このページでは、中山競馬ダート1800mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
スタートはスタンド前の直線入り口で、すぐに急坂が待ち受けています。
急坂の勾配は約2mあり、ゴール前もこの坂を上ることからタフさが求められます。
1コーナーまでは約375mと比較的距離があることや、先行有利の傾向が強いことからも先行争いが厳しくなることが多いため、特に2ハロン目に速いラップが刻まれます。
全体としてみても、前半3ハロンのタイムが速くなる傾向があります。
直線は308mで、中央競馬場の中では最も短い部類。
この短い直線では、瞬発力よりも持続的な脚力やタフさが重要です。
脚質傾向としては、切れ味のある差し馬よりも、スタミナと粘り強さを持つ先行馬が活躍しやすい傾向に。
なかなか差し馬同士では決まらないというのも特徴の一つです。
ただし、覚えておきたいのは、馬場が渋くなると極端な脚質の馬が台頭しやすく、逃げ馬や外からの追い込み馬、マクリ差しの馬が有利になることもあります。
その日の傾向はしっかり吟味しておきたいところです。
最後に枠順傾向ですが、基本的には枠順の有利・不利は少ないとされています。
逃げ・先行したい馬にとっては内枠の方が競馬がしやすい傾向にあり、特に枠から好スタートを切った馬がペースを握りやすく、有利に働くことが多いです。
穴馬、人気薄を狙うなら基本的に逃げ・先行馬から。
追い込みの人気薄は来たらしょうがないと思って割り切るべきコースだと思います。
◆枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 38-46-53-634/771 | 4.9% | 10.9% | 17.8% | 85% | 88% |
2枠 | 72-50-54-651/827 | 8.7% | 14.8% | 21.3% | 95% | 93% |
3枠 | 43-53-51-727/874 | 4.9% | 11.0% | 16.8% | 40% | 59% |
4枠 | 68-59-63-727/917 | 7.4% | 13.8% | 20.7% | 55% | 71% |
5枠 | 59-81-67-742/949 | 6.2% | 14.8% | 21.8% | 63% | 80% |
6枠 | 71-74-67-760/972 | 7.3% | 14.9% | 21.8% | 62% | 69% |
7枠 | 73-76-72-767/988 | 7.4% | 15.1% | 22.4% | 62% | 93% |
8枠 | 78-61-75-779/993 | 7.9% | 14.0% | 21.6% | 78% | 75% |
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ホッコータルマエ | 24-15-15-147/201 | 11.9% | 19.4% | 26.9% | 70% | 83% |
ドレフォン | 21-10-9-106/146 | 14.4% | 21.2% | 27.4% | 114% | 84% |
ヘニーヒューズ | 18-17-14-124/173 | 10.4% | 20.2% | 28.3% | 78% | 58% |
ドゥラメンテ | 17-12-7-110/146 | 11.6% | 19.9% | 24.7% | 62% | 53% |
シニスターミニスター | 16-23-13-109/161 | 9.9% | 24.2% | 32.3% | 112% | 114% |
過去3年の成績では新星とも言えるホッコータルマエ産駒の台頭が目立ちます。
一定の先行力を持ち、かつ2度の坂越えに耐えうるタフさを兼備している産駒が多く出る傾向にある同馬の産駒はこれからも期待ができます。
他は先行力に優れている面々といった感じで、なかでもドレフォンは、同じストームキャット系統のヘニーヒューズとの比較では1F長く持つ産駒が多い印象。
未勝利戦では、先に紹介したホッコータルマエ産駒と、ドレフォン産駒が近年圧倒的成果を残しています。
さらに条件不問でシニスターミニスター産駒もよく走る条件。
ドゥラメンテはダート替わりで使われる馬から。
安定感がありますが、人気にもなりやすく、狙う際は見極めが必要。
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
キングカメハメハ | 26-22-21-230/299 | 8.7% | 16.1% | 23.1% | 114% | 83% |
クロフネ | 25-23-13-202/263 | 9.5% | 18.3% | 23.2% | 72% | 57% |
シンボリクリスエス | 23-14-12-192/241 | 9.5% | 15.4% | 20.3% | 86% | 54% |
サンデーサイレンス | 15-8-13-133/169 | 8.9% | 13.6% | 21.3% | 137% | 89% |
フジキセキ | 13-22-10-147/192 | 6.8% | 18.2% | 23.4% | 41% | 59% |
上位5頭は、上から底力、持久力、持久力、万能、ダート適性の高いサンデー系といった様相。
上位3頭の血を持つ馬はハイペース戦や、終盤の我慢比べに強い産駒が多い傾向にあり、タフな中山ダート1800m戦との相性が良いのも強い納得感。
キングカメハメハに至っては、集計期間内では勝利数、出走数ともにトップでありながら単勝回収率がプラス。
人気薄であっても侮れないということを物語っていると思います。
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
横山武史 | 48-31-23-159/261 | 18.4% | 30.3% | 39.1% | 70% | 63% |
戸崎圭太 | 34-28-28-128/218 | 15.6% | 28.4% | 41.3% | 69% | 73% |
ルメール | 29-22-12-55/118 | 24.6% | 43.2% | 53.4% | 70% | 82% |
田辺裕信 | 27-34-21-137/219 | 12.3% | 27.9% | 37.4% | 70% | 86% |
三浦皇成 | 27-28-24-141/220 | 12.3% | 25.0% | 35.9% | 75% | 70% |
中山ダート1200m戦でも勝利数が大変優秀な横山武史騎手がトップ。
未勝利戦で勝ち星を量産し、成績を残しています。
これも1200m戦と変わりませんが、戸崎騎手が集計期間で2位。
面白いことに以下、ルメール騎手と田辺騎手、三浦騎手と上位騎手がみんな同じという結果に。
しかし、穴騎手はダート1200m戦は津村騎手でしたが、このダート1800m戦は木幡巧也騎手をご紹介したいと思います。
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
木幡巧也 | 11-12-18-201/242 | 4.5% | 9.5% | 16.9% | 147% | 107% |
東京でも、関東ダートの穴騎手として木幡騎手は特に新馬・未勝利戦で気を吐いています。
なかなか軸で買う勇気がでなくとも、ヒモで抑えておくべき騎手でしょう。
中山競馬場ダート1800mコースの特徴:
枠順の傾向:
成績上位の種牡馬:
成績上位の騎手: