラヴランS(芝GⅢ1400m)3着の実績。
この実績のみならず、牝系は仕上がり早で短距離向き。
サトノクラウン自身は中距離向きの体型も、サトノクラウン産駒の牝馬にはスピードが良く伝えられていると思いますし、構成としてはかなり短距離向きな感もあります。
タスティエーラがダービーを制しましたが、かなり活力のある牝系の出。
牡馬で中距離以降の活躍馬を見つけるのであれば、血統全体のみならず近親についてもしっかりと吟味したいところです。
ケイティーズ牝系の出で、中山コースとは好相性。
エフフォーリア(父エピファネイア)の妹であり、姉のペリファーニア(父モーリス)もスケール感のある良血馬。
ダートで未勝利勝ち上がり。
その後芝のデイジー賞へと転戦し、鮮やか逃げ切り勝ちもラップはそこまで優秀なものではなく。
今後はオークスが最大目標という情報もありますが、東京コースはどうか。
直線が短いコースの方が適性がある気がします。
母のエイグリットは非常に優秀な繁殖牝馬で、兄弟馬のほとんどが中央競馬で勝ち上がる実績。
その中でも兄のミトラは重賞勝ち馬で芝中距離が主戦場。
ウヴァロヴァイトはスイートピーSでの勝ちっぷりが素晴らしく、素質は確実にOPで通用すると見ていますが、牝馬らしい難しさの内包していそうです。
調整にも苦労する面があるようで、今後はしっかり立て直してからでしょう。
スタミナ勝負で1勝クラス、2勝クラスと連勝を飾った同馬。
追われてから弾けるような瞬発力はないものの、デビュー直後から好位で流れに乗れるセンスの良さが目立ち、大崩れしていない点が魅力。
成績から道悪は苦手なようで、狙うなら良馬場。
2600mで勝ち星を掴みましたが、2400mが現状のベストと考えています。