結論:東京ダート1300mは、内から穴が出るコースです
- 枠別の勝率は1〜4枠6.9%・5〜8枠6.2%と横並びなのに、単勝回収率は1〜4枠172%・5〜8枠47%
- 勝ち馬の平均単勝配当も内2,507円・外751円で、内から勝つ馬ほど人気薄
- 決まり方は好位で、4角10番手以下の複勝率は6.8%
- 前走3着以内は勝率19.7%、内枠と重なると25.0%まで上がる
- 前走4角10番手以下・前走芝・3か月超の休み明けはいずれも複勝率1割前後
- 東京ダート1300mのコースの特徴|3コーナーまで341.9mの短さが効く
- 東京ダート1300mの枠順は内が残る|1〜4枠は単勝回収率172%
- 東京ダート1300mの脚質は好位が最も強い|差しは届かない
- 東京ダート1300mの上がりの傾向|36秒台が勝ち負けの線
- 東京ダート1300mで買える種牡馬|ドレフォンとダノンレジェンドが4勝
- 東京ダート1300mの母父はクロフネが最多
- 東京ダート1300mは前走3着以内が抜ける|内枠と重なると勝率25.0%
- 東京ダート1300mは前走ダート1200m組が中心|前走芝は奮わない
- 東京ダート1300mは馬格が要る|480キロ以上は単勝回収率172%
- 東京ダート1300mの牝馬は複勝率15.4%と奮わない
- 東京ダート1300mは3歳が中心|5歳以降は勝ち切れない
- 東京ダート1300mのクラス別・馬場状態別平均勝ちタイム
- 東京ダート1300mの騎手成績|戸崎圭太騎手の勝率17.1%
- 東京ダート1300mの人気別信頼度|1番人気の複勝率76.1%
- 東京ダート1300mの消し条件
- まとめ:東京ダート1300mはどういうコースか
東京ダート1300mのコースの特徴|3コーナーまで341.9mの短さが効く
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1周(ダートコース) | 1,899m |
| 直線 | 501.6m(JRAのダートで最長) |
| 高低差 | 2.5m |
| スタート | 向正面のダートコース上/最初のコーナー(3角)まで341.9m |
| 平均頭数 | 15.6頭 |
| 平均勝ちタイム | 1:18.7 |
| 勝ち馬の平均上り3F | 36.4秒 |
| 4角先頭の勝率 | 16.4% |
1300mという番組が組まれているのは、JRAでは東京のダートだけです。
スタートは向正面のダートコース上で、芝の部分は通りません。
最初のコーナーまでが341.9mと短く、ここがこのコースの性格をほとんど決めています。
テンで無理に押していける距離ではないので、外枠の馬は位置を取るだけで脚を削られやすくなります。
コーナーを回りきると501.6mの直線が待っていて、残りでゴール前の坂を上ることになります。
砂を掻きながら坂を上って、そこからまだ余力が要るという構成なので、消耗戦になりやすいケースが多いコースです。
4角先頭の勝率16.4%は、東京のダート4距離のなかでいちばん低い数字になります。
コーナーまでが短いぶん、前に行く馬も楽をさせてもらえないということなのかなと。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 67-67-67-827/1028 | 6.5% | 13.0% | 19.6% | 107% | 84% |
コース全体の単勝回収率が100%を超えているのは、JRAのコースとしてはかなり珍しい状態です。
1番人気が勝率34.3%・複勝率76.1%と順当に走っているにもかかわらず、この数字になります。
つまり人気サイドが堅いのではなく、堅い決着と大穴の決着がはっきり分かれているコースということになります。
どちらに転ぶかを分けているのが枠と前走で、以下その中身を見ていきます。
本記事の回収率の考え方
単勝回収率は、万馬券が1本混ざるだけで簡単に100%を超えます。
そこで本記事では、その条件で最も高い配当を1走ぶん除いた数字も併せて確認しています。
1本の大穴に支えられているだけの数字は、そのまま載せたうえで注記を添えています。
東京ダート1300mの枠順は内が残る|1〜4枠は単勝回収率172%
| 枠 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜4枠 | 34-30-34-398/496 | 6.9% | 19.8% | 172% | 82% |
| 5〜8枠 | 33-37-33-429/532 | 6.2% | 19.4% | 47% | 85% |
この記事でいちばん押さえておきたいのが、この2行です。
勝率も複勝率も内外でほとんど変わらないのに、単勝回収率だけが3倍以上に開きます。
最高配当を1本除いても122%を保ち、勝ち星は34頭に分かれているので、特定の1頭が押し上げた数字ではありません。
理屈のほうは、コーナーまで341.9mという短さで説明がつきそうです。
外枠の馬は前に行こうとすると押していく必要があり、そこで使った脚がゴール前の坂で戻ってきません。
実際に4コーナーで先頭から4番手以内にいる割合は、内枠が34.4%、外枠が26.6%とはっきり差がついています。
そして需給の面では、ダートの内枠は砂を被るという印象が強く、フルゲートの短距離ではとくに敬遠されがちです。
その印象のぶんだけ内枠の馬は人気を落とし、実際には位置を取れて残る、という形が繰り返されているのかなと。
| 枠 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜2枠 | 15-24-19-186/244 | 6.1% | 23.8% | 188% | 94% |
| 3〜4枠 | 19-6-15-212/252 | 7.5% | 15.9% | 156% | 72% |
| 5〜6枠 | 16-16-15-218/265 | 6.0% | 17.7% | 44% | 45% |
| 7〜8枠 | 17-21-18-211/267 | 6.4% | 21.0% | 49% | 124% |
4つに割っても、単勝回収率が3桁に乗るのは内側の2帯だけです。
いちばん苦しいのは5〜6枠で、単勝も複勝も回収率が半分以下に沈みます。
内でも外でもない位置は、砂は被るのに前も取りにくいという、いいところのない枠になりがちなのかなと。
一方で7〜8枠は、勝ち切れないぶん3着内には食い込んでくるという顔を持っています。
大外はキックバックを受けずに済むので、崩れずに走ること自体はできるということなのだと思います。
ただ、その順番までは持ってこられないので、外枠は勝ち馬ではなくヒモとして扱うのが実際の使い方になります。
枠の話でもうひとつ押さえておきたいのが、勝ち馬の顔ぶれです。
1〜4枠の勝ち馬の平均単勝配当は2,507円、5〜8枠は751円と3倍以上の開きがあります。
同じくらいの確率で勝っているのに、内枠から勝つ馬のほうが人気を集めていないということになります。
※1〜4枠の172%は、最高配当を1本除くと122%、上位2本まで除くと93%です。
※少数の高配当に支えられている面はあります。
※ただし内が外の単勝回収率を上回るという向きは、年ごとに見ても変わりません。
※複勝回収率のほうは内外でほとんど差がないので、妙味は勝ち馬の配当に集中しています。
※集計期間中の単勝配当上位5頭は、いずれも1〜4枠から出ています。
東京ダート1300mの脚質は好位が最も強い|差しは届かない
| 4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4角1番手(逃げ) | 11-8-12-36/67 | 16.4% | 46.3% | 87% | 129% |
| 4角2〜4番手 | 34-30-22-159/245 | 13.9% | 35.1% | 150% | 103% |
| 4角5〜9番手 | 15-20-22-263/320 | 4.7% | 17.8% | 170% | 99% |
| 4角10番手以下 | 7-9-11-369/396 | 1.8% | 6.8% | 33% | 52% |
この表で使っているのは4コーナー通過順で、レースが終わるまで確定しない数字です。
予想の段階で当てはめることはできませんが、このコースがどういう競馬で決まっているかはよく見えます。
いちばん強いのは、逃げでも差しでもなく好位です。
直線が長いという印象から差しが決まりそうに思えますが、4角で10番手以下だった馬が3着以内に入るのは1割に届きません。
砂を被りながら追走した馬が、坂を上って501.6mを走り切るのは、やはり簡単ではないということなのかなと。
逃げ馬は複勝回収率だけが100%を超えていて、単勝のほうは残りません。
コーナーまでが短く、内も外もハナを取りにいける形なので、思ったより楽には行かせてもらえないのだと思います。
| 前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走逃げ(1番手) | 8-4-7-41/60 | 13.3% | 31.7% | 63% | 60% |
| 前走先行(2〜4番手) | 21-23-20-149/213 | 9.9% | 30.0% | 123% | 103% |
| 前走中団(5〜9番手) | 22-20-23-245/310 | 7.1% | 21.0% | 173% | 123% |
| 前走後方(10番手以下) | 9-13-10-280/312 | 2.9% | 10.3% | 28% | 42% |
こちらは前走の4コーナー通過順なので、出馬表と競馬新聞の段階で確認できます。
前で運べていた馬ほど好走率が高く、後ろからの馬は届きません。
そしてこの傾向は、枠と掛け合わせるとさらにはっきりします。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走逃げ(1番手)×1〜4枠 | 5-2-4-22/33 | 15.2% | 33.3% | 80% | 61% |
| 前走逃げ(1番手)×5〜8枠 | 3-2-3-19/27 | 11.1% | 29.6% | 41% | 59% |
| 前走先行(2〜4番手)×1〜4枠 | 11-11-14-75/111 | 9.9% | 32.4% | 176% | 141% |
| 前走先行(2〜4番手)×5〜8枠 | 10-12-6-74/102 | 9.8% | 27.5% | 66% | 63% |
| 前走中団(5〜9番手)×1〜4枠 | 11-8-7-118/144 | 7.6% | 18.1% | 330% | 80% |
| 前走中団(5〜9番手)×5〜8枠 | 11-12-16-127/166 | 6.6% | 23.5% | 36% | 161% |
| 前走後方(10番手以下)×1〜4枠 | 3-8-5-129/145 | 2.1% | 11.0% | 15% | 50% |
| 前走後方(10番手以下)×5〜8枠 | 6-5-5-151/167 | 3.6% | 9.6% | 40% | 35% |
前走で前に行けていた馬と、中団までにいた馬は、内枠に入ると単勝回収率がはっきり跳ね上がります。
同じ脚質でも外枠だと数字が半分以下になるので、脚質は枠とセットで判定するのが正解ということになります。
一方で前走後方だった馬は、内枠に入っても浮上しません。
ここが東京の芝コースとの大きな違いで、砂を被る位置で我慢したうえに、坂を上って差し切るところまでは求められないということなのかなと。
前走で二桁の位置を回っていた馬は、枠に関係なく評価を下げるのが基本になります。
※前走で逃げていた馬はどちらの枠も30走前後とサンプルが薄いので、参考値として見てください。
※前走中団×1〜4枠の330%は、最高配当を1本除くと159%です。
※それでも外枠の36%との差は、除外したうえでも明確に残ります。
東京ダート1300mの上がりの傾向|36秒台が勝ち負けの線
| 上り3F | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 上り3F35.9秒以内 | 21-18-10-81/130 | 16.2% | 37.7% | 204% | 108% |
| 上り3F36.0〜36.9秒 | 29-27-35-182/273 | 10.6% | 33.3% | 111% | 114% |
| 上り3F37.0秒以上 | 17-22-22-564/625 | 2.7% | 9.8% | 85% | 65% |
勝ち馬の平均上り3Fは36.4秒で、ダートとしては速い部類に入ります。
37秒台に落ちた時点で勝負になっていないというのが、この表からはっきり読み取れます。
ダートの短距離でここまで上がりが問われるのは、直線が長くて坂まであるからです。
逆に言えば、テンで脚を使い切ってしまうと最後の3ハロンで数字が出ません。
コーナーまで341.9mという短さが効いてくるのは、まさにこの部分になります。
なお上り3Fはレースが終わるまで確定しないので、出馬表の段階では枠と前走の内容から見当をつけることになります。
東京ダート1300mで買える種牡馬|ドレフォンとダノンレジェンドが4勝
1300m戦がこの1コースにしかないため、種牡馬ごとのサンプルはどうしても薄くなります。
そのうえで見ると、勝ち星を伸ばしているのはダート短距離に強い血統で固まっています。
ドレフォン産駒とダノンレジェンド産駒が4勝で並び、勝率で見ればダノンレジェンド産駒のほうが上です。
ダノンレジェンド産駒の4勝は4コーナーの位置取りがばらけており、前からでも後ろからでも勝ち切れているのが強みかなと。
ヘニーヒューズ産駒とカレンブラックヒル産駒も、勝率と単勝回収率の両方で目を引きます。
とくにカレンブラックヒル産駒は4コーナーの平均位置が5.6番手と、コース平均の7.8番手よりはっきり前です。
好位が最も強いというこのコースの決まり方に、そのまま噛み合っている形になります。
逆に、そこそこの出走がありながらこの舞台の勝ち星がないのが、ビッグアーサー産駒・シニスターミニスター産駒・アメリカンペイトリオット産駒・モーニン産駒の4頭です。
なかでもモーニン産駒は3着以内も1回だけで、現時点では出番がありません。
サンプルが薄いので断定はできませんが、更新の際に変化があればそこにも触れていきたいと思います。
※コパノリッキー産駒の単勝回収率1032%は、12番人気で勝った1本がほぼすべてです。
※この1本を除くと45%まで下がるので、買いに格上げできる数字ではありません。
※ヘニーヒューズ産駒の247%、カレンブラックヒル産駒の144%も、同じく高配当1本の影響が大きい数字です。
※種牡馬で買うより、枠と前走を優先したほうが確かなコースです。
東京ダート1300mの母父はクロフネが最多
| 母父 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 母父:クロフネ | 3-3-2-32/40 | 7.5% | 20.0% | 102% | 73% |
| 母父:ハーツクライ | 3-3-1-27/34 | 8.8% | 20.6% | 46% | 39% |
| 母父:ディープインパクト | 3-0-0-17/20 | 15.0% | 15.0% | 161% | 42% |
| 母父:キングカメハメハ | 2-5-5-25/37 | 5.4% | 32.4% | 19% | 59% |
| 母父:ダイワメジャー | 1-2-4-36/43 | 2.3% | 16.3% | 4% | 57% |
母父はクロフネが最多で、勝率と単勝回収率のバランスも悪くありません。
母系からスピードと馬力の両方が入る配合は、この舞台では加点材料になります。
母父ディープインパクトは3勝すべてが勝ち切りで、複勝率が勝率と同じという極端な形になっています。
走るときは走るが、崩れるときはまとめて崩れるということなので、軸には置きにくいところです。
逆に母父キングカメハメハは複勝率32.4%と3着以内には来るものの、勝ち切れません。
目を引くのは母父ダイワメジャーで、出走数はこの舞台で最多なのに1勝しかありません。
母系から入るのが砂で要る馬力よりも芝寄りのスピードなので、501.6mを我慢する形とは噛み合いにくいのかなと。
※上位5頭に入りませんが、母父ゼンノロブロイは21走で複勝率4.8%と現時点で数字が出ていません。
※どの母父も20〜43走とサンプルが薄いので、単独で買い条件にできる水準ではありません。
※サンプルがさらに集まり次第、更新したいと思います。
東京ダート1300mは前走3着以内が抜ける|内枠と重なると勝率25.0%
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1〜3着 | 36-26-23-98/183 | 19.7% | 46.4% | 244% | 139% |
| 前走4〜6着 | 13-14-21-159/207 | 6.3% | 23.2% | 56% | 64% |
| 前走7着以下 | 11-20-16-458/505 | 2.2% | 9.3% | 71% | 75% |
前走で3着以内に来ていたかどうかで、成績が階段状に分かれます。
勝率はコース全体(6.5%)の3倍、複勝率も同じく全体(19.6%)の2倍以上になります。
そのうえで単勝も複勝も回収率が100%を超え、最高配当を1本除いても単勝は166%を保ちます。
勝ち星は36頭、複勝圏内は75頭に分かれており、毎週のように該当馬が出る形です。
好走直後の馬がこれだけ配当を残すのは、その半数ほどがダート1200mからの1ハロン延長だからなのかなと。
距離が延びると評価を下げられがちですが、このコースはコーナーまでが短く、テンで無理をしなくても隊列に収まります。
1200mでは追走に苦労していた馬でも置きどころができるので、延びてこそという馬が一定数いる、という理解でよさそうです。
そしてこの前走着順を、枠と掛け合わせると差がさらに開きます。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1〜3着×1〜4枠 | 23-10-13-46/92 | 25.0% | 50.0% | 425% | 174% |
| 前走1〜3着×5〜8枠 | 13-16-10-52/91 | 14.3% | 42.9% | 62% | 104% |
同じ前走3着以内でも、内に入るか外に入るかで単勝回収率が7倍近く変わります。
勝率のほうも内が外の1.7倍ほどあるので、こちらは配当だけの話では済んでいません。
前走で好走してきた馬は当然そこそこ人気になるので、外枠を引くと妙味も確度もまとめて失われる形になります。
425%のほうは最高配当を1本除いても270%を保ち、勝ち星は23頭に分かれています。
前走の内容と枠は、必ずセットで見るのがこのコースの読み方ということになります。
※前走1〜3着のうち、さらに前走で4番人気以下だった馬に絞ると勝率16.5%・単勝回収率405%まで伸びます。
※こちらは最高配当を1本除いても248%です。
※前走で人気を裏切らずに走った馬より、人気薄で好走してきた馬のほうが妙味は大きくなります。
東京ダート1300mは前走ダート1200m組が中心|前走芝は奮わない
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走も東京ダート1300m | 5-11-10-63/89 | 5.6% | 29.2% | 14% | 65% |
| 前走東京ダート | 18-20-23-162/223 | 8.1% | 27.4% | 53% | 63% |
| 前走中山ダート | 21-22-18-275/336 | 6.2% | 18.2% | 155% | 100% |
| 前走ローカルダート | 13-14-12-146/185 | 7.0% | 21.1% | 127% | 133% |
| 前走関西ダート | 3-1-5-30/39 | 7.7% | 23.1% | 27% | 44% |
| 前走芝 | 5-3-2-107/117 | 4.3% | 8.5% | 34% | 25% |
いちばん多いのは中山のダートからの転戦で、単勝回収率もそこがいちばん残ります。
坂のある小回りから、坂のある広いコースへ替わる形なので、脚の使いどころは変わっても走りの型は変えずに済むのかなと。
同じ舞台を続けて使ってきた馬は複勝率こそ高いものの、単勝回収率は最低です。
前走の内容がそのまま人気に出やすく、妙味という意味では拾いどころがありません。
前走が芝だった馬は複勝率8.5%で、砂の適性がまったく別物であることがそのまま出ています。
| 前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走ダート1200m | 28-30-26-328/412 | 6.8% | 20.4% | 118% | 128% |
| 前走ダート1300m | 5-11-10-63/89 | 5.6% | 29.2% | 14% | 65% |
| 前走ダート1400m | 15-10-18-115/158 | 9.5% | 27.2% | 58% | 59% |
このコースにいちばん多く出てくるのが、ダート1200mからの延長組です。
勝率も複勝率もコース全体と大きくは変わらないのに、複勝回収率だけが残ります。
最高配当を1本除いても複勝回収率は100%を保ち、複勝圏内に来た馬は82頭に分かれています。
短縮で挑む1400m組のほうが勝率は高いのですが、そちらは人気に見合った走りで終わることが多く、配当が残りません。
1200mからの延長組は、複勝やワイド、3連系の軸として拾う形がいちばん噛み合います。
| 距離変更 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 距離短縮 | 23-18-22-248/311 | 7.4% | 20.3% | 128% | 54% |
| 同距離 | 5-11-10-63/89 | 5.6% | 29.2% | 14% | 65% |
| 距離延長 | 32-31-28-410/501 | 6.4% | 18.2% | 102% | 109% |
1300mという距離の性質上、半数近くが延長組になります。
ただ、延長というだけで評価できるわけではありません。
効いているのはダート1200mからという具体的な形のほうで、そこを外すと数字は普通に戻ります。
※前走ダート1200mの単勝回収率118%は、最高配当を1本除くと83%まで落ちます。
※単勝で追いかける形ではありません。
※前走ダート1200mで3着以内まで絞ると勝率23.5%・単勝回収率459%になります。
※こちらは除外後も291%を保ち、勝ち星も20頭に分かれています。
※距離短縮の単勝回収率128%は、最高配当を1本除くと49%まで下がります。
※延長の102%も、同じく除外すると73%です。
東京ダート1300mは馬格が要る|480キロ以上は単勝回収率172%
| 馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 480キロ以上 | 32-32-31-340/435 | 7.4% | 21.8% | 172% | 93% |
| 460〜479キロ | 15-25-22-226/288 | 5.2% | 21.5% | 45% | 115% |
| 460キロ未満 | 20-10-14-261/305 | 6.6% | 14.4% | 73% | 40% |
ダートの短距離らしく、馬格がそのまま成績に出ます。
480キロ以上は最高配当を1本除いても116%を保ち、勝ち星は32頭に分かれています。
砂を掻き上げながら走ったうえで、最後にゴール前の坂を上らされるコースです。
小柄な馬は坂の途中で脚が上がりやすく、掲示板にも残りにくくなります。
460キロ未満の複勝率と複勝回収率の落ち込み方を見ると、そこはかなりはっきりしています。
馬体重は当日発表ですが締切前には分かりますし、前走の馬体重は競馬新聞に載っているので、目安としては十分に使えます。
※480キロ以上でも複勝回収率は100%に届かないので、当てにいく形には向きません。
※単勝や、人気薄を拾う馬券で使うほうが噛み合います。
東京ダート1300mの牝馬は複勝率15.4%と奮わない
| 性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 牡馬(セン馬含む) | 44-50-47-497/638 | 6.9% | 22.1% | 128% | 96% |
| 牝馬 | 23-17-20-330/390 | 5.9% | 15.4% | 72% | 64% |
牝馬は複勝率でも回収率でも牡馬に届きません。
理由は前章の馬格の話がそのまま当てはまるところにあります。
このコースの牝馬の平均馬体重は458キロで、牡馬・セン馬の484キロより25キロ以上軽い水準です。
加点材料になる480キロ以上の割合も、牡馬・セン馬が54.5%なのに対して牝馬は22.4%にとどまります。
そのうえこの舞台には牝馬限定戦が組まれていないので、牝馬は常に牡馬と同じ土俵で走ることになります。
砂を掻いて坂を上るという構成に、体の作りで押し負けやすい形かなと。
それでも勝ち星自体は牡馬の半分ほどあるので、馬体のある牝馬まで一律に消してしまうのは行きすぎになります。
※牡馬の単勝回収率128%は、最高配当を1本除くと90%です。
※性別だけで買える条件ではありません。
東京ダート1300mは3歳が中心|5歳以降は勝ち切れない
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2歳 | 14-14-14-170/212 | 6.6% | 19.8% | 97% | 85% |
| 3歳 | 35-30-29-376/470 | 7.4% | 20.0% | 136% | 95% |
| 4歳 | 12-14-13-136/175 | 6.9% | 22.3% | 52% | 61% |
| 5歳 | 3-7-10-94/114 | 2.6% | 17.5% | 52% | 70% |
| 6歳以上 | 3-2-1-51/57 | 5.3% | 10.5% | 187% | 81% |
番組の中心は未勝利と1勝クラスで、走っている馬の半分近くが3歳です。
その3歳がいちばん数字を残していて、単勝回収率も3桁に乗ります。
5歳になると勝率が一気に落ち、6歳以上は複勝率が最も低い区分になります。
キャリアを重ねた馬が巻き返す舞台ではない、という整理でよさそうです。
消耗戦になりやすいコースなので、若い馬のほうが対応しやすいということなのかなと。
※6歳以上の単勝回収率187%は、最高配当を1本除くと17%まで落ちます。
※57走しかない区分でもあるので、参考値として見てください。
東京ダート1300mのクラス別・馬場状態別平均勝ちタイム
| クラス | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 1:20.5 | - | - | - |
| 未勝利 | 1:19.3 | 1:18.7 | 1:17.9 | 1:16.8 |
| 1勝クラス | 1:18.9 | 1:18.5 | 1:17.0 | 1:17.8 |
| 2勝クラス | 1:17.9 | 1:17.6 | 1:17.3 | - |
| 3勝クラス | 1:17.3 | - | 1:16.5 | - |
新馬から3勝クラスまでで、3秒以上も詰まります。
上級条件は1分17秒台で決着すると覚えておけば十分です。
この表でもうひとつ目を引くのが、馬場が渋るほど時計が速くなるという並びです。
未勝利の行は、良から不良まできれいに階段状に縮んでいます。
ダートは水を含むと砂が締まって脚抜きがよくなるので、力の要る馬場になるのではなく、むしろ時計の出る馬場に変わります。
芝の道悪とは理屈が正反対なので、そこは取り違えないようにしたいところです。
| 馬場状態 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダ良 | 43-43-43-539/668 | 6.4% | 19.3% | 102% | 60% |
| ダ稍重 | 13-13-13-161/200 | 6.5% | 19.5% | 109% | 112% |
| ダ重 | 8-8-8-92/116 | 6.9% | 20.7% | 150% | 173% |
| ダ不良 | 3-3-3-35/44 | 6.8% | 20.5% | 68% | 82% |
勝率と複勝率は、馬場状態が変わってもほとんど動きません。
脚抜きがよくなっても、有利になる馬と不利になる馬が入れ替わるだけということなのだと思います。
※重の単勝回収率150%・複勝回収率173%は、最高配当を1本除くとそれぞれ25%・115%です。
※重は116走とサンプルも薄いので、参考値として見てください。
東京ダート1300mの騎手成績|戸崎圭太騎手の勝率17.1%
| 騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 戸崎圭太 | 6-3-2-24/35 | 17.1% | 31.4% | 101% | 51% |
| 菅原明良 | 5-7-0-28/40 | 12.5% | 30.0% | 85% | 104% |
| 内田博幸 | 4-1-0-28/33 | 12.1% | 15.2% | 1171% | 126% |
| 原優介 | 3-1-4-36/44 | 6.8% | 18.2% | 21% | 50% |
| 三浦皇成 | 3-2-4-13/22 | 13.6% | 40.9% | 51% | 63% |
年間20レース前後しか組まれない条件なので、騎手ごとの騎乗数はどうしても少なくなります。
そのなかで戸崎圭太騎手が勝ち星でも勝率でもトップに立っています。
目を引くのは内田博幸騎手で、4勝のうち3勝が二桁人気での勝利です。
しかも4勝はすべて1〜4枠から出ており、この記事の主題である内枠の穴をそのまま体現しています。
菅原明良騎手は複勝回収率だけが100%を超えていて、ヒモとして拾う形が合います。
※内田博幸騎手の単勝回収率1171%は、最高配当を1本除いても435%を保ちます。
※ただし33鞍しかないので、この水準がそのまま続くと考えるのは早いところです。
※いずれの騎手も50鞍に届かないサンプルなので、参考程度に見てください。
東京ダート1300mの人気別信頼度|1番人気の複勝率76.1%
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 23-18-10-16/67 | 34.3% | 76.1% | 98% | 106% |
| 2〜3番人気 | 17-15-19-83/134 | 12.7% | 38.1% | 58% | 65% |
| 4〜6番人気 | 14-20-19-144/197 | 7.1% | 26.9% | 66% | 76% |
| 7番人気以下 | 13-14-19-584/630 | 2.1% | 7.3% | 131% | 88% |
この表は条件として使うものではなく、1番人気をどこまで信頼できるかを確認するための参考情報です。
1番人気の複勝率76.1%はダートのコースとしてかなり高い水準で、単勝も複勝も回収率が100%前後に乗ります。
1番人気を切りにいくコースではない、というのが素直な読み方になります。
一方で7番人気以下は複勝率7.3%しかないのに、単勝回収率だけが100%を超えます。
滅多に来ないが、来たときの配当が大きいという構造がそのまま出ています。
1番人気を軸に置いたうえで、相手に人気薄の内枠を組み込むのが、このコースの噛み合った買い方なのかなと。
東京ダート1300mの消し条件
出馬表の段階で判定できる「消し」をまとめます。
| 条件 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走7〜9着 | 3-11-7-179/200 | 1.5% | 10.5% | 15% | 65% |
| 前走後方(10番手以下) | 9-13-10-280/312 | 2.9% | 10.3% | 28% | 42% |
| 前走芝 | 5-3-2-107/117 | 4.3% | 8.5% | 34% | 25% |
| 3か月超 | 5-4-4-100/113 | 4.4% | 11.5% | 20% | 36% |
| 440キロ未満 | 8-2-4-102/116 | 6.9% | 12.1% | 90% | 30% |
| 5歳以上 | 6-9-11-145/171 | 3.5% | 15.2% | 97% | 73% |
最も強い消しは前走7〜9着で、勝率1.5%・単勝回収率15%です。
同じ着外でも二桁着順のほうがまだ数字が出るので、中途半端に負けた馬がいちばん危ないという形になります。
前走の4コーナーで10番手以下だった馬も、枠に関係なく奮いません。
後ろから運んで届くコースではないので、ここは素直に評価を下げてよさそうです。
3か月超の休み明けは単勝回収率20%で、勝率もそれなりに落ちます。
消耗戦になりやすいコースなので、使いつつ良くなってきた馬に分があるということなのかなと。
やや扱いが難しいのが440キロ未満で、勝率だけはコース全体と変わりません。
ただし複勝率と複勝回収率は大きく落ちるので、突き抜けるか大敗するかのどちらかに割れやすいタイプになります。
3着以内を求める馬券では、小柄な馬は外して考えるほうが安全です。
※440キロ未満の単勝回収率90%は、最高配当を1本除くと36%です。
※5歳以上の97%も、同じく除外すると40%まで下がります。
まとめ:東京ダート1300mはどういうコースか
東京ダート1300mの押さえどころ
- JRAで1300m戦が組まれるのは東京のダートだけです
- 最初のコーナーまで341.9mと短く、外枠は位置取りだけで脚を使わされます
- 直線501.6mはJRAのダートで最長ですが、決まり方は差しではなく好位です
- 4角10番手以下から3着以内に入るのは1割に届きません
- 枠別の勝率はほぼ横並びなのに、単勝回収率は1〜4枠172%・5〜8枠47%です
- 勝ち馬の平均単勝配当も内が2,507円、外が751円と開きます
- つまり内枠から人気薄が突っ込むのが、このコースの正体です
- 前走1〜3着は勝率19.7%・複勝率46.4%で、内枠と重なると勝率25.0%まで上がります
- 砂を掻いて坂を上るので、480キロ以上の馬格がそのまま加点材料になります
- 出入りの中心はダート1200mからの1ハロン延長組です
- 血統ではドレフォン産駒とダノンレジェンド産駒が4勝で並んで最多です
- 前走7〜9着・前走の4角10番手以下・前走芝・3か月超の休み明け・5歳以上は割引です
直線が長いから差しが利く、という読み方をすると外枠の追い込み馬に手を出してしまうコースです。
実際に決まっているのは、内で位置を取って坂を上りきる形のほうです。
そして内枠から勝つ馬は、砂を被るという印象のぶんだけ人気になりません。
予想の入口として見るのは、内めの枠を引けたことと、前走で前の位置から3着以内に来ていたことの2つです。
ここを先に確認するようにするだけで、フルゲートでも見る馬はかなり絞れます。
データは開催のたびに動くので、傾向に変化があればそのつど更新していきます。
予想の際にはぜひ、本記事のデータを参考にしてみてください。
出典:TARGET frontier JV(集計期間 2023.10.7〜2026.6.14、東京ダート1300m・JRA平地)




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