このページでは、中山競馬芝2500mのコースの特徴、活躍血統、成績上位騎手について解説しています。
中山競馬芝2500m戦コースの特徴
スタート地点は外回りコースの3コーナー途中に位置しています。
スタート直後は緩やかな下り坂を駆け抜け、スタンド前の直線を通過する際に最初の急坂を上ります。
その後、1〜2コーナーの中間まで上り坂が続き、ここでペースが落ち着くことが多く、コース全体で6つのコーナーを回るため、序盤は比較的ゆったりとしたペースで進行します。
直線は短く、さらに急坂があるため、4コーナーを先頭で回ってそのまま押し切るのは非常に難しく、一方で差しや追い込みが決まるにはかなりの力が必要です。
すなわちこのコースでは、好位から運べる先行馬が圧倒的に有利です。
コーナーが多く、ロスなく立ち回ることが重要で、序盤から好位を取れる馬が有利な展開になります。
ペースはゆったりと進むことが多いですが、残り1000mあたりから一気にペースが上がり、激しい攻防戦が展開されます。
スタミナと底力が求められるため、途中でバテることなく、最後まで粘れることが好走条件。
差しや追い込み馬は、有力な馬でも位置取りに失敗すると苦戦するシーンが多く見られます。
枠順別成績では、近年では内枠の方が奮っていないという意外な傾向。
立ち回りとしては中枠から前目でいつでも動けるポジションにいる馬が最も恵まれやすいようで、内枠でロスなく回ってこられる馬の活躍があまり目立っていません。
◆枠順別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1-1-4-36/42 | 2.4% | 4.8% | 14.3% | 7% | 28% |
2枠 | 4-4-4-33/45 | 8.9% | 17.8% | 26.7% | 38% | 59% |
3枠 | 5-2-5-37/49 | 10.2% | 14.3% | 24.5% | 91% | 55% |
4枠 | 2-5-4-40/51 | 3.9% | 13.7% | 21.6% | 8% | 53% |
5枠 | 9-8-6-36/59 | 15.3% | 28.8% | 39.0% | 136% | 156% |
6枠 | 7-6-4-46/63 | 11.1% | 20.6% | 27.0% | 67% | 58% |
7枠 | 5-2-8-51/66 | 7.6% | 10.6% | 22.7% | 38% | 66% |
8枠 | 4-7-1-54/66 | 6.1% | 16.7% | 18.2% | 39% | 41% |
中山競馬芝2500m戦の成績上位種牡馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハーツクライ | 4-3-6-32/45 | 8.9% | 15.6% | 28.9% | 157% | 199% |
エピファネイア | 4-1-0-10/15 | 26.7% | 33.3% | 33.3% | 82% | 47% |
ゴールドシップ | 3-1-0-30/34 | 8.8% | 11.8% | 11.8% | 36% | 25% |
ディープインパクト | 2-3-7-34/46 | 4.3% | 10.9% | 26.1% | 10% | 48% |
ドゥラメンテ | 2-2-1-8/13 | 15.4% | 30.8% | 38.5% | 30% | 75% |
自身も有馬記念を制したように、ハーツクライ産駒は中山の2000m~で活躍。
特にこの2500m戦では、上位成績は割れた中でも配当的に美味しいこともこれまで何度もありました。
エピファネイア産駒は、エフフォーリアがなんといっても代表。
宝塚記念を制したブローザホーンも条件馬時代にこの中山芝2500m戦では勝利経験があり、折り合いさえつけば、ロベルトやサドラーズウェルズ影響を受けた体力に優れた馬になることも多いようです。
他はディープインパクトやドゥラメンテといったこの後は産駒が送り出されることのない種牡馬が上位を占めるラインナップ。
上位以外で注目種牡馬はモーリスです。
★モーリス産駒成績
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
モーリス | 1-0-2-4/7 | 14.3% | 14.3% | 42.9% | 25% | 108% |
単勝でも大きな配当が欲しいところですが、牝馬で気性難であったジェラルディーナが有馬記念3着ということもあり、中山芝のタフな2200~2500mには一定の適性を伝えると思っています。
中山競馬芝2500m戦の成績上位母父馬
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
Motivator | 2-0-1-4/7 | 28.6% | 28.6% | 42.9% | 57% | 87% |
デュランダル | 2-0-0-3/5 | 40.0% | 40.0% | 40.0% | 166% | 64% |
タイキシャトル | 2-0-0-0/2 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 1325% | 350% |
コンデュイット | 2-0-0-0/2 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 390% | 150% |
ディープインパクト | 1-4-2-28/35 | 2.9% | 14.3% | 20.0% | 18% | 40% |
母父成績は混戦で、血統表の全体とそれから実馬の馬体の造りや成績を参考にする方が早いと言わんばかりの割れ方。
モチヴェーターは、タイトルホルダーの母父でガリレオに繋がる世界的名血。
母父デュランダルはブローザホーンが残している数字。
デュランダルは現役時代の短距離適性を主張するよりかは、牝系に入ってノーザンテースト的な成長力を伝える傾向にあり、ダートで長く活躍したチュウワウィザードも母父がデュランダル。
中山競馬芝2500m戦の成績上位騎手
騎手名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ルメール | 5-1-3-3/12 | 41.7% | 50.0% | 75.0% | 140% | 120% |
大野拓弥 | 4-0-0-11/15 | 26.7% | 26.7% | 26.7% | 84% | 36% |
横山和生 | 3-2-2-7/14 | 21.4% | 35.7% | 50.0% | 201% | 115% |
戸崎圭太 | 2-6-3-12/23 | 8.7% | 34.8% | 47.8% | 25% | 83% |
永野猛蔵 | 2-2-1-10/15 | 13.3% | 26.7% | 33.3% | 197% | 98% |
距離は長くなればなるほどルメール騎手の手綱さばきは冴え渡ります。
昨年の有馬記念でも、絶望的な枠を引きながらもスターズオンアースを2着に持ってきたように、ルメール騎手からは逆らえない舞台と言えます。
他ではタイトルホルダーに騎乗して結果を残していた横山和生騎手。
これまでダート戦と2200m戦では上位に必ずランクインしていた横山武史騎手が勝利数では奮っていませんが、エフフォーリアで勝利している以上“苦手”というわけではなさそうです。
中山競馬芝2500m戦の馬券のヒント
中山競馬芝2500mコースの特徴
・コース全体で6つのコーナーを回り、序盤はゆったりとしたペースで進行
・残り1000mあたりからペースが上がり、スタミナと底力が求められる
・近年1枠は成績が低迷しており、内枠の優位性が見られない
・中枠が好成績
成績上位の種牡馬
・ハーツクライ産駒がトップで、特に配当面での魅力もあり
・エピファネイア産駒は、この舞台での適性が高い産駒がこれからも出そう
・モーリス産駒も中山芝2200~芝2500mでの適性が期待される
成績上位の母父馬
・モチヴェーターは、タイトルホルダーの母父で、世界的な名血
・デュランダルは、成長力を伝える傾向があり。
成績上位の騎手
・ルメール騎手が圧倒的な成績を誇り、距離が長くなるほど強い
・横山和生騎手も好成績で、特にタイトルホルダーとのコンビで結果を残している
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