2019年12番人気でダービー馬となったロジャーバローズですが、産駒はむしろ芝の短距離〜マイルが主戦場です。狙いどきは芝の道悪(稍重で勝率14.0%)と前走で先行できた芝馬。
ダートは全体に苦戦しますが中京ダートだけは例外です。逆に中長距離とダートの牝馬は割り引きます。産駒数が少ないので、数字は傾向として捉えてください。
ロジャーバローズ産駒の成績と全体像
| 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 37-48-51-586/722 | 5.1% | 11.8% | 18.8% | 70% | 71% |
ロジャーバローズは2024年に急逝し、産駒は5世代のみで打ち止めとなりました。頭数が限られるため一頭の活躍で数字が動きやすく、本記事の各条件はあくまで傾向として見てください。
父ディープインパクトのイメージとは違い、産駒は芝の短距離寄り。パラダイスSを勝ったオーキッドロマンスをはじめ、短距離〜マイルの活躍馬が中心です。
単勝回収率は、万馬券が1本混ざるだけで簡単に100%を超えます。そこで本記事では、その条件で最も高い配当を1走ぶん除いても、なお100%を超えた条件だけを「買い」としました。1本の大穴に支えられただけの条件は採用していません。
ロジャーバローズ産駒の距離適性|芝の短距離〜マイルが中心
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝 | 26-32-28-297/383 | 6.8% | 22.5% | 100% | 73% |
| ダート | 11-16-23-289/339 | 3.2% | 14.7% | 37% | 68% |
まず芝とダートでくっきり分かれます。芝は勝率6.8%・単勝回収率100%に対し、ダートは勝率3.2%。芝GIウイナーらしく、産駒も基本は芝で狙うタイプです。
| 距離帯 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝1200m以下 | 5-5-7-46/63 | 7.9% | 27.0% | 98% | 77% |
| 芝1400-1600m | 11-13-10-114/148 | 7.4% | 23.0% | 132% | 77% |
| 芝1600-1800m | 10-13-10-123/156 | 6.4% | 21.2% | 69% | 57% |
| 芝1800-2000m | 8-13-10-110/141 | 5.7% | 22.0% | 72% | 65% |
| 芝2000m以上 | 6-9-7-83/105 | 5.7% | 21.0% | 58% | 82% |
芝のなかでは1200〜1600mの短距離〜マイルが中心で、複勝率も回収率もこの距離帯で高くなります。自身はダービー馬でも、産駒は芝1800m以上になると勝率が5%台に落ちます。中長距離のイメージで人気になっているようなら、疑ってかかるのが正解です。
ロジャーバローズ産駒のコース適性|中央の芝で走る
| コース | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 京都芝 | 5-3-4-27/39 | 12.8% | 30.8% | 456% | 165% |
| 中山芝 | 6-4-1-46/57 | 10.5% | 19.3% | 98% | 38% |
| 東京芝 | 8-7-5-65/85 | 9.4% | 23.5% | 111% | 65% |
| 新潟芝 | 1-3-7-33/44 | 2.3% | 25.0% | 7% | 52% |
コースは東京・中山・京都といった中央開催の芝で好走率が高くなります。気分よく先行できる馬が持ち味で、広いコースほど力を出しやすいタイプです。
京都芝は勝率・複勝率とも高いのですが、単勝回収率456%は大きな配当が1本混ざった数字で、その1本を除くと平凡です。額面どおりには受け取らないほうがよさそうです。一方で新潟芝は勝率2.3%と苦戦し、ローカルの小回りは総じて手薄です。
ロジャーバローズ産駒の買い方【狙い目3選】
ここまでを踏まえ、出馬表の段階で判定できる買い条件を3つにまとめます。産駒数が少ないので、各条件はサンプルが限られる点に留意してください。
買い① 芝の道悪(稍重)
| 馬場 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝良 | 18-28-21-243/310 | 5.8% | 21.6% | 103% | 75% |
| 芝稍重 | 7-2-5-36/50 | 14.0% | 28.0% | 123% | 70% |
いちばん分かりやすい狙いどころです。芝が稍重に渋ると勝率が14.0%まで跳ね上がります(良馬場は5.8%)。勝ち星はメイショウハチコウやオーキッドロマンスなど複数の馬に分散しており、一頭の偶然ではありません。
パワーを兼ね備えた血統で、少し重い芝がこなせるようです。雨で時計がかかったら、この産駒を見直す価値があります。
買い② 前走で先行していた芝馬
| 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ(1番手) | 3-2-3-29/37 | 8.1% | 21.6% | 74% | 63% |
| 先行(2-4番手) | 9-12-9-65/95 | 9.5% | 31.6% | 221% | 96% |
| 中団(5-9番手) | 8-8-5-77/98 | 8.2% | 21.4% | 79% | 66% |
| 後方(10番手以下) | 1-2-7-73/83 | 1.2% | 12.0% | 24% | 52% |
気分よく先行できるかが、この血統の生命線です。前走で先行(4角2〜4番手)していた芝馬は複勝率31.6%と安定します。反対に前走で後方だった馬は勝率1.2%と、ほとんど巻き返しません。前走の位置取りは、この産駒を買うかどうかの分かれ目になります。
さらに前走から距離を詰めてきた馬は勝率が上がり、先行力と距離短縮が重なるほど信頼できます(サンプルは少なめ)。逆に距離延長は前で行けても割引です。
買い③ 中京ダート
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中京ダート | 4-4-1-26/35 | 11.4% | 25.7% | 131% | 81% |
ダートは基本的に苦手ですが、中京ダートだけは例外で勝率11.4%・単勝回収率131%。ダート全体の勝率3.2%と比べると、はっきり浮上します。勝ち馬も複数に分かれており、ダートで狙うならまず中京です。
※35走とサンプルは小さいので、過信は禁物です。ダートの穴で一発を期待する程度に留めておくのが無難です。
ロジャーバローズ産駒の牡牝差|ダートの牝馬は避ける
| 性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牡馬(セン馬含む) | 24-29-37-366/456 | 5.3% | 19.7% | 83% | 84% |
| 牝馬 | 13-19-14-220/266 | 4.9% | 17.3% | 49% | 48% |
| 牝馬 × ダート | 2-5-5-87/99 | 2.0% | 12.1% | 24% | 38% |
牡牝の差は大きくありませんが、牝馬のダートは勝率2.0%と一段と苦戦します。牝馬はできるだけ芝で狙いたいタイプです。
ロジャーバローズ産駒の消し条件
買い条件と同じく、出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。
【消し】手を出さなくてよい条件 ※各条件の詳細は下表と本文をご覧ください
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダート(牝馬) | 2-5-5-87/99 | 2.0% | 12.1% | 24% | 38% |
| 前走7着以下 | 6-13-13-294/326 | 1.8% | 9.8% | 62% | 62% |
| 芝1800m以上 | 10-14-11-137/172 | 5.8% | 20.3% | 74% | 68% |
大敗と中長距離は評価を下げる
この血統は勝ち切るより2〜3着が多く、勝ちきれないタイプです。とくに前走7着以下からの巻き返しは勝率1.8%と期待できません。前で運べなかった馬、大敗した馬は思い切って割り引くのが正解です。
また芝1800m以上の中長距離も、ダービー馬の産駒というイメージに反して勝率5.8%と一枚落ちます。距離が延びるほど狙いづらくなります。
ロジャーバローズ産駒と騎手
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 戸崎圭太 | 3-3-1-9/16 | 18.8% | 43.8% | 64% | 101% |
| 横山武史 | 4-3-0-16/23 | 17.4% | 30.4% | 230% | 54% |
| 団野大成 | 3-0-5-17/25 | 12.0% | 32.0% | 210% | 126% |
| 吉田豊 | 2-0-1-23/26 | 7.7% | 11.5% | 95% | 30% |
| 田口貫太 | 1-2-5-17/25 | 4.0% | 32.0% | 18% | 137% |
いずれも騎乗数が少なくサンプルは限られますが、戸崎圭太騎手・横山武史騎手・団野大成騎手が勝率・複勝率とも上位です。横山武史騎手の単勝回収率230%などは大きな配当を含む数字なので、額面どおりには受け取らず、あくまで参考程度に見てください。今後データが集まり次第、更新していきたいと思います。
ロジャーバローズのプロフィール
ロジャーバローズは2016年生まれの鹿毛、新ひだか・飛野牧場産。父:ディープインパクト、母父:リブレティスト。現役成績は中央6戦3勝です。
2019年の日本ダービーを、単勝93.1倍・12番人気という大波乱で制覇。ハイペースで逃げたリオンリオンの2番手につけ、追い込むダノンキングリーをクビ差抑え込みました。次走に凱旋門賞遠征を表明していましたが、浅屈腱炎を発症してそのまま引退しています。
2020年から種牡馬入りしましたが、2024年に急逝。父ディープインパクトが亡くなった直後でもあり、産駒は5世代のみとなりました。
ロジャーバローズの血統構成
父:ディープインパクト、母父:リブレティスト(仏マイルGI2勝)。母リトルブックは名牝ジェンティルドンナの母の妹で、血統表の8分の7がジェンティルドンナと同じという近親です。近親にはジェラルディーナ(エリザベス女王杯)もいます。
ディープインパクトにダンチヒ系の母系を配した構成で、瞬発力よりスピードと先行力が前面に出ています。ダービー馬の産駒ながら中長距離より短距離〜マイル寄りなのは、この母系の影響が大きいと考えられます。
代表産駒① オーキッドロマンス
パラダイスS・カンナSを制し、ファルコンSでも2着に好走した産駒の看板格。左回りの芝1400mを得意とし、稍重も苦にしません。短距離〜マイルで走るという産駒の傾向を体現する1頭です。
代表産駒② オメガウインク
東京芝1400mをピンポイントで得意とするスピード馬。半兄オメガキャプテンも同コースを得意としており、コース適性のはっきりした一頭です。
代表産駒③ テリオスサラ
芝の短距離で先行策から粘り込むタイプ。前で運べたときの強さは、この血統の持ち味そのものです。
代表産駒④ マテンロウバローズ
半兄にシンザン記念を勝ったマテンロウオリオンを持つ良血。中距離もこなし、産駒の中では距離の幅を見せる存在です。
この検証を、12種牡馬ぶんの「買い条件」にまとめました
この記事と同じやり方で、条件ごとに複勝率・単複回収率を検証した買い条件を note で公開しています。ロードカナロア・キズナ・エピファネイアなど12本収録(ロジャーバローズ産駒はまだ未収録です)。収録が増えると価格も上がりますが、購入後に追加された分は追加料金なしで読めます。
まとめ:ロジャーバローズ産駒の買い方
- 芝の稍重で勝率が14.0%に跳ねる(良馬場は5.8%)
- 前走で先行していた芝馬が軸。後方だった馬は勝率1.2%で消し
- ダートは苦手だが中京ダートだけは勝率11.4%と例外
- 距離は芝1200〜1600mの短距離〜マイルが中心。芝1800m以上は割引
- ダートの牝馬・前走7着以下からの巻き返しは消し
ダービー馬の産駒という先入観を外し、芝の短距離〜マイルで、稍重や先行といった条件がそろった馬を狙うのがこの血統との付き合い方です。産駒は増えないぶん、今いる馬の適性を見極めて馬券に活かしてください。
出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.8.6〜2026.7.12、JRA平地)




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