このページでは、中山芝1200mのコースの特徴、各クラス別の勝ち時計の平均や活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
中山競馬芝1200m戦コースの特徴
スタートは外回りの向こう正面にある坂の頂上部分。
スタート直後から4.5mの勾配を一気に下るため、スタート直後からの下り坂で加速がつきやすく、前半3ハロンの平均タイムは33秒台と非常に速いです。
勢いをつけたまま3〜4コーナーを駆け抜け、最後の直線で急坂に挑む形になります。
直線は310mと短く、ゴール前には高低差2.4mの急坂が待ち受けています。
この急坂は「中山名物」とも言われ、直線の短さと合わせて、先行馬にとっては厳しい試練となります。
特に重賞やオープンクラスのレースでは、逃げ馬が逃げ切るのは難しく、好位から抜け出す馬が最も有利な展開となりやすいと言われています。
もちろん最後の急坂で先行馬がバテると、後方からの差し馬が台頭する可能性が大いにあります。
大外から鮮やかに差し切りが決まるシーンというのも、競馬ファンの方ならご覧になったことがあるのではないでしょうか。
枠順傾向としては内枠(1~3枠)が有利。
スタートからの下り坂をスムーズに走り、距離ロスが少ない内枠に基本的には分が有ります。
特に多頭数のレースでは、外枠は不利になりがちです。
◆枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 19-16-18-131/184 | 10.3% | 19.0% | 28.8% | 73% | 112% |
2枠 | 17-18-12-147/194 | 8.8% | 18.0% | 24.2% | 95% | 97% |
3枠 | 22-14-13-153/202 | 10.9% | 17.8% | 24.3% | 109% | 78% |
4枠 | 13-14-18-165/210 | 6.2% | 12.9% | 21.4% | 67% | 80% |
5枠 | 13-13-15-176/217 | 6.0% | 12.0% | 18.9% | 50% | 55% |
6枠 | 7-15-16-187/225 | 3.1% | 9.8% | 16.9% | 40% | 73% |
7枠 | 17-17-15-185/234 | 7.3% | 14.5% | 20.9% | 50% | 70% |
8枠 | 10-11-12-201/234 | 4.3% | 9.0% | 14.1% | 32% | 59% |
中山競馬芝1200m戦の成績上位種牡馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロードカナロア | 11-9-7-82/109 | 10.1% | 18.3% | 24.8% | 43% | 61% |
シルバーステート | 5-1-1-24/31 | 16.1% | 19.4% | 22.6% | 147% | 83% |
アドマイヤムーン | 4-9-5-28/46 | 8.7% | 28.3% | 39.1% | 20% | 134% |
ダイワメジャー | 4-5-7-56/72 | 5.6% | 12.5% | 22.2% | 26% | 64% |
ビッグアーサー | 4-2-2-37/45 | 8.9% | 13.3% | 17.8% | 45% | 28% |
展開一つ、ということも相まってなのか、種牡馬成績、母父成績、騎手成績ともに混戦の舞台です。
種牡馬成績としては、トップは自身もこの舞台で「世界のローーーードカナロア」と謳われたロードカナロア産駒。
スピードにも優れており、終いの底力も優れているキングマンボの父系統だけにこの舞台との相性が良いのは納得です。
意外にもシルバーステート産駒が上位成績。
ただし、勝ち星はいずれも下級条件であることや、サンデーサイレンスのクロス持ちがほとんどなので、シルバーステートの適性というよりかは、これは偶発的なものであったという考え方もできます。
もうすこし時間をかけて吟味していかなければならない要素でしょう。
他は自身はクラシックディスタンスをこなしましたが、フォーティナイナーが効いて短距離適性の高い産駒を出しやすいアドマイヤムーン。
さらには急坂を超えるパワーとスピード兼備のダイワメジャー産駒が上位に。
ビッグアーサー産駒も上位の一角もあまりお買い得ではありません。
不思議なことにサクラバクシンオーも種牡馬時代からこの舞台での期待値は低く。
現存するプリンスリーギフト父系統は、高低差のない平坦なコースで結果をよく出しているイメージです。
中山競馬芝1200m戦の成績上位母父馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 7-2-2-44/55 | 12.7% | 16.4% | 20.0% | 94% | 52% |
サクラバクシンオー | 6-2-5-40/53 | 11.3% | 15.1% | 24.5% | 70% | 66% |
クロフネ | 3-5-2-44/54 | 5.6% | 14.8% | 18.5% | 78% | 91% |
スペシャルウィーク | 3-2-2-15/22 | 13.6% | 22.7% | 31.8% | 72% | 61% |
Dubawi | 3-1-2-7/13 | 23.1% | 30.8% | 46.2% | 104% | 83% |
タメを作って差し切ることのできるディープインパクトの血は、我慢を効かせれば終い届くことも少なくないこの中山芝1200m戦との相性も悪くないみたいです。
母父サクラバクシンオーも種牡馬時代との比較では、さほど悪くないものの、お買い得感はあまりなく。
強調したいのは、このタフなコースでダートも芝も活躍を見せているのはクロフネの血を持つ馬だということしょう。
中山競馬芝1200m戦の成績上位騎手
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
横山武史 | 11-10-6-43/70 | 15.7% | 30.0% | 38.6% | 61% | 71% |
戸崎圭太 | 10-6-6-45/67 | 14.9% | 23.9% | 32.8% | 60% | 60% |
横山和生 | 6-6-2-22/36 | 16.7% | 33.3% | 38.9% | 105% | 88% |
ルメール | 6-3-3-15/27 | 22.2% | 33.3% | 44.4% | 101% | 77% |
M.デムーロ | 6-1-2-20/29 | 20.7% | 24.1% | 31.0% | 114% | 64% |
ダート戦の1200m、1800m同様、横山武史と戸崎圭太騎手の勝ち星が多い舞台です。
しかし、ともに回収率ベースで考えた時にあまりお買い得ジョッキーとは言えず。
3位以下の騎手のお買い得感が大変強い印象です。
特にデムーロ騎手は、かつてスプリンターズSをレッドファルクスとのコンビで制しています。
最近勢いを落としていると見られがちなので、穴で注意。
中山競馬芝1200m戦の馬券のヒント
中山競馬場芝1200mコースの特徴:
- スタート直後に急な下り坂があり、前半3ハロンのタイムが非常に速い(33秒台も多い)。
- 直線は310mと短く、ゴール前には高低差2.4mの急坂が待ち受ける。
- 先行馬には厳しいコースで、特に重賞やオープンクラスでは好位から抜け出す馬が有利。
- 内枠(1~3枠)が有利で、外枠は多頭数のレースで不利になりがち。
成績上位の種牡馬:
- ロードカナロア産駒がトップで、この舞台と相性が良い。
- シルバーステート産駒が上位だが、下級条件での勝利が多く、偶発的な要素も考えられる。
- アドマイヤムーンやダイワメジャー産駒が短距離適性を持ち、好成績を収めている。
成績上位の母父馬:
- ディープインパクト持ち血統が比較的相性が良い。
- サクラバクシンオーも一定の成績を残しているが、お買い得感は薄い。
- クロフネの血統は、芝でもダートでも好成績を収めている。
成績上位の騎手:
- 横山武史と戸崎圭太が勝ち星が多いが、回収率ではお買い得とは言えない。
- 横山和生やM.デムーロが回収率で優れており、特にデムーロはスプリント戦で注目される。
コメント