このページでは、中山ダート1200mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
中山ダート1200m戦コースの特徴
中山ダート1200mは、2コーナー奥の芝コースからスタート。
スタート後、3コーナーまでの距離は約502mあり、この区間は緩やかな下り坂です。
芝コースからのスタート、さらには下り坂が続くため、序盤から非常に速いペースが形成されやすいのが大きな特徴です。
特にオープンクラスのレースでは、芝レース並みの高速ラップが見られることもあります。
自然とペースが上がる展開が多く、レースの序盤は激しい先行争いが繰り広げられます。
直線は、308m短いこと、加えて約2mの上り坂が設けられており、これがレースの最終局面での大きな鍵となります。
ハイペースで進むことの多いこのコースでは、前半に飛ばしすぎた馬がこの上り坂で失速することが多く、逆にスタミナを温存していた差し・追い込み馬が最後に抜け出す展開もよく見られます。
枠傾向としては外枠が有利な傾向にあります。
外枠の馬は、芝部分を長く走れることと、砂を被るリスクが少なく、揉まれることなくスムーズに先行できる点が大きなメリット。
このため、外枠の馬が先行してそのまま押し切るパターンが多く見られます。
しかし、内枠の馬でもダッシュ力がある場合は、ロスなく先手を取ることができ、必ずしも不利とは言えません。
逆に、内枠で先行できず中団以降に置かれると、外から他馬に被せられて不利な展開になる可能性が高まります。
枠順に加え、各馬のダッシュ力や展開の読みが重要な要素となります。
◆枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 46- 40- 56-682/824 | 5.6% | 10.4% | 17.2% | 62% | 57% |
2枠 | 42- 52- 49-712/855 | 4.9% | 11.0% | 16.7% | 53% | 60% |
3枠 | 38- 61- 67-702/868 | 4.4% | 11.4% | 19.1% | 60% | 68% |
4枠 | 54- 58- 51-715/878 | 6.2% | 12.8% | 18.6% | 53% | 61% |
5枠 | 59- 59- 55-709/882 | 6.7% | 13.4% | 19.6% | 88% | 77% |
6枠 | 75- 57- 60-697/889 | 8.4% | 14.8% | 21.6% | 73% | 69% |
7枠 | 66- 62- 62-700/890 | 7.4% | 14.4% | 21.3% | 48% | 68% |
8枠 | 67- 60- 47-716/890 | 7.5% | 14.3% | 19.6% | 72% | 63% |
中山ダート1200m戦の成績上位種牡馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヘニーヒューズ | 43- 16- 30-216/305 | 14.1% | 19.3% | 29.2% | 77% | 66% |
ロードカナロア | 23- 13- 15-139/190 | 12.1% | 18.9% | 26.8% | 133% | 85% |
キンシャサノキセキ | 18- 13- 22-168/221 | 8.1% | 14.0% | 24.0% | 123% | 85% |
アジアエクスプレス | 17- 22- 13-138/190 | 8.9% | 20.5% | 27.4% | 54% | 75% |
ディスクリートキャット | 17- 13- 7- 98/135 | 12.6% | 22.2% | 27.4% | 75% | 65% |
ここ3年で断然トップを行くのはへにーヒューズ産駒。
スタートしてからのダッシュ力に優れており、ハイペース先行での耐久力にも優れていることや、番組の多さからも、下級条件での勝ち上がり率の高さが目立ちます。
その仔であるアジアエクスプレス産駒も同様の理屈が通り、同系統のディスクリートキャットも優れたダッシュ力を有している産駒が多く出る傾向に。
他は芝ダートともに持久力に優れ、特に短距離戦では覇権を握るロードカナロア産駒、そしてダートをこなせるフジキセキ産駒のキンシャサノキセキが種牡馬として上位に名を連ねています。
中山ダート1200m戦の成績上位母父馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クロフネ | 20- 17- 19-158/214 | 9.3% | 17.3% | 26.2% | 155% | 77% |
キングカメハメハ | 17- 12- 11-161/201 | 8.5% | 14.4% | 19.9% | 129% | 61% |
フレンチデピュティ | 14- 10- 12-135/171 | 8.2% | 14.0% | 21.1% | 147% | 73% |
サウスヴィグラス | 14- 6- 4- 66/ 90 | 15.6% | 22.2% | 26.7% | 62% | 61% |
フジキセキ | 13- 13- 16-140/182 | 7.1% | 14.3% | 23.1% | 51% | 87% |
「平成のブレイヴェストローマン」との異名も持ち合わせるフィリーサイアーのクロフネが大活躍している舞台です。
その父であるフレンチデピュティも好成績。
さらには、ロードカナロアの父であるキングカメハメハは母父としてこの舞台好成績。
キンシャサノキセキの父であるフジキセキも好調で、走る血統に思いのほか偏りがある印象を抱きました。
これからは母父サウスヴィグラスの成績が加速しそうな感もあります。
中山ダート1200m戦の成績上位騎手
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
横山武史 | 39- 17- 26-132/214 | 18.2% | 26.2% | 38.3% | 89% | 84% |
戸崎圭太 | 31- 22- 16-120/189 | 16.4% | 28.0% | 36.5% | 77% | 69% |
ルメール | 25- 7- 10- 50/ 92 | 27.2% | 34.8% | 45.7% | 75% | 70% |
三浦皇成 | 20- 22- 22-125/189 | 10.6% | 22.2% | 33.9% | 43% | 83% |
田辺裕信 | 19- 20- 12-106/157 | 12.1% | 24.8% | 32.5% | 51% | 72% |
特に下級条件での活躍が目立つ横山武史騎手が首位。
率としても悪くなく、この条件との相性の良さを感じます。
続くのが戸崎騎手で、そのあとでルメール騎手ですが、勝率27.2%もこれはルメール騎手ベースではやや低めの数字。
三浦騎手、田辺騎手ともに単勝回収率は低く複勝回収率の方が高めに出ていることから、アタマでというよりかは、馬券の軸やヒモで狙う方がお買い得なのかもしれません。
上位5人の中には入りませんでしたが、この舞台での穴騎手は津村明秀騎手になります。
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
津村明秀 | 19- 15- 19-117/170 | 11.2% | 20.0% | 31.2% | 179% | 105% |
コンスタントに中山ダート1200m戦では穴を開けるので、要チェックでしょう。
中山ダート1200m戦の馬券のヒント(まとめ)
コース特徴
- 中山ダート1200mは2コーナー奥の芝コースからスタートし、緩やかな下り坂が続く。
- 序盤から非常に速いペースが形成されやすく、特にオープンクラスでは芝並みの高速ラップが出ることもある。
- 直線は308mと短く、約2mの上り坂がゴール前にあり、前半に飛ばしすぎた馬が失速するケースも多い。
枠順傾向
- 外枠が有利で、芝部分を長く走れるため、揉まれることなく先行しやすい。
- 内枠の馬もダッシュ力があれば不利にはならないが、先行できない場合は外から被せられて苦しい展開になる可能性が高い。
成績上位種牡馬
- ヘニーヒューズ産駒が断然トップ。ダッシュ力とハイペース先行での耐久力に優れる。
- ロードカナロアやキンシャサノキセキも上位に名を連ねる。
成績上位母父馬
- クロフネが母父馬として好成績を収めている。
- キングカメハメハやフレンチデピュティも優秀な成績を持つ。
成績上位騎手
- 横山武史騎手が首位で、特に下級条件での活躍が目立つ。
- 戸崎圭太騎手、ルメール騎手も好成績だが、ルメール騎手の勝率はやや低め。
- 津村明秀騎手は穴騎手として注目。
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