この記事では、種牡馬リオンディーズの産駒傾向や成績から見る馬券のヒントを記載しています。
リオンディーズ産駒のこれまでの成績
【参考】これまでのリオンディーズ産駒の成績
(集計期間:2020.6.13~2024.3.1)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.7% | 15.9% | 24.0% | 65% | 78% |
芝もダートも勝ち星は大きな差はない
◆芝成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.9% | 16.6% | 25.4% | 62% | 71% |
◆ダート成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.3% | 15.0% | 22.3% | 67% | 85% |
サンデーサイレンスの要素が薄く、キングカメハメハ同様に繁殖の色を強く出すタイプかなと推測できます。
活躍は主に1800m以下
◆1800m以下の成績(芝ダ混合)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
7.7% | 16.1% | 24.5% | 67% | 82% |
勝ち星の約8割が1800m以下で挙げられたもの。
2000m以上になると、勝ち星、馬券回収率ともに数値は落ちる傾向に。
◆2000m以上の成績(芝ダ混合)
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
8.2% | 14.9% | 21.0% | 48% | 54% |
全体成績は、安定感があるものの、爆発力もなく、それがよく反映されているという現状です。
距離短縮は○、延長は△
◆距離短縮成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
8.8% | 15.7% | 22.9% | 99% | 97% |
◆距離延長成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
5.3% | 10.4% | 16.8% | 36% | 46% |
リオンディーズ産駒は明確にこれが得意でこれが苦手という買い時の難しい種牡馬ですが、一つ距離延長があまり得意ではないということは確かです。
リオンディーズ産駒を馬券で活かすなら
1番人気×1勝クラス
◆1番人気×1勝クラス
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
43.2% | 68.2% | 79.5% | 112% | 107% |
1番人気ベタ買いでも複勝率は約7割と結構優秀ですが、1勝クラスに至ってはさらに安定感割り増し。
芝ダート関係の差異もそれほどなく、活用可能かなと思います。
注目血統パターン!母父ロベルト系
母父ロベルト系としましたが、ここではシンボリクリスエスとブライアンズタイムの2頭で集計しました。
◆母父ロベルト系
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
13.1% | 21.5% | 35.4% | 209% | 209% |
サンライズホークやヤマトコウセイの2頭がかつて穴を演出。
2頭ともダート短距離で結果を出してきた馬。
大敗後でも結果を出してくるので、人気薄でも一考です。
【穴】芝→ダート替わり×未勝利戦
◆ダート替わり×未勝利戦
勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|
6.5% | 11.2% | 17.1% | 159% | 183% |
複勝率は全体との比較で低く出ているので、我慢の必要な条件ではありますが、馬券的には爆発力のある条件として取り上げたいと思います。
リオンディーズの現役時代
通算成績は5戦2勝。
主な勝ち鞍として朝日杯FS。
母や兄と同じ名門・角居勝彦厩舎の管理馬として、デビュー。
新馬戦は岩田康誠新馬戦を快勝。
2戦目にして、朝日杯FS。
後方からの競馬となるものの、直線では大外一気を鮮やかに決め切り、潜在能力の高さを証明。
しかし、ここから気性面での難しさが露見。
弥生賞では物見してマカヒキに敗戦。
皐月賞でも若いところを出してしまい4位入線も5着に降着。
迎えた日本ダービーでは、ゲート内からイライラ。
道中も鞍上と折り合いをつけることができず、上り最速で府中の坂を駆け上がったものの、5着まで。
この後に屈腱炎を発症し、引退の運びとなりました。
リオンディーズの血統背景
父は日本ダービー馬、キングカメハメハ。
そして母はオークスを勝ち、さらには海を渡りアメリカンオークスを制したシーザリオという超のつく良血馬。
兄弟にはエピファネイア、サートゥルナーリアをはじめ活躍馬多数。
この兄弟の多くに共通しているのが、気性面の厳しさ。
エピファネイア、サートゥルナーリアも高いポテンシャルを持ちながら気性の激しさゆえに能力を発揮しきれないレースが散見され、リオンディーズ自身も例に漏れずこのタイプ。
産駒にもそういった面が出やすいのか、前向きすぎてもスピードで押し切れる短距離戦で結果を出せている点が一つポイント。
繁殖牝馬の適性を引き出すのはキングカメハメハと同様で美点だと思うので、短距離向きな牝馬を相手に優秀なスプリンターを出すかも、と予想しています。
今後注目のリオンディーズ産駒
ディオ
兄はソウルラッシュ(父ルーラシップ)。
やっとOP入りかと思えるほどに超堅実派。
デビュー以来掲示板圏内を外したことがなく、毎回きっちり走ってくるタイプで兄同様にマイルでこそのタイプ。
4代母のT. C. Kittenからは多くの活躍馬が送り出される名牝系で、Caroの血も あることから更なる成長力にも期待したいところです。
テーオーロイヤル
今更今後注目と書くのもおこがましいですが、パフォーマンス維持なら天皇賞春で。
兄は史上初の帝王賞連覇を成し遂げたメイショウハリオ(父パイロ)。
母のメイショウオウヒはマンハッタンカフェ産駒であることから、その距離適性をしっかりリオンディーズが引き出しつつ、サドラーズウェルズの血で粘り増しな印象。
さらにメイショウオウヒは、ロベルトの血も有することからリオンディーズと好相性言えます。
改めてこのパターンは覚えておきたいところ。
ロジリオン
母のビービーバーレルはパイロ産駒ながらもフェアリーSを制した異色の経歴の持ち主。
芝で速い上りを使えるタイプも今後砂さえクリアできれば、ダートでも通用しそうなタイプの血統構成。
成長力には少し疑問も、この馬も母系にロベルト持ち。
好相性配合パターンなので、今後も追いかけ続けてみたい一頭です。
リオンディーズ関連馬
◆キングカメハメハ産駒
◆兄弟馬
◆同厩舎
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