このページでは、中山芝2000mのコースの特徴、活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
中山競馬芝2000m戦コースの特徴
スタート地点は、芝1800mのスタート位置から約200m後方に下がったホームストレッチの右端。
1コーナーまでの距離は約405mと十分にあり、坂を上りながらの先行争いが起こりやすい傾向にあります。
テンの2F目にペースが上がることが多いものの、1コーナーを過ぎるとペースが落ち着くことがほとんど。
ゴール前には高低差2.4mの急坂があり、この急坂を2度超えることになるため、非常にタフなレース展になることがベースとして考えられます。
脚質傾向としては、先行馬が比較的有利ですが、差しもよく決まります。
一方で逃げ馬が最後まで頑張り通せる率というのが、1800m以下との比較でグッと下がる印象です。
1コーナーまでの距離が十分にあるため、ポジションを取りやすく、ペースが落ち着きやすいことから、前に行ける馬がそのまま有利な展開になります。
中盤からペースが上がり、3コーナー付近からスパートする馬が多く、またゴール前の急坂を2度超えることになるため、スタミナとタフさが特に求められます。
枠順傾向としては、以前は内枠が有利でしたが最近は少しその傾向も変わりつつあり、フラットになってきています。
一つ言えるのは、秋の開催は芝の生育状況が良いことがほとんどなので、イン前が有利に働きやすい傾向は見られます。
この時期は時計が速くなり、タフさに加え、持ち時計も重視する必要があります。
◆枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 15-20-15-207/257 | 5.8% | 13.6% | 19.5% | 29% | 63% |
2枠 | 14-13-21-221/269 | 5.2% | 10.0% | 17.8% | 32% | 48% |
3枠 | 17-15-21-227/280 | 6.1% | 11.4% | 18.9% | 50% | 60% |
4枠 | 26-19-22-221/288 | 9.0% | 15.6% | 23.3% | 101% | 68% |
5枠 | 21-23-18-235/297 | 7.1% | 14.8% | 20.9% | 42% | 54% |
6枠 | 26-26-30-229/311 | 8.4% | 16.7% | 26.4% | 110% | 88% |
7枠 | 27-32-27-273/359 | 7.5% | 16.4% | 24.0% | 65% | 74% |
8枠 | 29-27-21-315/392 | 7.4% | 14.3% | 19.6% | 45% | 50% |
中山競馬芝2000m戦の成績上位種牡馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハーツクライ | 17-9-9-96/131 | 13.0% | 19.8% | 26.7% | 124% | 88% |
エピファネイア | 12-10-11-73/106 | 11.3% | 20.8% | 31.1% | 52% | 85% |
ハービンジャー | 11-6-8-88/113 | 9.7% | 15.0% | 22.1% | 97% | 51% |
キズナ | 10-4-5-56/75 | 13.3% | 18.7% | 25.3% | 57% | 68% |
ディープインパクト | 9-15-10-69/103 | 8.7% | 23.3% | 33.0% | 47% | 73% |
タフさが求められることから、クラシックディスタンスへの適性の高さを伝えやすい種牡馬の成績が良いことが顕著。
「2400mでもよく走れる血統馬から」というイメージを持っておくといいかもしれません。
次世代ではエピファネイア産駒や、キズナ産駒の牡馬が上位産駒の中では今後も走ってきそうです。
穴種牡馬はキングマンボ×ドイツ牝系と重ための血統がこの舞台と合うエイシンフラッシュ。
さらにはリアルスティール産駒にも今後注目です。
★注目種牡馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
エイシンフラッシュ | 6-5-1-31/43 | 14.0% | 25.6% | 27.9% | 254% | 84% |
リアルスティール | 4-2-4-20/30 | 13.3% | 20.0% | 33.3% | 56% | 132% |
中山競馬芝2000m戦の成績上位母父馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 14-14-19-110/157 | 8.9% | 17.8% | 29.9% | 101% | 83% |
キングカメハメハ | 9-9-15-120/153 | 5.9% | 11.8% | 21.6% | 47% | 78% |
シンボリクリスエス | 7-5-6-55/73 | 9.6% | 16.4% | 24.7% | 214% | 108% |
ブライアンズタイム | 6-3-0-27/36 | 16.7% | 25.0% | 25.0% | 105% | 49% |
キングヘイロー | 5-3-2-11/21 | 23.8% | 38.1% | 47.6% | 105% | 98% |
種牡馬欄でも同様のことを書きましたが、適性としてはクラシックディスタンスを走れるような長距離向きの馬が活躍する舞台と言えます。
トップは今後もディープインパクトの時代が続きそうです。
加えて表の上位層も、血統自体一が気に入れ替わるということもなさそうです。
好成績を残せる条件としてのキングマンボ持ちやロベルト持ち、リファール色の強い長い距離でこその血統馬が上位成績を残しそうです。
中山競馬芝2000m戦の成績上位騎手
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ルメール | 22-9-12-36/79 | 27.8% | 39.2% | 54.4% | 65% | 80% |
横山武史 | 21-17-11-65/114 | 18.4% | 33.3% | 43.0% | 88% | 71% |
戸崎圭太 | 17-16-11-68/112 | 15.2% | 29.5% | 39.3% | 128% | 108% |
田辺裕信 | 9-9-9-60/87 | 10.3% | 20.7% | 31.0% | 122% | 112% |
菅原明良 | 8-10-9-73/100 | 8.0% | 18.0% | 27.0% | 99% | 79% |
中山競馬場では近年各コースにおけるトップ争いは横山武史騎手か戸崎圭太騎手の2名になることがほとんどですが、芝2000m戦においてはルメール騎手がトップ成績。
しかし、横山武史騎手もほとんど差がなく、次第によっては逆転も考えられます。
このトップ層の中でお買い得感があるのは戸崎騎手と田辺騎手。
ただし、2名とも過去も人気薄での勝利経験がこの高回収率に繋がっている点は把握しておきたいところです。
中山競馬芝2000m戦の馬券のヒント
中山競馬芝2000mコースの特徴
・ゴール前の高低差2.4mの急坂を2度超えるタフなレース展開が多い
・比較的先行馬が有利で、中盤からペースが上がる傾向
・枠順の有利不利はフラットになりつつあるが、秋の開催ではイン前が有利
成績上位の種牡馬
・2400mにも適性が高そうという血統馬から
・エピファネイア産駒とキズナ産駒の牡馬に注目
・エイシンフラッシュ産駒には注意
・リアルスティール産駒も今後の注目株
成績上位の母父馬
・ディープインパクトがトップ、長距離向きの血統活躍の舞台
・キングカメハメハやシンボリクリスエス、ブライアンズタイムが続く
成績上位の騎手
・戸崎圭太騎手と田辺裕信騎手は、お買い得感がある騎手として注目
・田辺裕信騎手は特に人気薄での勝利が多く、高回収率を誇る
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